概要
『うちの弁護士は手がかかる』は、フジテレビ系列の金曜ドラマ枠で2023年10月から放送されるドラマ。
スター女優を育てた芸能事務所の元敏腕マネージャーが、超エリートなのにどこか不器用でポンコツな新人弁護士に振り回されながらパラリーガルとして奮闘する、育成型リーガルエンターテインメント。
フジテレビにて54年ぶりに復活した「金曜ドラマ」枠の一発目として制作されており、主演はムロツヨシが務める。
ナレーションは時任三郎が担当。
制作陣の遊び心故か、同局のドラマ・アニメのネタが豊富。
登場人物
- 蔵前勉(演:ムロツヨシ)
人気女優・笠原梨乃を30年間サポートしてきた超敏腕マネージャー。2人の夢だった海外進出を目前に、突然、解雇されてしまう。
ひょんなことから、パラリーガルとして新人弁護士・天野杏のマネジメントを任される。
- 天野杏(演:平手友梨奈)
香澄法律事務所の新人弁護士。法律に関する知識は豊富で弁護士としての心構えも十分な超エリートにもかかわらず、不器用でポンコツ、気分屋、屁理屈、コミュ障。所長の今日子からは毎度叱責されており、その度に反論しているため口論は日常茶飯事。基本的に依頼人や今日子等自分に必要な人以外の名前を覚えようとしないため、同僚の弁護士・パラリーガルの名前を覚えていない。もっと言うと、今日子の名前すら「香澄恐子」と書いており漢字を間違えているため、覚えているとは言い難い。だが、山崎と仕事を共にしたことを機に同僚の名前を覚えようとしている。
好きな食べ物は、みかん。常時みかんジュースとみかんグミを持参している。下戸。
幼少期に裁判を傍聴したことで弁護士に憧れたものの、中学時代にクラスメイトのいじめに気づき訴えたにもかかわらず誰にも相手にしてもらえないどころかいじめられっ子を逆に苦しめてしまう結果となってしまうなど空回りすることも多かった。
しかし、法律を教えてくれた椿原先生(演:野間口徹)のおかげで奮起し、改めて弁護士になる決心を固めた。
蔵前が盲腸で入院することになった際には、今日子から「蔵前さんの盲腸はあんたのストレスが原因」と指摘されたことで仕方なく臨時のパラリーガルとして今日子のサポートをすることとなったが、関係が超最悪なため案の定どころかいつもよりも激しい口論が飛び交う始末。しかし、何だかんだコンビネーションは良く、担当案件を勝利に持ち込んだ。
姉・さくらとの関係は最悪そのもので姉から「弁護士を名乗る資格は無い」と言われていたが、その姉の口から司法試験に合格しておらず文字通り「弁護士資格が無い」ことが発覚した。
周辺人物
- 笠原梨乃(演:吉瀬美智子)
蔵前が30年にわたりマネージメントを担当してきた人気女優。蔵前に突然の解雇宣告を行う。
その後、自身が主演を務めるドラマ『女王様の法律』のシナリオに関する訴訟の件で撮影現場にて再会。
蔵前がパラリーガルとして再就職していることを知り、彼女なりに労いの言葉を掛けた。(それが彼を気遣ってのものなのかは定かでは無いが)
その後、彼が『女王様の法律』の訴訟の件で勝利したことで再び彼をマネージャーとして戻そうと画策している。
- 安藤カオリ(演:安達祐実)
蔵前と同じく元マネージャーの仲間。ズバズバ言うが、親身になって悩みを聞いてくれる人物。
香澄法律事務所
- 香澄今日子(演:戸田恵子)
香澄法律事務所所長。勉をパラリーガルとして採用し杏のサポートを頼む。
杏との関係は超最悪のため口論は日常茶飯事。杏の勤務態度に毎度辟易しながら叱責している。
- 丸屋泰造(演:酒向芳)
敏腕パラリーガル。事務作業を一手に引き受ける。ストレスに弱く、胃が痛くなることがあるため、胃薬を常備している。
- 山崎慶太(演:松尾諭)
弁護士。事務所のムードメーカー的存在。刑事裁判が得意な一方、民事裁判は苦手。
天野と一緒に仕事をすることになった際には意見の相違が原因で真っ向から対立するものの、自身の弱点を補う存在として捉え直し、彼女を信頼するようになった。
- 辻井玲子(演:村川絵梨)
弁護士。司法試験に一発で合格した優秀な弁護士。枯れ専。
- 岩渕亮平(演:日向亘)
アルバイトとして在籍するパラリーガル。基本的に辻井のサポートを担当。
天野法律事務所
- 天野さくら(演:江口のりこ)
天野法律事務所の所長。杏の異母姉。姉妹仲は最悪で、杏に対して「弁護士を名乗る資格は無い」と言い放つ。
- 大神楓(演:菅野莉央)
弁護士。担当案件について徹底的に調べ上げ、理論的に相手を追い込んでいくところから「アンドロイド」と呼ばれている。
しかし、法律に関する知識は杏に劣っており「36協定」を把握しておらずそこを突かれて見事なまでに敗北した。
ドラマ『女王様の法律』のシナリオに関する関する訴訟の件で再度天野・蔵前ペアの前に立ち塞がるものの、脚本がルポ小説を盗作していることを把握していなかったためまたもや見事に敗北した。
- 海堂俊介(演:大倉孝二)
弁護士。裁判で勝つためにはどんな手段も厭わないが、今のところ杏に負けっぱなしであるためさくらから叱責…ではなくやたら強めの圧をかけられている。
余談
- また、第6話に麻生一郎役で津田健次郎氏がゲスト出演しており、岩渕役の日向氏とは『仮面ライダーリバイス』以来約2年振りの共演となる。
- 2023年10月11日、ムロがドラマ撮影中に腹部に痛みを感じたことから病院で検査をしたところ、腹膜炎と診断されそのまま入院。療養期間を経て同月22日に復帰した。
- そのため、当初のスケジュールよりかなりズレ込む事態となり、第4話予告は未完成のままムロによるじゃんけんが行われた。(『サザエさん』のパロディ。)
- 第5話予告もオフショットを流すだけという斬新な方法が執られた上に、盲腸という形で劇中に取り入れられる形となった。