概要
アルミューレ・リュミエール (Armure Lumiere) とは、ハイペリオンガンダムに搭載された防御兵器の名称。
フランス語で「輝く鎧」を意味する。
軍事要塞アルテミスの光波防御帯「アルテミスの傘」をMSに搭載出来るレベルまで小型化したもので、実弾・ビームを問わず防御出来るビームシールド。
発生器は両腕の他、ウイングバインダーの背面、側面、先端の可動部の合計7基を搭載しており、使用時にはケーブルを伸ばして展開、機体の周囲360度全方位を光波防御帯で覆いつくす事が可能。
また、シールドの位相がモノフェーズ化しており、展開中で有っても展開した内側の機体からの攻撃はすり抜ける。
更にエネルギーを発生機に集中させ対象物に接触させる事で、ビームサーベルの様な攻撃にも使用出来る正に万能の兵器と言えるものである。
弱点としてビームコーティングされた武装の貫通を許してしまう事、シールドの発生器そのものを一点に集中攻撃されると耐えきれず、発生器が損傷すれば維持出来なく成る事など問題も多少は有った(尤もそんな装備や戦法は滅多に無かった為この装備の優位性は変わらない)。
だが、そんな弱点の問題も軽くふっ飛んでしまう難題を抱えている。
ハイぺリオンに搭載した時点でのエネルギー消費が激しく、全基を展開した状態での連続稼働時間はわずか5分と成る。
その為、通常では腕部のシールドのみを展開して戦闘を行う。
後にこの技術は多方面に流出した他、地球連合軍には陽電子リフレクター、ザフトやオーブ等ではビームシールドと言った形で各陣営において発展して行く事に成る。
特にビームシールドについてはアルミューレリュミエールの直系にあたる改良版であり、陽電子リフレクターと異なりモノフェーズを継承している。
作中では、ストライクフリーダムがデスティニーのアロンダイトを白刃取りする際、内側(本体側)からビームシールド内へマニピュレーターを突っ込んでいた(アロンダイトのビーム刃部分をビームシールドで遮断しつつ、実体部分をマニピュレーターで押さえる為の処置)。
普及して戦場において比較的遭遇する装備と成った為、対艦刀やドラグーンのビームスパイク等の実体部分を持つビーム兵器に対してはビームによりシールドが部分的に中和された部分を実体部分が通過する事により貫通を許すという、新たな弱点が発見された。
モノフェーズ
本来、物質の位相(フェーズ)は表と裏の両側で対に成っているのだが、このシールドでは単位相化されているので裏面が存在しない。このおかげで自分からの攻撃は一方的に行える。
余談
- フェーズとフェイズ
このフェーズ(Phase)はテレビ本編ではフェイズシフト装甲等の名名前に使われる「フェイズ(Phase)」の事で、「位相」や「段階」という意味の単語である。
表記が異なる理由は不明、資料によってはフェイズシフト装甲との兼ね合いから「モノフェイズ」と記載している事もある。