L'Antica

あんてぃーか

スマートフォン向けゲームアプリ『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するアイドルユニット。

回せ、錆びついた運命の鍵を

胸に燻る焔を「ウタ」に、孤独な泪を「ネガイ」に変える、新世界の革命的アイドルユニット。

ゴシックなドレスを纏い、彼女たちは希望を謳い続ける──

概要

『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場する5人組クール系美少女ボーカルユニット。

センター兼リーダーは月岡恋鐘。メンバーは白瀬咲耶・田中摩美々・三峰結華・幽谷霧子。

メンバーの出身地が長崎・神奈川・高知・福島・青森と、列島各地から集った異文化混成クインテットである。

17～19歳のハイティーンメンバーで構成され、紫と黒を基調としたゴシックな衣装が目印。また、随所に見られる歯車の意匠や、楽曲に出てくる「蒸気」「永久機関」といった単語などから、スチームパンクもモチーフになっている。

ユニット名「L'Antica」はイタリア語であり、表記としてはこのイタリア語表記が正式だが、公式でもカタカナ表記が多く、pixivでも「アンティーカ」のタグで投稿される事が多い。

サービス開始当初から存在する4ユニットのひとつでもあり、2018年2月14日に事前登録者数が20万人を達成したことで情報が解禁された。

上京の経緯は、高校在学中に既にモデルとしてのキャリアを持っていた咲耶、親の仕事の都合で大学病院の寮で家族と暮らしている霧子、大学進学に合わせて上京した結華、そしてアイドルになるために上京した恋鐘と各自バラバラ。恋鐘と咲耶は283プロへの所属に伴い、プロダクションの女子寮で暮らしている。

恋鐘曰く「クール系ボーカルユニット」として高貴で荘厳なイメージを打ち出している──ように見えるが、各メンバーの人となりは実に個性豊かで、雰囲気も基本的に和気藹々としている。特にセンターの恋鐘はクールと呼ぶには程遠い性格で、身内から「無理すんな」と苦言されてしまっている。ドジっ子おかん最強リーダー・天才肌サイケデリックイタズラっ子・大型犬系王子様・雨模様ドルオタ大学生・心配性包帯天使という属性のちゃんぽんが奏でる革命的な明日はどっちだ。

身長160cm未満は結華（158cm）しかおらず、283プロ随一の高身長を誇る咲耶（175cm）もいるため、平均身長163cmは283プロの全7ユニット中2位である（2021年4月にSHHisが登場するまでは6ユニット中1位だった。こちらは平均164cm）。

ゲームでは最初に結成の描写が描かれたのはillumination Starsだが、283で最初に結成されたユニットはL'Anticaであり（公式コミカライズより）、結成当初を描いた初のシナリオイベント『廻る歯車、運命の瞬間』では、「5人でユニットを組む」ことしか決まっていない状態で、互いのことをよく知るためにカラオケに行き、そこで霧子のゴシック趣味と、好きな音楽のジャンルもゴシックメタルである事が判明し、他の4人の嗜好にも合っている──という流れで、現在のコンセプトで売り出す事に決定。

その後、摩美々が歯車やモノクル、懐中時計と言ったいかにもそれらしい小物を持ち込んで仮衣装をブラッシュアップし、スチームパンク要素が盛り込まれた「L'Antica」のイメージが完成した（画像は4周目の衣装『ブライクシリーズ』）。

歳が近いせいかなんだかんだで気が合うようで、メンバー仲は非常に良い。オフ時にはメンバー同士で連れ立って出かける事も多く、全員の休みが合えば、身バレに配慮して近場のカラオケに行くのが恒例になっている。

シナリオイベント『ストーリー・ストーリー』（2020年4月）では、ついに（TV番組の撮影のため)1ヶ月半に渡る長期同居までしてしまった。

また、ファン感謝祭編では5人ともソロの仕事が多忙になり、5人一緒にL'Anticaとして揃うのが難しくなると、咲耶が「このままそれぞれソロ活動に専念した方が、お互いの負担にならなくていいかも…」と考えるが、結華やプロデューサーに一喝されるシーンもあった。

公式コミカライズやnoctchill最初のシナリオイベント『天塵』によると、2023年の時点で283プロで一番売れているユニットはどうやらL'Anticaのようである。

『シャニマス』制作責任者の高山祐介氏も電撃オンラインのシャニマス3周年記念インタビューにて「noctchillが結成される頃にはL'Anticaは人気も確固たる地位も築いていた」と発言しており、シナリオイベント『見て見ぬふりをすくって』（2021.2.28-）でも、バラエティ番組やクイズ番組数本にレギュラー出演しているのが分かる。

シナリオイベント『アジェンダ283』（2020.7.31-）では、Straylightの黛冬優子がL'Anticaのメンバー各位を「ちゃん」付けではなくフルネームの呼び捨てで呼び（本人たちの前ではもちろん「ちゃん」付けで呼んでいる）、ライバルとして相当に意識していると捉えられる発言があった。