終わらない明日へ
おわらないあしたへ
次回予告
散っていく光、届かぬ指先
悪夢、宇宙に弾ける時、後に残る物は?
次回、機動戦士ガンダムSEED
『終わらない明日へ』
新たな世紀へ、飛べ!ガンダム!
あらすじ(ネタバレ注意)
多くの犠牲を出しても、戦いはまだ終わらない。ドミニオンを退艦したフレイ・アルスターは、キラ・ヤマトへの絶ち難い思いに引き摺られるかのようにフリーダムとプロヴィデンスの死闘の場へと紛れこむ。そしてキラの眼前で、キラの精神を壊そうと目論むラウ・ル・クルーゼの非情の一撃により、その命を絶たれてしまった。
守るべきものをまたも守れなかった悔恨に、キラは咽び泣く。そんなキラに対して、魂となったフレイは漸く、キラが素直に見える様になっていた…。
一方、パトリック・ザラはジェネシスの標的を地球へと向ける。しかし、狂気とも言えるその行動を目の当たりにしたザフトの中にも、その行為を制止しようとする者が現れる。そして、アスラン・ザラは父の凶行を阻止すべくカガリ・ユラ・アスハと共にヤキン・ドゥーエに突入。しかしそこで見たものは、ジェネシスによる虐殺を止めようとした恩師…レイ・ユウキに撃たれたパトリックの姿だった。死の間際にも、ナチュラルへの呪詛の言葉を呟き、パトリックは息絶えた。
だが、パトリックの死を以ても暴走は止められなかった。ヤキン・ドゥーエの自爆に連動して、ジェネシスが発動を開始してしまう。アスランは単身ジェネシスへ向かう。アスランはジャスティスの核エンジンを暴走させ、ジェネシス諸共破壊しようとしていた。父を止められなかった罪悪感に囚われていたアスランは自らの命を絶とうとしたが、カガリに「逃げるな!! 生きる方が戦いだ!!」と諭され、ジャスティスをジェネシス内部に残して彼女と共に脱出した。
同じ頃、キラは身勝手な人の業から産まれたが故に世の全てを憎み、分かり合うことなどの一切を拒むクルーゼの言葉やプロヴィデンスの性能に翻弄されつつも、それでも世界を守りたいという思いから諦めず戦い、フリーダムを大破されられつつも、プロヴィデンスのコクピットにビームサーベルを突き込んで撃破することに成功した。
プラントではアイリーン・カナーバら旧クライン派により、停戦の呼びかけが行われ、漸く和平への道が開けるかに思われた。
無残な戦場跡に涙を流すアスランとカガリ。
その時、トリィが宇宙へと飛び出した。その先にあるのは残骸と化したフリーダムの機体と、キラの姿…希望は、まだ残されていた。
そして、フリーダムのコクピットから宇宙空間に流れ出ながら、キラはこれまでの戦いに思いを馳せて涙を流す。
そんなキラを救出しに現れたカガリとアスランが乗るストライクルージュに発見されたところで、『SEED』の物語は一旦の幕を下ろした。