灰かぶりて 我らあり / FORGED IN ASH, WE STAND AS ONE!
概要
惑星封鎖機構に対抗するべく結成された、惑星ルビコン3の土着勢力からなる武装組織。「RLF」(Rubicon Liberation Front)の略称が用いられることも。
創作における「〇〇解放戦線」のご多分に漏れず過激で思想的な台詞が飛び出してくる。
彼らはいわばルビコン3の開拓移民の末裔で、大規模災害である「アイビスの火」から半世紀を隔絶された星で生き抜いてきたためか、独自にコーラルを神格化した信仰体系・教義を築いている。
無線では「諸君はコーラルの戦士だ!」「コーラルよ ルビコンと共にあれ」などの文言を聞くことができる。
侵攻する星外企業に対抗するべく各地に武装ゲリラを展開しているほか、交易上の要衝を武装化して「壁」を始めとする防衛拠点を形成しており、企業群にとっての大きな障害となっている。
とはいえ物資も技術力も潤沢ではないためか、近接特化型のBAWS製ACに射撃兵装だけを積むといった、パーツ特性をイマイチ発揮できないチグハグなアセンブルが目立つ。
解放戦線のACパイロットは独立傭兵である六文銭とスパイとしてある組織に潜入しているもう一人を除いて“指の名前”を冠している。
なお、実は解放戦線のネームドパイロットの殆どは敵として登場するミッションでも無視してクリアできる(2週目以降はそもそも敵対しない状況になる場合もある)ため、解放戦線のネームドとの任意の対決を全て避けた状態の解放戦線と共闘するルートではネームドパイロットのほぼ全員が生還している可能性がある(一人だけ621とは関係ないところで撃墜されてしまうが、生死不明)。
メンバー
「アイビスの火」の生き残りであり、コーラルとの共生及び惑星封鎖機構の打破を掲げ、解放戦線で「帥父」(すいふ)と仰がれる人物。
愛機アストヒクは旧型のBASHOフレーム一式だが、近接攻撃は高威力な上、滞空攻撃もしてくるため、舐めてかかると痛い目を見る。
ミドル・フラットウェル / ツバサ(cv. 藤井隼)
ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者。内部からは「帥叔」(すいしゅく)と仰がれる。
スパイとして星外企業に潜伏していた時期があり、特にアーキバスの子会社であるシュナイダーの人事部門には太いパイプを持つらしい。
愛機ツバサはエルカノ製FIRMEZAフレーム一式で、機動力に優れる反面耐久と火力は低い。
インデックス・ダナム / バーンピカクス(cv. 後藤光祐)
ドルマヤンの思想に共鳴し解放戦争に加わった、ゲリラ指導者の一人。
元はグリッド(ルビコン3の高速輸送ネットワーク)建設に関わる職工であった。
アリーナの紹介文では「パイロット適性には恵まれていない」と明記されてしまっているが、士気の高い烈士であり清廉な堅物。
「ミッション:多重ダム襲撃」にてC4-621、G4ヴォルタ、G5イグアスを迎え撃ち、621を「走狗」と罵る(一方、ヴォルタには「MTと大差ない時代遅れのゴミ」と言われる)。
愛機バーンピカクスはマシンガンや小型バズーカでバランス良く武装しているが、フレームが近接特化型のBASHO一式でありながら近接武器を持っていないのが致命的。
これなら武器をパージして拳で殴った方が強いだろうが、それができないのがパイロット適正の無さということか。
実際に三次元的な動きをほとんどしないため、攻撃を当てやすい。
