武器は鋼の硬さに非ず
武器は剣の腕に非ず
武器は友の助けに非ず
シリーズ概要
クラフトソード物語(無印)、クラフトソード物語2、はじまりの石の三種類があるが、主人公がパートナーと協力して一流の鍛冶師を目指すという目的があり、その過程で起こる事件を解決していくという流れはシリーズ全てで共通している。
主人公のパートナーは4種類の護衛獣から1人を選ぶことになり、この辺りはサモンナイト2の影響を強く受けている。
シリーズの特徴となる鍛冶のシステムは1と2・はじまりの石では大きく異なる。
1では拾ったアイテムを5種類の鉱石に変換し、それを必要な量だけ消費して武器を作成する。
一方、2及びはじまりの石ではマテルと呼ばれる素材に特定の鉱石を組み合わせることで武器を作成する。
また、1では初代サモンナイトの主人公(ハヤト、トウヤ、ナツミ、アヤのうち1人)が、
2ではサモンナイト2の主人公(マグナ、トリスのどちらか)とそのパートナー(レオルド、ハサハ、バルレル、レシィのうちの1人)とネスティとアメルがゲスト出演する。
本項では初代作について記述する。
続編については「クラフトソード物語2」及び「はじまりの石」を参照の事。
ストーリー
大海に突き出すように築かれた「剣の都」ワイスタァンで、都市の騎士団にして最高評議会である「七鍛聖」の欠員を埋めるべく、武闘大会が開催されることになった。新しい鍛聖を選出する大会の参加資格を得た新米鍛冶師である主人公は、英雄とうたわれた亡き父親シンテツの名に恥じない鍛冶師となるべく勝ち抜くことを目指す。
主人公&パートナー
主人公
パートナー
主人公の親族と関係者
主人公の母。36歳。おっとりとしており少々悪戯好きなお茶目な一面もあるが、夫のシンテツ亡き後から女手一つで主人公を育てているだけあって意外としっかり者。そして終盤のとあるルートでは・・・
銀の匠合の頭領で主人公の師匠。無精ひげと筋骨隆々な肉体が特徴の豪快で爽快な人物。主人公の父シンテツとは親友の仲で、その妻のアマリエには現在もなおぞっこんなのだが、全く気付かれていない。
主人公の父親で七鍛聖のうちの一つ『黒鉄の鍛聖』の元保有者。物語の3年前に他界しており、死亡時39歳。自分の命と引き換えにパリスタパリスを地下迷宮の奥深くに封印した英雄で、今もなおその伝説は語り継がれている。
銀の匠合の関係者
昔ながらの職人が集う鍛冶場。良い武器を作ろうと日々努力する者たちがほとんどで、主人公が属するのもココ。もう一つの匠合である『金の匠合』とは因縁浅からぬ関係を持つ。
主人公の女ライバルポジションに位置する真紅のポニーテールの15歳。勝気で強気な少女で何かと男(特に男主人公)に対して嫌味ったらしいセリフを吐くが、その裏には女性でも男性よりも素晴らしい鍛冶師になれることを証明したいという涙ぐましい努力が隠されている。
主人公をアニキ(アネキ)と呼び慕う11歳の少女。ブロンの姪っ子で彼からは溺愛されている。英雄物語に憧れて男子のフリをしており、小麦色の肌と栗色のショートヘアに頭に巻いた黄色いバンダナ、チラリと覗く八重歯が特徴。
色違いのセーラー服らしき服装に身を包んだ双子の眼鏡姉妹。自分たちの力にかなりの自信を持っており、サナレに負けず劣らずの嫌味を口にする。因みに姉のハリオが攻撃担当、妹のヘリオは魔法でサポートを行う。また、何故かハリオだけ関西弁で喋る。
金の匠合の関係者
金儲けを第一に考える者たちの溜まり場。売れるものなら鍛冶師見習いの武器でも平然と売りさばくなど手段を選ばない。
商売人気質の金の匠合の設立者。ヴァリラの父親だが、息子とは折り合いが悪い。また、金儲けを第一に動くものの、鍛冶師としての腕前は高いらしい。因みに妻は既に他界している。
金の匠合の設立者リボディの一人息子。15歳。生まれつき優れた才能を有する神童だが、それを鼻にかけて他人(特に銀の匠合)を見下す鼻持ちならない人物。だが主人公との対決での敗北をきっかけに少しずつ心境に変化が生じていく。
- ナシュメント
リボディの執事にして腹心の部下。44歳。昔、彼に拾われて以来、忠誠を尽くしている。主の息子であるヴァリラのことは「ヴァリラ様」「お坊ちゃま」と呼んでその身を案じている。
金の匠合に属する鍛冶師の少年。鋭く尖ったリーゼントにゴーグル、立て襟で鼻まで隠した姿が特徴。召喚獣を子分扱いしており、そのことがトーナメントで敗北するきっかけとなる。
金の匠合に属する鍛冶師の少年。額に巻いた独特な模様のバンダナが特徴の斧使い。
余談
スタッフに重度の百合愛好家がいるらしく、主人公が女性の場合、女性キャラに恋愛感情を持たれていると受け取れるような表現がしばしば登場する。特に露骨なのが1の護衛獣の1人シュガレットであり詳しくは以下の動画を参照。
同じ場面のはずなのにこの違いである。台詞の流用ってレベルじゃねーぞ!
今リメイクされたら確実にR-12、下手したらR-15まで行くだろう。これを百合愛好家だけを対象とするゲームでやるならともかく、幅広いプレイヤーを対象とするゲームでやる辺りが「重度」たるゆえんである。
更に余談だが、ワイスタァンの人々は過去の大戦で召喚されたシルターン人の末裔らしく、主人公やアマリエがザンテックと意思疎通が出来たり、ワイスタァンに住む人々の名前がシルターン風なのはこのためである。
海外版について
海外版は「Summon Night: Swordcraft Story」というタイトルでアトラスから発売されている。
しかし、何故か海外発売年が日本よりも3年も遅れている。
- 日本発売、2003年
- 海外発売、2006年
なぜ、海外発売程度でこんなにかかったのか、謎を解く鍵を探す決心をする・・・