存在自体がネタバレなキャラのため閲覧注意!!
概要
『新・13日の金曜日』におけるジェイソンがクライマックスで串刺しになる形で死亡したシーンでマスクの下の素顔が露わになったのだが、容姿が醜悪な本物のジェイソンとは違って普通の男性の顔であった。
その正体は序盤で登場した救急隊員であり、その時に起きた騒動で命を落としたジョーイ・バーンズの父親であるロイ・バーンズ。
クリスタルレイクの精神病院に入院していた息子が患者同士の些細な喧嘩がもとで斧で無残に殺され、その様子を目の当たりにしたのをキッカケに発狂してしまう。
その後、息子の復讐のためにジェイソンに変装して次々と殺人を重ねたのが本作の真相であった。
なお、息子を殺した患者であるヴィクターはすぐ警察に逮捕されており、ロイにしてみれば本当に復讐すべき相手に手を出せずにいた。
子供を殺された憎しみから殺戮に走ってしまった点に関しては、ジェイソンの実母であるパメラ・ボーヒーズと共通の動機であり、最終的には18人もの人間が殺害される事になっている。
標的になっているのは「パインハースト」の関係者や患者が大半を占めており、パメラのように「監視を疎かにしたから息子が死んだ」と思い、復讐したとも取れる。また、
-トミーの部屋に被害者の死体を置く
-自分の目の前に現れたトミーに驚く
-負傷したトミーではなく、パムとレジーから殺そうとする
など、彼を犯人に仕立てるような言動・行動も取っている。
劇中でロイと対峙したトミー・ジャーヴィスは、ラストシーンでロイのホッケーマスクを被ってヒロインに襲いかかろうとしていたが、これは「トミーがジェイソンの後継者となる」という没案の名残である。
事実「完結編」において、母を殺され、姉ともども命の危機にさらされたとは言え、トミーがジェイソン相手に見せた凶暴性は、姉が彼の正気を疑うほどのレベルだった。また保護された病院で見せた最後の表情と眼光は見るものを凍らせるものとなっており、不穏な終わり方を見せている。
だが本作の酷評を受け、この路線は撤回。次回作に続投したトミーは殺人鬼になることはなかった。
本物との違い
一応偽者の伏線自体は存在しており、本物のジェイソンのマスクに施されたペイントが赤なのに対し、偽者の方は青であった。
また、服装も本物のジェイソンが緑のシャツ、白のズボンを身に付けていたのに対し、偽者はマイケル・マイヤーズを髣髴とさせる紺色の作業つなぎを着ている。
しかし、作中では大柄の男性の死体を勢いよく建物内に投げ込んだり、何故かチェーンソーで攻撃されたりトラクターに轢かれたりしても襲いかかってくる等、復讐心による執念なのか、本物に劣らぬ怪力やタフさを披露している。
この為、正体が判明するまでの間、警察や襲われた人物達はおろか、以前に本物のジェイソンに襲われているトミー・ジャーヴィス、そして映画を見た視聴者達ですらも、ロイの扮したジェイソンを『本物』と錯覚させてしまっており、「ジェイソンの怨念が乗り移っていたのではないか」と、思わせる様相だったのは確かである。
関連イラスト
関連タグ
パメラ・ボーヒーズ・・・ジェイソンの母親。殺人の経緯やポジションが彼女と似ている。
fridaythe13thgame・・・13日の金曜日シリーズを原作としたゲーム。本人ではないものの、ジェイソンのコスチュームの1つとして登場している。