概要
魔戒騎士が魔獣ホラーと戦い、騎士の鎧を召喚する際に使用する剣。
「ソウルメタル」と呼ばれる魔界の金属で作られており、これでホラーに物理的なダメージを与え、その陰我を祓い封印する役割を持つ。
ソウルメタルは月の満ち欠けや揮う者の精神によって硬軟・軽重といった属性が変化する性質を持ち、まずはこれを自在に扱えることが魔戒騎士となる最低条件である。
しかし、ソウルメタルは単純な膂力よりも些細なことで動じぬ強靭な精神力と固定観念に縛られない柔軟な想像力が求められる。
ソウルメタルの武具はホラーに唯一有効な頼れる武器であるが、もし不利な局面に追い込まれ、マイナスの感情が湧くと途端に扱いにくくなり威力も低減。
結果的に不利に不利が重なってしまう負のスパイラルとなってしまうので、全ての魔戒騎士は厳しい精神修養に臨む必要がある。
劇場版「神ノ牙」でもそうした前提を踏まえて道外流牙が「諦めるな!」と味方に檄を飛ばす場面があった。
根性論云々ではなく本当に「諦めたらそこで試合終了」なのである。
通常は外観に反して凄まじく重く、切っ先を下にして落とせば石畳の床に深々と沈むように突き刺さり、心得の無い者や機械的な手段では持ち上げる事すら叶わない。
ただ、何の修業もしていない普通の人間であっても爆発的な精神の高揚を発揮する事で一時的に振るう事が可能。
また、刀身を出している時が最もソウルメタルの効力を解放している様であり、鞘に納めている状態ならば、魔戒騎士ではないゴンザや女性の魔戒法師のムツギも持つ事が出来た。
ただし騎士の鎧同様基本的に魔戒剣含めたソウルメタル製のアイテムを扱うことができるのは男性のみに限られ女性では扱う事は出来ない。
「絶狼 BLACK BLOOD」では、魔戒法師のユナが父・クロウドの形見の魔戒剣を使うために彼の相棒だった魔戒法師のカインに懇願し、凄まじい苦痛と引き換えに無理矢理父の遺骨を腕に移植しとりあえず扱えるようにはなったが肉体に過剰な負担が掛かるためにあまり長時間は持ち続けられず、当然鎧も呼べなかった。
女性がマトモに扱えた描写は「元は人間だった」と思われる三神官ケイル、ベル、ローズだけである。
魔界において最初に生まれたソウルメタル製の武具は弓矢であるが、現在は黄金騎士を含め細身の直剣が基本装備として普及している。
騎士によっては片刃刀や日本刀に似た形状を振るう者、双剣・槍・弓・斧といった特殊な武器を使う者もいる。
これらの武器は劇場版「神ノ牙」での楠神哀空吏や蛇崩猛竜のようにモデルチェンジしたり、「DRAGON BLOOD」で双剣にワイヤーを内蔵した涼邑零のようなカスタマイズも可能で、黄金騎士の使う赤鞘の魔戒剣も全シリーズを通して細かく造形やオプションが変更されている。
魔戒騎士が鎧を纏うとそれに合わせて得物の魔戒剣も大幅に形状が変化し、一本の剣が二刀流仕様の双剣になったり、逆に二丁の手斧が一本の大斧に変わるケースも見られた。そして黄金騎士が鎧をまとうと牙狼剣と呼ばれるものへと変化する。