曖昧さ回避
SEAT S.A.
フォルクスワーゲン傘下の自動車メーカー。スペイン・カタルーニャ州のマルトレルに本社を置く。スペインにおける乗用車ブランドとしてはほとんど唯一の存在である(過去にはイスパノ・スイザやペガソなどのブランドがあった)。
親会社のフォルクスワーゲンのほか、同じフォルクスワーゲングループのアウディ、シュコダ(チェコ)、ダチア(ルーマニア)などと設計を共有する車種が多い。日本のフォルクスワーゲンのディーラーではセアト車の面倒は見てくれず、個人輸入しても維持に苦労すること請け合い。中身はフォルクスワーゲン車と基本変わらないのにブランドイメージは雲泥の差なため、日本で買う意味は微妙である。なので日本の公道でセアト車を見ることはほぼない。
しかしプライベーター向けレーシングカーであるTCR規定ではセアト車をベースとするマシンがアジアでも有力車種の一つとして普及しているため、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイのような国際サーキットでは見ることができるかもしれない。
歴史
フランコ独裁政権下の1950年代、イタリアのフィアットの支援により国策自動車メーカーとして設立された。以降1980年までフィアットから技術的支援を受けつつ、フィアット車を多数ライセンス生産してスペインのモータリゼーションに大きく貢献した。
1990年代から現在まではフォルクスワーゲングループ傘下に入っており、プラットフォームや技術をフォルクスワーゲンと共有している。また従来はスポーティグレードの名前であった「クプラ」を2018年から高性能車ブランド名に据え、クプラ独自のエンブレムをつけて大々的に展開を行っている。
セアトのエンブレムはイニシャルのSの字をモチーフにしたもので、日本のスズキと非常に似ており、遠目から見分けるのは簡単ではない。
販売車種