ムウマリュ
むうまりゅ
概要
元々は別々の部隊に所属していた二人だったが、ヘリオポリス事件にて、なし崩し的なかたちで同じ部隊に属することになった。
当初は信頼できる仲間、といった程度だったが回を追うごとに親密になり恋人同士となった。
様々な事情(後述)によりいろいろ話題になったカップリングである。
SEED
元々別々の部隊に所属していたムウとマリュー、しかし、ヘリオポリス事件にてムウのいた艦隊が落とされてしまいその場にいたマリューの属する艦隊及びアークエンジェルに属することとなった。
地球降下まで
この時点では特に何も絡みはなく、せいぜいアルテミスから脱出する際に二人で協力して一芝居打った程度である。
が、一部の人間はこれを見てムウマリュが後々来ると予感したという。
地球降下後~オーブ到着まで
ここでムウに変化が見られ、マリューの相談役に収まったり、八つ当たりされたりとポジションを固定していく。
そんな中、キラが精神的に追い詰められマリューはキラに暴言を吐かれてしまう。
これにより、彼女は年長者で同じMS(正確にはこの時はまだMA)乗りであるムウに相談するのだが、彼女の質問に対してムウは…
「こうしてあらためて見ると、意外とスタイルがいい」
「足首がきょっと引き締まっているあたり、彼の好みだ」
「胸も結構大きいし、唇はキスしやすそうな可愛い形をしている」
とセクハラまがいの返答。
一回りも年下の少年が度重なる心労で暴走しているこの状況で何をやっているんだと叫ばれたのは言うまでもないだろう。(ちなみに後にキラと結ばれる女性がこの条件に当てはまっているかは少々疑問が残るため、おそらく状況に便乗したムウ個人の感想だと思われる。)
当然のことながらマリューは危機感を覚え避難した。
オーブ到着~キラMIAまで
やっとのことでオーブに到着するが、オーブは中立国であるため匿ってもらう条件としてストライクのデータとキラの技術協力を求められマリューはこれを了承、しかし、これが原因でナタルと喧嘩になり気落ちしてしまう。
それを気遣ってか彼女の背中をさりげなく叩くムウだがその瞬間…
「少佐…、セクハラです…」
まさかの発言。思わず吹き出してしまった視聴者もいたことだろう。
ちなみに長いガンダム史にてセクハラキャラ扱いされたキャラは意外にもほとんど皆無である。
このセリフにてムウ・ラ・フラガは「セクハラオヤジ」というありがたくない称号が付加されると共にガンダム史にて、セクハラキャラ第一号となってしまった。
そして、オーブを出航するもZAFTととの戦闘になりキラはアスランの捨て身の自爆攻撃によりMIAになってしまう。
絶望的状況ながらもスカイグラスパーで捜索に向かおうとするムウだが、マリューがあわてて止める。だが、普段冷静なムウもこの時は我を忘れており今にでもAAを飛び出していきそうになる。
このときマリューはポツリと隠していた感情を漏らす。
「あなたまで失ったら…、私は……っ!」
状況が状況だけに不謹慎な話だが、これによりムウマリュが本格始動し始めた瞬間である(ちなみにその数話後別のカップリングも本格始動し始める)。
キラMIA~サイクロプス起動まで
やっとのことでJOSH-Aに到着するが、様々な事情が絡み二人は引き裂かれることになってしまう。この時二人に何らかの感情があったようだがまるで90年代のドラマのようなやり取りをして別れる。
が、その直後「オペレーション・スピットブレイク」でザフトの大部隊が強襲、マリューもAAで迎撃するが防戦一方、その一方でムウは基地にサイクロプス(囮にした味方ごと敵を爆破する畜生兵器)が仕掛けられていることを知り、AAに戻る。
この時戻ってきたムウがマリューに対して言った言葉がコレ
「忘れた?俺は不可能を可能にする男だってこと♪」
全国のファンに改めてムウマリュがインプットされた瞬間である。
サイクロプス起動~オーブ脱出まで
キラがフリーダムに乗って戻ってきたことにより危機を脱し、オーブに再び戻ることになるAA、連合を抜けるような形になったため自分たちはどうすべきか悩む。
そんな中マリューはムウに「少佐は…、何で戻ってらしたのですか……」と問いかける。
無意識に零した言葉だったのだろう、これに対するムウの答えは…
「今さら……」
とさりげなくマリューに近づき・・・
「訊かれるとは……」
と彼女を抱き寄せ・・・
「思わなかったぜ……♪」
で唇を奪う!!
