ドドロ
どどろ
概要
『ピクミンシリーズ』に登場するキャラクターで、ゲームの舞台となる星の原生生物の一種。
初代の『ピクミン』から登場しており、おどろおどろしい姿を見る者の脳裏に焼き付けた。
その外見から、巷ではジブリ作品の巨神兵やタタリ神に例えられやすい。
巨神兵は他の生物を死に追いやる厄災をまき散らし、タタリ神は誕生経歴がよく似ているとの指摘もある。
分類
通称 | ドドロ |
---|---|
和名 | オオドロアメフラシ |
学名 | Magovum vaporus |
科目 | ?科 |
ピクミン
「大水源」に出没。このエリアへ遭難15日目までに辿り着くと、とある場所に怪しいカビが生えたような卵が配置されている。これをピクミンで攻撃する、または画面内に収めて一定時間立つと、卵が割れて中からドドロが現れる。
その身体は常に崩壊し続け、下半身に至っては謎のモヤで覆われておりピクミンが触れるとノーモーションで即死する。
出現後は着陸地点に一直線に進行し、3つのオニヨンの下を巡回する。
巡回ルート上に地面に埋まっているピクミンがいる場合、これを強制的に地面から出す衝撃波を放つ。地面から出てきたピクミンはフリー状態なので、プレイヤーが笛で召集しない限りドドロに向かっていき、全滅する事になる。
弱点は頭部で、ピクミンを投げ当てるとダメージを与えられる。しかし振り払われた際にすぐ回収しないと、これまた下半身の即死部位に突っ込んでしまう。なのでこいつに挑む際は余裕があり、なおかつ万全の準備をしてから挑むべし。
倒すと身体は完全に崩れ落ち、小さな金色の玉を残す。この玉を回収するとピクミンが100匹増える。
ストーリーをクリアするだけなのであれば倒す必要は無く、15日目までに大水源へたどり着いたプレイヤーが今更ピクミン100匹を必要しているかと言われれば疑問である。遭遇するには低日数での攻略を要求されることもあり、腕の良いプレイヤーへの挑戦状とも言える隠しボスの類である。
なお、卵を発見した時点で孵化までに破壊すればドドロの出現を阻止することができる。腕試しに付き合う気がない場合はさっさと破壊してしまうのも手だが、そうなると金色の玉も手に入らない。
本作の時点で正体は謎に包まれており、「孵化に失敗したミウリンかも?」との推測が立つぐらいで公式が掘り下げることは長らくなかった。
ピクミン4
まさかの復活。夜の探索や洞窟でその姿を現し、初代では見られなかった口が確認できる。
それなりに仕様の変化はあるものの、即死効果は健在。ロード中のTipsでは「ヤミ」と呼称され毒とも違うようで、毒耐性を持つ白ピクミンやヒカリピクミンも即死する。
ただし、オッチンは食らってもプレイヤーと同様にダメージを食らうのみである。
洞窟ではラストダンジョン「王の穴」10階に出現。1とは異なりストーリー進行のために対峙しなければいけない。
通常出現に伴い、移動速度がゆっくりになったり、動きを止めることが多いため、比較的戦いやすくなった。一方で口からの砲弾攻撃が追加された。これが着弾すると広範囲に即死の衝撃波を放つため単純に弱体化したわけではない。ある程度攻撃をするとダイオウデメマダラのようにピクミンを混乱させる咆哮を出すようになった。
猶予はほとんどないが、ゲキカラスプレーを使用して最速でオッチンの突進をぶち当てれば一応孵化を阻止することは可能。初回はお宝であるオミマイノミ、2回目以降は大量のシザイを落とす。
慣れれば高効率で周回できるためシザイ稼ぎの一種として紹介されているケースもある。もっとも、王の穴10階に到達してドドロを倒しているという最終版でようやく実行可能という時点で実用性は疑問であるが。
夜の探索でも登場、しかも中盤以降は全ステージに出てくる上、高レベルになると2つの卵が出現するようになる。
そして孵化すればオトリヅカには目もくれずヒカリヅカに直進し、超火力の弾でヒカリヅカに大ダメージを与えるので真っ先に倒すべき相手。
1同様に卵は事前に破壊できるので、事前に見まわしドローンでどこに卵があるか確認し、即破壊しておくのが得策。
卵を破壊した場合もしっかりヒカリペレットは落とすので一石二鳥。というかむしろこちらが正攻法だろう。
もっとも、孵化させてもヒカリピクミンの数が十分揃っていればフラッシュバースト1発で落とし切ることも可能であり、動きの遅さからバクダン岩も当てやすいので主人公だけで処理することもできる。一応孵化させてから倒した方がヒカリペレットの実入りも多く、脇目も振らず急襲してくる性質上ヒカリヅカやオトリヅカまでの運搬距離も短くなる。
高レベルステージではドドロ以外にも厄介な要素はあるため、何を優先するかで対処を変えると良いだろう。
なお、ゲーム内のメモにもあるが孵化したドドロを相手取る場合は必ず正面からフラッシュバーストを充てることが重要となる。これは硬直中でも足元の即死地帯は健在であるためで、下手に側面から当てるとヒカリピクミンがこれに引っかかり大量死する場合がある。
オリマーメモによれば、卵に付着した遺伝子を分析したところミウリンのものと判明、1の説が有力視されるようになった。
何らかの原因で夜間に取り残された親となるミウリンが、強力な分解酵素を持つヒカリのミツを摂取した事で、産んだ卵の卵黄に蓄えられる栄養素に変化が生じ、胚の発育不良や酵素による過剰分解が行われているのではないかと推察されている。
どう見てもあまり長生きはできなさそうな身体だが、ヒカリヅカ(とその関連種であるオニヨンの根元)を積極的に破壊しに来るのは、自分をこんな姿にした原因が何なのかを本能的にわかっているからなのかもしれない。
ルーイメモによると卵は食用可能である事が判明しており、燻製にして食べると頭とお腹がポカポカするらしい。
ヒカリのミツのジュースの感想にも「クセになる味で、お腹と頭らへんがポカポカする」と書かれているので、上記のオリマーの推察は概ね正しいのかもしれない。
ダルメッシュのコメントでは、何かを訴えている本当は悲しい存在なのかもと言われている。