概要
六志麻あさ氏によるWEB小説。
正式名称は「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」である。
その長いタイトルからも分かる通り、装備品を強化する能力を持った強化付与術師を主人公にした追放ものと呼ばれるジャンルの小説である。
2021年1月16日から『小説家になろう』にて連載開始。
Kラノベブックスから書籍化。イラストはkisuiが担当。
コミカライズの内容
2021年10月、講談社「月刊少年マガジンR」にて業務用餅によるコミカライズ版が連載開始。
シュールギャグを基本軸にしつつも人間ドラマやキャラクターの掘り下げを行い、原作のストーリーにはない大幅なアレンジを加えた、ほぼオリジナルストーリーとなっている。
無能とされながらも好感度の高い好青年として描かれている主人公のレイン・ガーランドは、奇行と変顔の目立つ変人として描かれ、ほぼ完全な別人と化している。
しかも単行本化に当たって、その奇行ぶりに磨きをかける形で加筆修正を行なっている為、原作小説のレインは、コミカライズ版のレインが自分を良いように描いた自伝とまで言われる始末である。
メインヒロインであるはずの受付嬢ニーナの影は薄くなり、代わってヒロインポジションとなった聖騎士リリィ・フラムベルの後輩マーガレット・エルスが非常に濃いキャラクターで人気を博している。
特にマーガレットはチベットスナギツネのような変顔(twitterの切り抜きなどでは専らこの顔ばかり載っている)を晒したり、主人公の服装に対して「土色の服なんか着やがって」「おばあちゃんに買ってもらったのか!?」と独特の暴言を吐くシーンなどに加えて、自分で「SEXY」とのたまいながらセクシーポーズをとって相手をおちょくり、実際に作中でもエロ目に描かれていることからファンイラストが激増している。
また、原作には登場しない燐光竜や魔法と科学技術が同時に発展した文明のような大幅なストーリーのアレンジなどに代表されるように、シリアスな内容や要素も加えられている。
原作者である六志麻あさ氏はコミカライズの内容と評判を把握しており「私自身も読者として毎回楽しみに読んでおります。」「漫画で面白い部分は、だいたい原作にない箇所ですw」と寛大なコメントを寄せている。
原作レイプを容認するような姿勢に渋い評価もある反面、コミカライズの開始が書籍化よりも早く、元より企画されていたとも推察されている。
あまりにぶっ飛びぶりが過剰すぎるためか単行本化の際は修正される部分もあり、例えば10話のオチで2コマにわたり瞳孔全開かつハイテンションでまくしたてる薬中かのごとき有様のレインの形相がごく普通に目を閉じて眩しがるだけの1コマになり、大きく空いた部分は丸く縁取りされたそれと共に「第10話おわり」のテロップで誤魔化そうにも埋まりきっていない。
同様にリリィとマーガレットのツッコミも「ビールでも隠し持ってて道中飲み続けてたのか」「目を開けながら寝ていて寝言まくしたててるんじゃないか」と罵倒していたのが、「暗いダンジョンから出たら当然」と呆れる程度に済まされている。
外部リンク
小説家になろう掲載ページ
https://ncode.syosetu.com/n7050gs/
ニコニコ静画『水曜日のシリウス』掲載ページ
https://seiga.nicovideo.jp/comic/55624
アニヲタWiki(仮)作品解説記事
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/52128.html
関連タグ
原作レイプ:※ただし人によっては、従来の意味の用法ではなく好意的な意味合いでの用法も含まれる。
関連する他作品
聖剣使いの禁呪詠唱:同様にコメディに魔改造されたラノベで、原作で全く登場しないドラゴンをアニメ化の際に登場させられた先輩。
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー:こちらも追放ものであり、主人公の名前も同じレインだが、チート付与の方と違って常識人である。
ボボボーボ・ボーボボ:コミカライズ版のハジけた内容から、こちらの作品を思い浮かべた人も多い。
高橋邦子:剣と魔法のファンタジー世界を自称するも、内容が明らかに現代な描写があったり、挙げ句の果てにはサブマシンガンが出てくるシーンもある不条理ギャグな世界観の為、こちらを思い浮かべた人もいる。
聖剣伝説LEGEND OF MANA:コミカライズ作品でファンタジーな世界観なのに現代的なガジェット(こちらはフィギャアやテレビなど)が普通に登場するようなギャグ漫画にされてしまった作品繋がり。
ギャラクシーエンジェル:こちらも原作(シリアス)とアニメ(ギャグ)のノリが余りにも剥離した作品繋がりで、本作がSNSなどで語られる際にボーボボや禁呪詠唱とともにしばしば引き合いに出される。