概要
オムバニスの後半で追加されたオリジナルストーリー。他のオムバニスと違いストーリーが短い故情報がかなり少ないので詳細は不明だが、時系列はアダーの計画編とアダー完結編の間と思われる。
共通のルールは、羽化されたばかりのムシを育てながらバトルをするというもの。
早く言えばかいぞう甲虫とアダー工場のプレイヤー版であるが、違いは以下の通り。
- 最初は通常のカードに記載されている本来のステータスより低い強さなのだが、バトルに勝つたびにプレイヤーの甲虫の翅が少し固まって行き、それに比例して強さ、体力がアップする。
- ゲームバランスの為、技の攻撃力は強さ、テクニック及び、タッグマッチの相性は影響しない。
- ムシキングやコミカライズのゲスト甲虫(カブト丸、キングなど)、アダーコレクションのムシが問題なく使える。
しろいはね
ストーリー
ポポ「生まれたばかりのムシを育てるんだ」
アダーの甲虫対策の為に竹林の中で生まれたばかりのムシを育てるポポ。仲間の日本甲虫たちに鍛えてもらうが、鍛錬の途中でアダーの赤い目のムシに見つかってしまい、準備が万全ではないもののやむを得ず交戦することになる。戦いの中で生まれたムシが完全体になるとその体は眩く輝きだし、最後の刺客であるアダー甲虫を倒す…、というもの。
ゲームの流れ
「最初の敵」と「2番目の敵」はポポの友達である日本の甲虫(ムシキングを除く)と戦う。トレーニングが目的であることから、敵は赤目ではない。
※アダーの計画編の「最初のお話」のその2までに近い。
「最初の敵」は強さ100または120、「2番目の敵」は強さ120または140である。
「3番目の敵」と「最後の敵」ではアダーに操られた外国産の赤目甲虫と戦う。
序盤のプレイヤーの体力が低いことを考慮してか、敵の強さは「さばくの森」「かいぞう甲虫」「ごみの森」に比べて低くなっている
- 小型甲虫を使っていると強さ180以上の敵が登場しない。
- 強さ200の敵は「プレイヤーが大型甲虫を使っている場合」じゃないと登場しない。
1級でクリアすると「スペシャルステージ」を遊ぶことができる。
「スペシャルステージ」では自分が使っていたムシカードと同じ強さの赤目甲虫と戦うことになるが、自分が日本甲虫を使っていた場合、敵も赤目の日本甲虫となる(さばくの森などとの違い)。
また、敵はMAXカスタマイズで、小型甲虫や一部の中型甲虫は究極必殺技も使ってくる。
さなぎきゅうしゅつ
ストーリー
アダー「ポポ!何しに来おった!ワシの計画のジャマをするな」
ポポはアダーの工場を見つけ計画を阻止する為に、改造されている2匹のサナギを救出し、襲ってきたアダー甲虫と戦う。完全体になり2体の甲虫を倒すことで、アダーは工場を手放さざるを得ず撤退し、他のさなぎたちは改造されずに済む。
ゲームの流れ
基本的に3戦目まで遊べる。1級を取るとスペシャルステージまで遊べる。
「最初の敵」の1匹目がいきなり強さ160(わざカードは超必殺技のみ)なので、結構怖いモードである。
「最後の敵」(3戦目)の1匹目は必ず強さ200になる。
「スペシャルステージ」では赤目の日本甲虫が敵として登場する場合もある。
余談
アダーと違って羽化したばかりの虫は自分の意思でポポに協力するが、理由は不明(「しろいはね」の場合サナギ以前に事前に了承を得た可能性もある)。なお実際に羽化したばかりのカブトムシやクワガタムシは動く事すらできず、カナブンやゾウムシと戦うだけで即死する程弱い。
本作では羽化してすぐ戦って鍛えられた為か、完全体の強さは通常時より高くなる。
- 完全体の強さは、「そのムシカードの通常時の強さ×1.5+わざカード+タッグ相性」になる。
スキャン後の登場シーンは、どのムシも例外は無くサナギの状態から羽化するムービーが挟まれる。「さなぎきゅうしゅつ」の場合、アダーが改造に使われている赤いチューブのようなものが刺されており、ポポが「今助けてあげるね」「キミも今助けるからね」と言っている。
アーケード版実施より先に発売された家庭用ゲームの「スーパーコレクション」で先行プレイができた。
なおヘルクレスリッキーブルー使用時は翅が固まる前に「上翅が青い」と断定する。上翅が青くないヘルクレスリッキーを知らないのだろうか?
- もっとも、本作の影響で翅が青いのは「亜種として」と思った人も多かろうが…