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TBSラジオの編集履歴2023/10/01 16:57:59 版
編集内容:脱聴取率路線への転換の追記

関東地方1都6県を放送法に定められた放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者株式会社TBSラジオ。関東地方向けにTBSラジオ954という通称を使うこともある。

放送局概略

系列JRNキー局
略称TBS R
愛称TBSラジオ・ラジオ東京
コールサインJOKR
親局東京(戸田)954KHz/100kw
中継局東京(墨田)90.5MHz/7kw(FM補完中継局)

概略

1951年に日本で6番目、東日本初の民放ラジオとして開局。当時の局名は株式会社ラジオ東京で、テレビ放送開始後の1960年に社名を株式会社東京放送に改め、ラジオ部門はTBSラジオとした。

2000年に合理化のためラジオ番組の制作と、広告営業を主とするラジオ事業の現業全般を行う子会社として、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズが設立され、翌2001年には中波放送の免許を東京放送より継承し、ほぼ現在の体制(ラジオとテレビの各部門を分けた俗に言う「ラテ兼営」の解消)となった。

その後TBSグループの再編によって、東京放送から社名を変更した株式会社東京放送ホールディングスの傘下に入り、テレビ放送事業者である株式会社TBSテレビと、ラジオ放送事業者であるTBS R&Cが置かれる形となった。2016年に4月1日、株式会社TBSラジオに社名を変更した。

実際はテレビ・ラジオ両社とも赤坂のTBS放送センター内に本社・演奏所を置き、アナウンサーが共通し、スタジオも一部共有するなど、事実上ラテ兼営局と変わらない運営体系を取っているが、両社ともに日本民間放送連盟の会員であり民放連でも別会社の扱いとなっている。ゆえにTBSテレビのコールサインがテレビ単独局であることを示すJORX-DTVになっている。

2000年代以降は20年以上続いた長寿番組であっても躊躇いなく打ち切るケースが多い。ただし、パーソナリティの体調不良や死亡のためやむを得ず打ち切った、というケースもある。特筆すべき点として、開局翌年の1952年から放送されてきたプロ野球ナイトゲーム中継を2017年限りで終了した(中継そのものは横浜DeNAベイスターズ主催試合の裏送り業務のみ継続)。プロ野球中継そのものをやめたラジオ局には、他にラジオ大阪などがある。

脱聴取率路線への転換

聴取率は同じ中波局であるニッポン放送文化放送を抜き去り、2001年から2021年4月までは在京ラジオ局で聴取率単独連続一位を維持していた。

この間、2018年から聴取率の調査期間の「スペシャルウィーク」企画の廃止に踏み切った。これはradikoの普及で、聴取者数を「ラジオ365データ」としてリアルタイムで把握できるようになったことを理由としいる。

また、聴取率の調査もテレビの視聴率と異なり「冊子のアンケートで回答する」というアナログ的なもので、調査自体も2か月に一回でラジオの広告効果の指標としてふさわしいか、社内で疑問視する声が挙がっていたという。

実際、この前後からパーソナリティが高齢化していたワイド番組や前述の野球中継など長寿番組を続々と打ち切っており、新規聴取者層の開拓に舵を切るようになった。

こうして路線転換を行った結果、時間枠を異動させた番組や地方局ネット数が減少していった番組、短期間で打ち切りになった番組も多く、トライ&エラーが続くことに。当然聴取率についても2021年6月にJ-WAVEに一位を奪われて以降低迷傾向にある。

とはいえ、全国的にジリ貧傾向にあるラジオで、キー局がチャレンジを行う姿勢は他局にとっても参考になるのは間違いない。実際ライバル局である文化放送でも野球中継の削減やパーソナリティの若返りなど、TBSに近い改編を実施している。

アナウンサーに関して

2001年のラジオ事業分社化以降、TBS"ラジオ"としてのアナウンサー採用は行っていない

そのため全ての「TBSアナウンサー」がTBSテレビの社員であるため、その「社員」の1人である安住紳一郎が自身がパーソナリティを務める番組で「TBS『ラジオ』からお給金が1銭も出ていない」と、TBSテレビが社員アナウンサーをTBSラジオへ在籍出向として扱っていると(半ば冗談交じりに)語った事があった。