リング・フレディ / キャンドルリング(cv. 綿貫竜之介)
ドルマヤンのゲイヴン疑惑に火をつけた男。アリーナの紹介文には「帥父に近侍する男娼」と明記されており、ドルマヤンの孤独に寄り添うために戦場に身を投じた人物で、侵略者への敵意に燃える同志達とはスタンスの違いから一定の距離を置いている模様。
解放戦線のメンバーを描いたと思われる画稿では線の細い美青年である。
愛機キャンドルリングは軽量タンク。武装も含めて全体的に今作の強パーツで固められている上、「高速で走り回りながら火力で圧倒する」という解放戦線随一の特化アセンブルのため、アリーナランクの低さから侮ってかかるとボコボコにされる。
ミッション中にはなかなか気付かない場所に隠れているため、自力で遭遇するのは難しい。
ちなみに遭遇した後スタート地点まで逃げてまた戻ってくるのを繰り返すと、621の意味不明な行動にパニックを起こす。
コーラル絡みの大金目当ての両親に連れられ、乳児の頃にルビコンへとやってきた密航者。
墜落事故に遭うもACのコックピットに入れられていた事で奇跡的に生き残ったところを帥叔フラットウェルに拾われ、ACのコアをゆりかごにして育ち順当に戦士となった。
ミッション中に入手できる情報ログなどから解放戦線に参加する者達からは妹のような存在として愛されるキャラであることが窺えるが、大抵の場合は再教育施設などに拉致されており、あんなことやそんなことを内包する案件に見舞われていることが仄めかされている。
とあるミッションで621自ら引導を渡すこともできるが、果たしてどちらがマシなのか。
愛機ユエユーはこれまたBASHOフレームの近接特化仕様を活かせていない小型グレネード2丁持ち。
対AC戦を想定した構成ではないのかもしれない。
にもかかわらず彼女がV.VI メーテルリンクよりランクが上な事には納得がいっていないプレイヤーも多い。
ミッション「ヴェスパー7排除」にてある行動を取ると出現する日系文化かぶれ。
職業・殺し屋。
独立傭兵だが、リトル・ツィイーに餓死寸前という状況から救われた恩義により解放戦線にワラジを脱いでいる。
アーシル(cv. 浜田洋平)
621にルビコン解放戦線名義で依頼を持ちかけてくる人物。
それまでにも企業の犬として解放戦線に多大な損害を与えてきた(どころか、壁越え直後の)621に対して「企業の狗なだけではない筈と見込んで」と依頼を投げてくる、少々心配になるセンスの持ち主。
実際、プレイヤーは依頼さえあれば何でもかんでもやる"死体食いの大鴉"だし、それでなくても621は独立傭兵という企業に直接属せず依頼を受ける立場でもあるので彼の言い分がおかしいというわけではない(六文銭の例もあるし)のだが、そこからさらに「ストライダー破壊のせいで解放戦線内部の慎重論が強くなっている」という裏事情を語った上で「身内の恥を晒す形になるが助力して欲しい」とストライダーを破壊した張本人である1周目621に対してあまりにも誠実に依頼してくる事に困惑してしまうプレイヤーもいたとか。
上記の対応もそうだが、他にも不可抗力で依頼を達成できなかった時、大損害を被ったのは自分達なのに「あなたを騙すような形になってしまった」と621に詫びた上、襲撃してきた謎の勢力について「あなたも気をつけてくれ」と心配してくれるので、善良な人物ではある模様。
前に出てきて戦闘することはほぼないが、ツィイーのことを気にかけているようで…?
