概要
アセルス編に登場する、妖魔の君の1人「オルロワージュ」の統治するリージョン「ファシナトゥール」に住む妖魔。オルロワージュの側近であり、同じ三騎士のラスタバン・イルドゥンとは対立関係にある。白髪が特徴。
オルロワージュの命により、アセルスとともに逃亡した白薔薇姫を連れ戻そうと、追っ手の部下である3人の従騎士を送り込む。それらが失敗に終わると白薔薇姫を連れたアセルスに自ら挑むが、アセルスたちに倒された結果「消滅」した。自分より格上の存在(オルロワージュの血を受けたアセルス)に消去されることが上級妖魔の死であり、それを作中で最初に見られるシーンになっている。「妖魔の死に様の教科書役」になった点はかなり不憫とも言えるかもしれない。
しかし執念は彼を現世にとどまらせ、消滅寸前の状態ながら実体化してファシナトゥールにてアセルスを待ち伏せ。「影騎士」として再戦を挑むも再び敗北し、今度は完全に消し去られた。この直後のゾズマが言う「全く見苦しい妖魔だったね」の一言は彼を全否定するようなものだが、アセルスが人間END・半妖ENDのいずれかの条件を満たしている状態だと「あいつはあいつなりに必死だった」とフォローしてくれる(妖魔ENDの場合は無言)。
終始見られた出世欲の強いセリフといい、良くも悪くも人間に近い存在とも考えられる。
不憫という話でもう一つすると、影騎士戦の戦闘曲『バトル5』は彼とメタルブラック(メタルアルカイザー)戦のほぼ専用曲だが、レッドのライバルとして何度も登場し最後の四天王として立ちふさがるメタルアルカイザー戦の印象が強すぎるせいで影騎士戦はほとんど話題にならず、それも不憫ネタにされる(アルカイザーの名セリフのパロディで「しかし間違ったBGMだった」と揶揄されることも)。
戦闘画面での容姿はミニキャラと大きく異なっており、最初の闘い(猟騎士)では羽の生えた左腕が矢の発射装置(ボウガン?)の全身甲冑の騎士だが、再戦(影騎士)では真っ黒な身体と鎌を持った、赤いマントの死神のような格好をしている。
↑再戦でのセアトの姿(左側)