概要
技モーションが複数あるため、それぞれ解説する。
違いはあるが、基本的には、動きを止めて力を溜め、炎を纏った渾身の拳を叩き込む技である。当たると長いヒットストップが発生するのも特徴。
99版
「受けろ・・・このブロー！」
この技名も含め初出は、『KOF99』。
身体を畳み縮こまった姿勢で力を溜めた後、相手側の腕で肘打ちを行いながら踏み込み、四百弐拾七式・轢鉄の2段目と同じコンパクトなモーションのショートアッパーを撃ち込む。
全部で2ヒット。
コマンド完成時、ボタン押しっぱなしで溜める事ができ、溜め時間に応じてダメージが上がり、最大溜めでガード不能になる。
溜め段階が上がると、縮こまっていた姿勢が更に縮こまるという演出がある。
また攻撃モーションに移行した直後から、上半身にガードポイントが付く。
『99』でのみ大蛇薙の発生が遅かったため、地上コンボどころか、空中追撃にすら(2ヒットしないにもかかわらず)本技を使わざるを得ない場合が多かった。
『XIV』では、2段目の99版轢鉄2段目が、2000版の強轢鉄のようなモーションにマイナーチェンジされている。
使用タイトルは、『99』『2002UM』『XIV』他。
「受けるか！？このブローをォォォッ！」
この技のボイスについてだが、彩京の格ゲー『堕落天使』のキャラである「壬生灰児」の超必殺技「皆殺しのトランペット」とほぼ一緒である。
（違うのは「受けるか？」と挑戦的な言い回しだったのが「受けろ」ともっと直截なのと、「ブローを」と倒置法だったのが「を」が取れて体言止めになっている）
それどころか2段目の動作も同じく彼の必殺技「嘆きの白」と全く同一だったりする（もっと言うと、轢鉄の1段目も彼の「左利きのBABY」そっくり）。
この技の1段目（肘打ち）も真吾の毒咬みのそれ（『'97』版）まんまだったりするし、とどのつまり殆どパｋ…いやこれ以上は言うまい（『KOF』ではよくあることとは言え…『'99』は他にもダラテン意識しまくってる部分もあるし）。
『XIV』で復活した際にはモーションが完全独自のものに改められている。
…その一方でショートアッパーのモーションを受け継いでいるキャラもいるが…。
2000版
「こいつで・・・決めるぜっ！」
初出は、『KOF2000』。
技名は『99』版と同じにも拘らず、モーションや性能が異なる。
身体を捻って力を溜めた後、思い切り反動の付いたフックを放つ。
ヒットしたタイミングや位置によって、水平なフックだったり、振り下ろし気味だったり、オーバースローのように振りかぶっていたりするようにも見えるなんというか絶妙なグラフィックである。
待機モーション中、京の足元を囲うように火の輪が発生する(攻撃判定ナシ)。
全部で1ヒット。
『99』版同様、コマンド完成時、ボタン押しっぱなしで溜める事ができ、溜め時間に応じてダメージが上がり、最大溜めでガード不能になる。
『2000』以降は大蛇薙の発生速度が改善され、溜めナシのダメージが大蛇薙に劣るため、基本コンボで使われる事は皆無。
一瞬溜めるだけでもダメージが上がる点や、打撃な点で、スパキャンやそれに類するゲームシステムでのコンボでは出番となる。
使用タイトルは、『2000』『2003』、『XI』、『KOFMI』シリーズ、『SVC CHAOS』、『NBC』他。
このうち『SVC CHAOS』が唯一学ラン姿でこの技を放てる貴重なタイトルになっている。
MAX版
『KOF14』からのMAX版。
簡単に言えば『99』版で浮かせ、『2000』版で追撃する。
余談
『NBC』の庵とのアナザーダブルアサルト「最終決戦奥義」でもこの技を放つ。
なお『KOF13』の最終決戦秘奥義・十拳はこの技のモーションではなく、『'97』の三種の神器チームのエンディングで放とうとした攻撃の再現である（「最終決戦奥義」ではシチュエーションの方を再現している為、混同されがちか）。
「裏」を冠さず、1000番台でも無く、異名も無い超必殺技だが、なんの変哲も無い技名(式番)と重い一撃の演出故、一定の人気がある。