ココでは分割して表記したがTV本編でも小説版でもこれは一瞬のうちに起きている。
エンデュミオンの鷹が本性を現した瞬間である。
直後マリューは過去の経験から「わ、私は… MA乗りは嫌いです…!」と怒鳴るが…
忘れていないと思うがこの時ムウは修復されたストライクに乗っておりMS乗り、つまり、
「あっ、俺、今MS乗り♪」となり、いけしゃあしゃあと二度目のキス。
小説版ではこの時マリューは過去にセクハラを受けたことがあり、その度にその相手をセクハラしたことを後悔するくらい叩きのめしていたことが判明する。
しかし、この時マリューはこれを受け入れておりアーノルド・ノイマン達がブリッジに入るまで唇を重ねていた。
刺激が強いこともさることながらムウマリュが公式化したことがこれで決定したのである。
オーブ脱出~最終決戦
オーブを脱出し、宇宙に上がった後は思いっきり進展しており、マリューがムウをファーストネームで呼び捨てにしたり、メンデルから戻ってきたムウを看病したりと進んでいる。
そして、SEEDのムウマリュ最大の場面
ドミニオンの主砲がAAに向けられ死を覚悟するマリューらAAのブリッジクルー達。
しかし、そこにムウの乗るストライクが入り込み彼女たちを守る!!
「へへ…やっぱ、俺って不可能を可能に…!!」
と言い残しストライクは宇宙の塵となり消える・・・
マリューはこの後ドミニオンを撃破、ジェネシスが落とされ、ラウ・ル・クルーゼも死んだことで戦いに終止符が打たれるがムウは帰ってこなかった…。
その後(~DESTINY)
ムウの人気が高かったため、ムウの死を悼むサイトも多く開かれた。
当然帰還ネタも多く作られたが、それ以上にマリューがムウの忘れ形見を妊娠するネタが多く作られ、あちこちのサイトでシングルマザーのマリューが現れた。
そんな中、スペシャルエディションにてストライク爆散シーンにてムウのヘルメットが消されており、突如生存説が浮上。続編に期待が寄せられた。
DESTINY
ネオ・ロアノーク登場
そして迎えた続編にてまず登場したネオ・ロアノーク、中の人がムウと同じであり、仮面から見える髪の色がムウと同じこともあり「ムウではないか!?」と視聴者のほとんどが反応したがネオが所属しているのは地球軍、前作での出来事からムウが地球軍に再び属する理由がないので様々な憶測が流れた。
マリュー・ラミアス再登場
少し話が進んでミネルバがオーブに寄り、そこでマリューが再登場。
前作での出来事からマリア・ベルネスという偽名を名乗りモルゲンレーテで働いていた。
彼女周辺をチェックする視聴者は多くいただろうが、ムウとの子供がいるわけでもなければ、同じように恋人を亡くしたバルドフェルドと深い仲になっているわけでもない。
そうしているうちにラクス暗殺未遂事件、カガリの政略結婚(キラがカガリを奪還したのでうやむやになった)などが起こり、再び争いが勃発、AAは再び戦火を止めるべく戦いの中に赴く。
そして再会…
さらに話は進み、ベルリンにてデストロイによる虐殺が起きる。
当然AAも駆けつけ、キラはネオと対峙しこれを退ける。そのとき、不思議な感覚に襲われたキラはマリュ―達にネオの回収を頼む。向かった先にいたのは気を失ったネオ、しかしその素顔は紛れもないムウ・ラ・フラガそのひとであった…
目覚めたネオ(ムウ)だったが自身はネオ・ロアノークだと名乗り、AAクルーのことを全く覚えていない。マリュー達は彼が記憶を失い、別人の記憶を植え付けられているという結論に達するが、自身のことを全く覚えていない恋人にマリューは涙を流すのだった…。
(この時期の二人については、ネオマリュの記事も参照。)
不可能を可能に変える男の完全復活まで
そして紆余曲折をえてAAとエターナルはデスティニープランを止めるべく宇宙へ。
そこでミネルバと対峙、応戦するもミネルバの主砲、タンホイザーがAAを狙い、AAは後ろにエターナルがいるため躱せず絶体絶命の危機に陥る。
マリューは不沈艦AAの最期を覚悟するが、そこにネオの乗るアカツキが割り込む。
「アークエンジェルはやらせん!」
二年前の出来事が視聴者を含むすべての人間にフラッシュバックする。
だが、冷静に考えてみよう…ネオがカガリから譲り受けたアカツキには対ビーム防御・反射システム「ヤタノカガミ」が施されているのである、すなわち…
割り込む
↓
受ける
↓
ヤタノカガミが跳ね返す
↓
無傷・無事
となり、AAの窮地を救ったのである。
この時ネオの脳裏にかつての出来事がフラッシュバック、ムウとしての記憶を思い出す!!
「大丈夫だ!もう、俺はどこにも行かない!終わらせて帰ろう、マリュー!」
と語りかけ完全復活を果たし、二年ぶりに恋人のもとに戻ってくることができたのである。
関連タグ
ネオ・ロアノーク:ヤキン・ドゥーエ戦で負傷して漂流していたムウは、搭乗していたストライクガンダムごとガーティ・ルーに回収され、記憶操作により「ネオ・ロアノーク」としての偽の記憶を植え付けられていた。
ネオマリュ:ムウが「ネオ」であった頃の二人のカップリングはこちら。
以下、劇場版ネタバレ注意。
SEED FREEDOM
前大戦後に設立された「世界平和監視機構コンパス」に共に籍を移し、引き続きAAに乗艦している。
小説版のマリューの人物紹介に「ムウとはパートナー」とある通り、2人の関係は組織内でもオープンにしている模様。