彼曰く「(TBSのアナウンサーは)テレビ出演への研修の一環として、ラジオ番組への出演を行なっている」との事らしいのだが、確かに体裁上「別会社」とはいえ「TBSからすれば未だに『社内カンパニー』もしくは『他部署』程度の認識」だとするなら、「実態として『ラテ兼営』が続いている」と揶揄されても致し方無い気もするが…

2022年4月改編の「怪」

前月をもって土曜15時台に放送されていた「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜版」が終了し、その「後番組」が2022年5月から開始する予定だったが、2022年10月時点でも前枠の番組に当たる「井上貴博 土曜日の『あ』」を(本来の「想定放送時間」とされた「13:00〜15:00」より1時間多い)15:55まで拡大(当初は「4月のみの時限措置」としていたが、一旦「4月〜6月の延べ2ヶ月に期間延長」という処遇に変更後、さらに7月以降も「終了期間未定」として再度変更)し、さらに残りの後半1時間である16時台も(恐らくは「穴埋め番組」もしくは「つなぎ番組」と思われる)「渡部絵美の住まいるハウス」(16:00〜16:30)と「Meet Up」(16:30〜17:00)を放送している。

そもそも改編期ではない5月開始も含めて現時点ではパーソナリティや内容含め「新番組」の詳細が一切明かされていないのが、リスナーの中では物議を醸しており「新番組のパーソナリティ担当予定者が不祥事を起こした」「新番組のパーソナリティ担当予定者のオファーに難航」あるいは枠そのものの再編過程で「社内の伝達ミスで『新番組そのもの』が誤認だった」という考察まで出るなど、情報が錯綜している。

主な有名番組と、その番組関係者

既に終了したもの

放送中のもの

送信所

戸田送信所

所在地埼玉県戸田市氷川町三丁目5番9号(戸田競艇場前)
周波数954KHz
出力100kw
アンテナ形状支線式円管柱
備考支線式トラス柱の予備アンテナが戸田送信所敷地内にあり。

聴取可能エリアは関東地方の1都6県の100%、周辺県の50%(福島・長野50%、静岡70%、山梨100%、新潟5%各人口比)も良好〜実用上聴取可能な範囲としている。ただし関東地方でも埼玉県久喜市周辺ではNHK菖蒲久喜ラジオ放送所の大出力の影響により、聞き取れないレベルで混信することがある。

周波数が1MHzよりと低く、夜間の電離層反射により全国各地で聴取可能になるが、秋田県宮崎県ではそれぞれ秋田放送宮崎放送が936KHzを使用しており、更に甲府市、福井市、室蘭市、彦根市、徳島市、五島市、青森市、米子市、萩市、松山市、佐賀市周辺では、NHKラジオ第1放送の周波数(927kHz、945kHz、963kHzの何れか)が近いため、夜間でもやや聴取困難。さらに、これらのNHKの電波が夜間に多くの範囲に届いてしまうため、名古屋や大阪、福岡などの大都市圏でもやや聴取困難になる。

墨田FM補完中継局

2015年12月7日13時本放送開始。

所在地東京都墨田区押上一丁目1番13号(東京スカイツリー
周波数90.5MHz
出力7kw
アンテナ形状不明

放送時間

基本的に24時間放送だが、毎週月曜深夜に休止時間帯がある。

放送開始・終了時には文化放送QRソングや、ラジオ大阪のOBCソングと同様に歌が流れる。

1978年9月以前はインストゥルメンタルで、放送開始時には室内オーケストラによるオリジナル曲を使用し、終了時は山田耕筰作曲による「この道」がハープの伴奏によるフルートでの演奏で流された。

1978年10月からボーカル入りになり、1990年3月までは、来栖アンナ「YOU ARE NOT ALONE」が使われた。作詞を務めた兼城昌昭は当時、TBSの社員でもあった。作曲は小杉保夫による。

1990年4月から2000年9月までは、森川由加里の「きいたら、ききたい」を起用した。作詞は伊藤アキラ、作曲は馬飼野康二による。

2000年10月からは、高尾直樹によるア・カペラ「聞けば、見えてくる。」が使われている。

現在のオープニング、クロージングのナレーションは、どことなくショタくさい声が印象的だが、実はワイドFM開始時にTBSアナだった笹川友里女史によるもの。

外部リンク

公式サイト

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