概要
かつて弧門を始めとしたナイトレイダー、及びネクサスこと姫矢准を幾度となく苦しめた溝呂木眞也と、彼の操るビーストによって両親を殺された山邑兄妹が再登場した回として注目を浴びたエピソード。
また、これまで連続パートが多かった本作としては珍しく、1話完結で終わった数少ないエピソードである(本編以外では、同じく溝呂木再登場回である32話、及び36話と最終話のみ)。
あらすじ
ネクサス(ジュネッス)との激闘の後、行方が分からなくなっていた溝呂木眞也が目撃されたという情報が流れる中、山間部に現れたビーストの調査に向かっていた弧門らナイトレイダー。そこで彼らは溝呂木と再会するが、彼は何と記憶を失っていた。更にその傍らには、同じく記憶を失い、溝呂木によって両親を殺された山邑理子の姿が…。
一方、メモリーポリスの野々宮瑞生は、「もし理子がもう一度ビーストを目撃してしまったら、何が起こるかわからない」と畏怖し、彼女を救う為、弧門に協力を依頼するが…。
補足
- 本編において、憐編から初登場したメモリーポリスの野々宮瑞生が弧門と初対面し、更に自分が初めて記憶を消した相手が、前述の溝呂木の被害者である山邑理子である事を明かしている(ただし、メモレーサーの誤作動により、理子は逆にビーストに関する記憶以外の記憶を失ってしまい、精神的に不安定な状態に陥ってしまったとのこと)。
- 当初は2話に分けて放送する予定だったが、番組の放送短縮が決定した事に寄り本編が大幅にカットされ、1話に纏められた。後にカットされた部分はDVD第8巻において「ディレクターズカット版」として収録されている。
- 意外にも千樹憐の台詞が一切ないという珍しいエピソードであるが、これも放送短縮により彼の出番が大幅にカットされたため(ディレクターズカット版では台詞がある)。その為か、本編の憐は溝呂木や山邑兄妹とは愚か、弧門とも一切関わっておらず、「単にビーストを倒しに来ただけ」という役割となってしまった(同様に32話においても台詞が無いが、こちらは溝呂木との因縁が無いにも拘らず、何故か弧門を差し置いて溝呂木の最期を影から見届けている)。
- 辛い目に遭った子供、心の闇を表した絵、死んだ両親の声に導かれるストーリー展開は『ウルトラマンレオ』第49話「死を呼ぶ赤い暗殺者!」のオマージュである。
- 第1話から製作を担当していた円谷英明は円谷一夫とのお家騒動の影響で社長職を解任された影響で、今話から製作を降板した。
関連タグ
ウルトラマンネクサス 孤門一輝 溝呂木眞也 野々宮瑞生 山邑理子
詩織-ロストメモリーズ-:本エピソードと同様、放送短縮の影響を受けたエピソード。こちらは1話(正確にはこちらも2話に分けて放送するつもりだった)まるごと未放送に終わってしまったが、こちらも後にDVDに収録されている。
影-アンノウンハンド-:本エピソードの後日談。こちらも劇中において憐の台詞が一切ない。