ちなみに中の人は、「コーラルよ、ルビコンとどこでもいっしょ」と発言したり、乗機にツィイーの名前を書いたりしている。
保有メカ
「ミッション:武装採掘艦破壊」で初登場。過去作で言う巨大兵器枠。
色々な意味で過去作のアームズフォート(特にその出で立ちからカーチャンやソルディオス)を彷彿とさせてくれる。
六脚歩行型の巨大な採掘艦で、本来はコーラルを発掘して各地の拠点に運搬するためのものだった。
現在は巨大レーザー砲「アイボール」と、それを守るシールド用サブジェネレーターを無理やり増設した歪な地上戦艦となっている。
艦体上部から全方位を狙えるアイボールの照準精度と破壊力、砲台への直接攻撃を受け付けないシールドとで攻防併せ持った無敵の要塞と化しているが、艦体に肉薄され射線の影に入られるとごく僅かな機銃やミサイル程度の貧弱な弾幕しか張れないため極めて脆い。
二足のユニットを連結している構造上、脚部にダメージを受けて姿勢を保てなくなるとユニットもろとも崩落するというとんでもない弱点まで抱えている(頑丈な装甲が施されているが、戦闘によるものか経年劣化か一部が剥がれてしまっている)。
更に艦上には護衛機を配備していないため、ACに甲板まで乗り込まれてしまうと、ごく僅かな機銃とアイボールの拡散発射で応戦するしかなく、それさえ自分の巨体が死角になってしまう。
艦長は「諸君はコーラルの戦士だ!」「今こそ見せるのだ、災禍の灰に生きてきた我らの不屈を!」と必死で部下を鼓舞して死守を命じるが、何一つ有効な手を打てない(彼のせいではないが)。
ただしアイボール直近には迎撃用の大型ミサイルが装備されており、メランダーC3でも1発貰っただけでスタッガーからの全弾直撃でHP3桁、そのままエリア外に落下してゲームオーバーということもあり得る。
甲板上で拡散レーザーをぴょんぴょん避けながら真面目に戦っていればそうそう撃たれる事はないのだが…
アイボールを喪失するとエネルギーの行き場がなくなり艦ごとぶっ飛ぶという欠陥設計。
そもそも採掘艦なのであまり責められたものでもないし、解放戦線の懐事情からしてもアイボールの移動砲台としての運用が精一杯だったであろう点を考慮すると、無残に崩れ落ちる姿にも悲哀を感じられるだろう。
ウォルターに言わせれば「破綻した設計の妥当な末路」。
またこの一つ前のミッションでは解放戦線の輸送ヘリを殲滅するのだが、そのヘリに積まれた物資はストライダーへ送られるものだったため、もし無事に届いていれば自衛能力も強化されていたのかもしれない。
BWEやシールドドリルを併設したグラブバケットなど採掘艦としての設備も現存してはいるが、ゲームシステム上は特に機能しない。
ただしバケット部分は回転を止めるまで即死判定を持つので、船体が崩壊したからといって迂闊に近寄らないこと。
「壁越え」の舞台となる防衛拠点を守る大型砲台。
戦車のような機動性を持ちながらもビルや戦闘艦に匹敵する質量を誇り、各所に設置されている手すりから乗員との対比が窺える。
ミッションの道中に観察していると壁の上からプレイヤーやアーキバス部隊への砲撃を行っている姿が確認できる。
堅牢な装甲により正面からの攻撃にはほぼ無敵であるため、類似した目的を持つ封鎖機構のカタフラクトにはこの点で優越している(あちらはよりによって正面が弱点)とも評価できる。
無数の火砲や地雷散布機能など攻撃性能に優れ、前述の防御能力も併せて、正面からぶつかれば苦戦は必至。
プレイヤーの機体を正面に捉えると体当たりを狙ってくるため肉弾戦にも強い。俺自身が肉の弾になることだ…!
弱点はお約束のように背面だが、旋回性能が非常に高く、回り込めてもすぐに向きを変えてしまうなど一筋縄ではいかない。
まずは衝撃力の高い攻撃でスタッガー状態にすることが肝要だろう。
かつてのネクストであれば、頭上を飛び越えて即クイックターンで楽勝だったのだろうが…
背後を取りにくいのであれば正面直上に浮遊しつつ、背中側を掠める形で攻撃を当ててスタッガーを狙う手も有効。
ちなみにステージ外周のエリアオーバーギリギリの段差下段は安置。
上手く引きつけてから飛び降りれば垂直ミサイルで一方的に攻撃可能…とはいかず、射程範囲外まできっちり後退していく。
クリア後ならスキャン性能をカリカリに上げ、更に垂直ミサイル次第でノーダメハメも夢ではないかもしれない…クリア後なら。最初は頑張って壁越えしよう。