乳首券
ちくびけん
主に女性の乳首を描写する際に発行される券。これがないと一般紙(特に週刊少年誌)において乳首の描写が許されないとされる都市伝説のひとつ。
概要
現状の少年漫画においては、女性の乳首の描写は基本的にタブーとされている気配がみられ、めったに拝めないものとなっている。
これはお色気路線を狙った漫画においても極力乳首の描写は避けられているわけだが、例外的に乳首の描写がされる漫画も中には存在する。
また、同じ雑誌に掲載されているにもかかわらず、過激なエロコメには乳首が描写されないのにも関わらず、純愛的なラブコメには描写されるといった事例の存在などにより生まれた都市伝説である。
転じて、今まで乳首描写がまったくなかったのに、急に乳首描写がされるようになったりした漫画などにネタ的に使われる。
乳首券の元ネタ
この話の元ネタは、西本英雄氏のギャグ漫画「へなちょこ大作戦Z」において、『赤松健宛の「ちくび券」が編集部から西本に間違って届く』というネタがあり、そのことから「編集部から発行される乳首券」というネタに昇華した。
実際には
実際は編集者が描写の可否の決定権を握っているとされており、漫画家はそれに従わなければならないと思われる。また編集長の権限も大きいと言われている。特に電子書籍では無料配信等の規定に引っかかるためか、紙媒体ならばいくらでも乳首券が発行される青年誌なども修正がかかるケースがある。
少年雑誌別の傾向
- 週刊少年ジャンプ
- 週刊少年マガジン
- 週刊少年ジャンプに次ぐ露出が多い雑誌とされているが、こちらも1995年頃から露出が抑え気味となっており、先述の乳首券ネタも丁度規制が強化され始めた時期にネタにされたものである。こちらも瀬尾公治や大暮維人が単行本で加筆という対策をとっている。
- ところが2014年に『ドメスティックな彼女』という「少年誌の乳首券をすべて買い占めた」といわんばかりの作品が登場。さらに乳首券どころかパコ券まで行使し、前代未聞の袋とじで掲載するという離れ業を披露した。尤も本作品だけの特権のようで、他については厳しいままである。
- 週刊少年サンデー
- 週刊少年チャンピオン
- 最も厳しいとされており、編集長就任の際お色気シーンでの乳首禁止を言い渡したという話まであるほどである。尤もこっそり描いている人がいるが。