はじめに
本記事は公式と二次創作が混同される問題を未然に防ぐ目的で作成されました。
タグとしては現状ともえちゃん(けものフレンズ)が普及していますが、今後該当する作品には、前述の問題を予防する目的としても本記事タイトルのタグを使用する事を推奨します。
※ pixivにおいて「けものフレンズR」は同タイトルで先発の二次創作(アニメ1期準拠)があるが、二次創作企画『R』の発端が本キャラクターであるため、本記事は『R』の記事と親子関係を設定する。
概要
『けものフレンズ2』の二次創作企画『けものフレンズR』に登場する二次創作オリジナルキャラクター。
性別不詳ながらも男性的な要素の多く見られたキュルルのキャラクターデザインをベースに、女性的な要素を追加してコラージュして作られている。
2019年3月24日にニコニコ動画に投稿された【キュルカス滅びよ】下痢便主人公から下痢便要素をできるだけ抜いてみた.kfp(現在はニコニコ動画から削除)
と同時に投稿された下痢便主人公.zipが初出で、ニコニコ静画の閲覧者から「友+絵=ともえ」という命名が提案され、動画作者により通称として採用された。
設定
人物像
- 一人称は「あたし」。
- お転婆だけど思いやりがある性格。
- フレンズの呼び方は「ちゃん」づけ。(ただしG・ロードランナーは「ゴマすりクソバード」後に「ゴマちゃん」。)
- 礼儀正しく、お礼や挨拶を怠らない。
- 共に旅をするパートナーはイエイヌ(雑種)。
……なお、どのような意図で「開拓者」のワードが使われているのかは不明瞭。
外見
- キュルルと比較して頬の輪郭を引き締め、髪を増量。おでこ部分には前髪を追加し、伸ばした後ろ髪は黄色のリボンで一つ結びにしている。
- 服はミライに似た半ズボンと長袖。 袖はやや余り気味で、爪には緑色のネイルが施されている。
- 足元は大きめのトレッキングシューズ+黒のハイソックス。
- 瞳の色は深いブルーだが、サンドスターの影響で右の瞳孔は赤、左の瞳孔は緑色のオッドアイになっており、パートナーとお揃いの虹彩異色コンビ。制作者が意図していたかは定かでないが、二人の瞳は四神の色に相応する(キュルルのオッドアイも同じ色だが)。
- 八重歯がある。
- 荷物はショルダーバッグとスケッチブック。
- ちなみに作者は、サンドスターの影響を受ける以前の彼女の姿について、黒髪・黒眼をイメージしている模様。また、2019年7月13日には新衣装が提案された。
- アウターは青のオーバーオール。長袖の黒インナーは襟ぐりに小さな切れ込みが追加。
- 帽子の色が水色からライトグレーに。
誕生までの経緯など
けものフレンズRは、メディアミックス作品「けものフレンズ」の三次創作もとい二次創作企画です。
2019年3月、当時放映されていたアニメ「けものフレンズ2」は、作品の内容や制作関係者の発言に因って炎上状態になっており、けものフレンズブーム時にはブームの中心地だったニコニコでは一種の祭りの状態になっていました。
そして、呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪というユーザー(呪詛兄貴)が、「真夏の夜の淫夢」とけものフレンズ2の関係者(所謂「コアメンバー」)を組み合わせ、脅迫もしくは殺害予告と捉えかねない多数の誹謗中傷を含んだ過激な内容のMAD動画を投稿(現在はほとんど削除済み)し、注目を集めていました。
そのユーザーが、3月24日に、けものフレンズ2の主人公であるキュルルを『下痢便主人公』として、そのキュルルのキャラクターデザインを改変した動画を投稿。これが視聴者から好評を得て、二次創作キャラクター「ともえちゃん」が誕生しました。
そして、翌日の25日に、ともえちゃんとイエイヌのフレンズを組み合わせた二次創作企画として「けものフレンズR」が発表されました。
