STARWARSシリーズにおける「帝国の後継者」のタイトルがつく作品は以下の二つが存在する
小説「帝国の後継者」
1991年6月に発表された、エンドアの戦い後の時代を綴った小説の一作。作者はティモシー・ザーン。日本国内では翌1992年に翻訳出版された。
現在は、ルーカスフィルムが制作している諸作品の時系列とは異なる、レジェンズ(ファノン)作品として分類されている。
数あるスピンオフ作品の中でも特に高い人気と評価を獲得した作品で、本国アメリカではベストセラーとなった。その知名度は何なら映画本編に肉薄する。
特に今作で初登場した知将スローン大提督は、スターウォーズファンの間では大人気で、スピンオフ作品の登場人物でありながらダース・ベイダーやボバ・フェットにも匹敵するほどの人気ヴィランとなっており、本作を起点に続く「暗黒の艦隊」「最後の指令」の3作をまとめて、「スローン三部作」と呼称する。この三部作合計の売り上げは1500万部に達している。
またスローンの忠実な副官であり、その後の銀河情勢に大きな役割を果たすこととなる名将ギラッド・ペレオン艦長の初登場作でもある。
あまりの人気と完成度により、スローン大提督と今作の一部の設定は、シリーズがディズニーの手に渡ったのちに本編(カノン)へ編入された。ザーンはこれに前後して、カノン時系列におけるスローンの物語を新たに執筆している。
またそれ以前にも、ジョージ・ルーカスによって、惑星コルサントの設定が映画本編へ逆輸入されたりしている。コルサントは実は今作が初出である。
あらすじ
エンドアの戦いから5年後、帝国は衰退の一途をたどり、ついに首都惑星コルサントを解放した反乱同盟は新共和国の樹立を宣言。銀河には束の間の平和が訪れた...かに思われた
だが、そこに皇帝の勅命により銀河辺境部への調査に向かっていた「13人目の大提督」にして知将と名高いスローン大提督が帰還。混乱する帝国残存勢力をまとめ上げると、新共和国への一大反抗作戦へと打って出たのだった。
生まれてまもない新共和国は、そしてレイアやルークはこの難局を乗り切ることができるのか?
映画「帝国の後継者」(仮)
2023年のスターウォーズシリーズのファンミーティングで明かされた新作映画。2026~2027年に公開予定。
……ただし公式には、“『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『アソーカ」「スケルトン・クルー』からなる、新共和国建国から数年後を描いた諸作品(通称「マンドーバース」)の集大成的作品である”こと、監督を『クローンウォーズ』『反乱者たち』を生み出し「マンドーバース」諸作品にも関わるデイブ・フィローニが務めること以外に、情報は一切明らかにされていない。
このようなタイトル・内容になるかどうかは不明で、上述の通りあくまでまったくの噂の段階である。
それでもこのような記事が作られているのは、『マンダロリアン』season3で上述のギラッド・ペレオン(パレオン)艦長が登場しスローン大提督の帰還に言及したかと思うと、『アソーカ』にてとうとうスローン本人が登場するなど、新共和国vsスローン率いる帝国残存勢力という本小説と同様の展開へ進む伏線が着々と張られており、多くのシリーズファンが小説「帝国の後継者」の実質的な映画化になると予想しているばかりか、本国では「“帝国の後継者”がタイトルになる」と報じるメディアまであるためである。