(R非公式ウェブサイトより抜粋)
しかし、それからわずか四日後の3月27日にニコニコ静画にて、
『あっちのアニメを見ていたら自分がいかに愚かなことをしていたのか痛感しました。
憎しみは何も生まない。他者を攻撃したところで前に進めることはないのだと。
嫌までの恨みやモヤモヤも、雨の後の晴天のように曇り一つなく晴れました。
過去あったことは確かに悲しいけれど、今ある輝かしいものを応援しなければ。ようやくわかりました。
いくらアレがアレでも、アレを好きだと思う人たちを傷つけてしまったのは確かですよね。酷い動画を作ってごめんなさい。
監督、素晴らしい作品をありがとう。もう思い残すことはありません。
また次に作られるであろう新たなる素晴らしい作品を待ち、そして応援を続けていきます。』
というどこか白々しい反省文を投稿、その上でアンチ・ヘイト動画を削除し、以降のニコニコにおける活動を停止した。
ただし、削除された動画はYoutubeやビリビリ動画に転載されており、キャラの大本となった公式素材の改変コラージュ素材はいまだに削除されていない。
それでも当時『けものフレンズ2』の内容に不満を抱いていた層はこのキャラクターの存在に飛びつき、以後は発案者の手を完全に離れて有志によるキュルルの代わりにこのともえを物語の中心に据えた『けものフレンズR』の二次創作が盛んに行われるようになった
特に原作ではビター気味な結末を迎えたイエイヌ周りのシナリオに対してそのイエイヌを当時の視聴者が理想とするやり方で救っているかのようなともえの設定は大きく持て囃され、以降はRのファンにとってこのともえというキャラクターは完全に“キュルルの存在ないし2という作品そのものを否定する理想の象徴”のように扱われるようになった。
2の放送終了後もRの創作を続ける者はそれなりにいたが、彼らの中で未だにキュルルと比較してともえを持ち上げる風潮は非常に強く、それによって引き起こされたトラブルは各地に大なり小なり悪影響を残しており、“キュルルがいる絵を描いたら、別の者にともえちゃんとして改ざんされ、無断転載される”という問題行為も相次いで発生していた。
そういった経緯があり、けもフレRに対する批判が巻き起こり、ある同人イベントでも事の経緯を知っている主催者によって明確にR関連の作品参加を禁止した。
しかし、この表明に対してRを支持する層が個人情報流出という非常識極まりない行為に手を出しただけでなく、当該イベントの主催者に対して誹謗中傷を行うといった問題も発生しており、Rへの悪印象に拍車をかけるといった悪循環も起こっている。
また、事例に起因する実際にあったケースとして、けもフレの絵師やけもフレファンに対する誹謗中傷も相次いだ。
最後に
傍目には何の問題のないキャラクターのように思えるが、前述の通り誕生経緯が決して手放しで喜べるものではない事もあってともえちゃんというキャラに難色を示す人も少なくないので、界隈の現状を踏まえると扱いの慎重さを求められるキャラである。
また、上記で示されたキャラクターの組み合わせも知らずに使ってしまうとあらぬ誤解を受けてしまうのでその点にも注意が必要である。
余談
本来はキュルルに対するヘイト意識から生まれたキャラクターながら「誰ものけものにしない、思いやりのある優しい性格」という設定からキュルルをのけものにせずに共演させているイラストも見られるが、それも全体から見ればごく少数である。
関連タグ
キュルル...元ネタであり、最初の素材は公式画像のコラージュによって誕生している。
けものフレンズR...このキャラに端を発する二次創作企画
イエイヌ...設定上のパートナー
G・ロードランナー、アムールトラ...Rでよく描かれるフレンズ
玉袋ゆたか...元がヘイト意識から生まれた存在など、誕生経緯に共通点を見出した人が多い。ただし、両者は最終的に受け入れられたか否かの差異がある