前回のおはなし
ムシをあやつり 森をひとりじめしようとするアダー。ぼくはアダーのアジトをつき止めて あいつと戦ったんだ。でも、追いつめられたアダーは 森に火をはなった。平和な森を守るため、アダーを道づれに炎の中に 消えてしまった ムシキング。長くふり続いた雨で、ようやく火は 消えたけれど まだムシキングは 見つからないんだ。 みんな、ぼくたちをたすけて。
概要
復活の森とは、甲虫王者ムシキングに展開されたストーリー第2部。前回の戦いで火事になった森の中でアダーと共に消えたムシキングが消息を断ち、彼の犠牲で赤い目のムシがもう現れなくなったと思っていたが、再び現れ初め、ポポは仲間のムシ達と共に調査を開始する。その裏で大きな陰謀が動いている事を知らずに…。
本バージョンから「ムシキング」がカード化され、彼を使えばストーリーモードの相手のムシの出す技のヒントを分かりやすくなる。
登場人物
主人公。アダーがいなくなったハズなのに赤い目のムシが現れた事で再び仲間のムシと共に戦いに投じる。
前回で消息不明になったのだが、ストーリーモードで召喚すれば、ポポとの専用のセリフを聞くことができる。どのムシカード(ムシカードなしのカブトムシだと「つづきのおはなし」までしかできない)でも最後までのクリアは可能。
宿敵。前回で死亡したと思われたが、生存しており黒い森で新たなる最終兵器を作っていた。
サナギの状態から改造されたコーカサスオオカブト。羽化直後には上手く動けなかったが、次第に羽を固めて通常のコーカサスよりパワーアップしていく。
ストーリーの内容
構成は前中後の3部に分かれて、どれも4回の対戦を行われる。
さいしょのおはなし
前編におけるバトル。他にもおけるが4連勝でクリアとなる。
- その1「のこされたものたち」
アダーは炎の中に消えたハズなのに未だに赤い目のムシが現れ続けるのでポポは仲間のムシと共に調査を開始する。
チュートリアルも兼ねて敵は強さ100・わざカードなしになっている。
- その2「わるいうわさ」
次に現れた赤い目のムシと戦っていると、「くろいもり」の情報を聞く。そこは前回の戦いで燃えて黒こげになった森の事だった為、ポポ達はそこへ向かう。
敵は強さ120。わざカードは超必殺わざだけ。
- その3「くろいもり」
警備中と思われる赤い目のムシからアダーは生きていると判明。「アダー様に絶対に勝てない」との謎の自信でアダーの基地を捜索する事になった。
敵は強さ140。わざカードは「超必殺わざ」と「相性△のわざ1枚」。
ここから敵が少し賢くなり、たまに変な動き(頭を横に振る)をしてこちらの手を読んでくる。
- その4「アダーのちかきち」
前編のラスボス登場。基地を見つけたポポは番人のムシと戦う。番人のムシは「もうすぐすごいもの完成する」と謎のセリフを言ってくるが…?討伐後に基地内部に突入するが、ポポ達が見たものは…!
敵は強さ160。わざカードは「超必殺わざ」「テクニック20の技」「さいごの力・あいこボーナス・かいふくのうち何れか」。
つづきのおはなし
中編におけるバトル。ストーリーを選択する時にボタンを3つ同時に押せば挑めるようになる。
敵のアルゴリズムは「さいしょのおはなし」とほぼ変わらないが、こちらが連続で勝つと手を変えてくる(頭を大きく上げる動きが目安)。
- その1「いきていたアダー」
アダー「ポポ、よくぞここまで来れたな。」
ポポ達が見たものは、目を赤く光らせたコーカサスオオカブトのサナギだった。そしてそこに生きていたアダーが現れ、部下のムシを呼び出す。
ポポ「アダー、何をしているんだ!あれは一体何なの?」
アダー「教えてやろう、最終兵器じゃ。最強のムシが完成したのじゃ!」
アダーはこの地下基地でコーカサスのサナギから最強の最終兵器を作るために改造していた。他のゲームで言うコンティニューの扱いか、再度ムシと技の組み合わせて召喚しなきゃいけない。ただし、使うムシを後の展開で予め考えてから選抜をするように。
敵は強さ140。わざカードは超必殺わざだけ。
- その2「さいしゅうへいき」
改造を止める間もなく次のムシが現れ、ついにコーカサスオオカブトが羽化した。
アダー「見ろ、ついに完成の時が来た。最強のコーカサスじゃ!」
ポポ「まだ上手く動けないんだ…」
アダー「ぬぅ、戦うにはまだ早いか。コーカサス、外へ出ろ!」
しかし、羽化したばかりなのか上手く動けないらしい。戦うには早すぎると判断したアダーはコーカサスオオカブトに逃走の命令をする。
敵は強さ160・わざカードは超必殺わざと特殊わざ2枚。
ここから敵が少し賢くなり、たまに変な動き(頭を横に振る)をしてこちらの手を読んでくる。
- その3「タッグパートナー」
アダー「いでよ、〇〇(大型甲虫の名前)!ポポを黙らせろ!」
時間稼ぎか大型甲虫を呼び出しポポ達の前に立ち塞がる。1匹だけではムリと判断したのか、ポポは2匹目のムシを呼び出す。ここでプレイヤーは新たに2匹目のムシを召喚する事になる。1匹目と相性のいいムシを呼び出そう。
「スーパーコレクション」では常にムシキング1匹(容量の問題で再現できなかったと思われる)で戦うのか、このサブタイトルだけ名前が表示されず読み上げない。
敵は強さ180(コーカサスオオカブトは最終ボスと被る為、ここと後述の「ついせき」では敵として登場しない)。わざカードは「あいこやぶり」とテクニックが20のわざ2枚(必殺わざがチョキの虫でも同様の為、この場合は超必殺わざを使わない)
- その4「やつをにがすな」
アダー「ええい、〇〇(大型甲虫の名前)!奴らを蹴散らすのじゃ!」
アダーは更に大型甲虫を呼び出して時間稼ぎをする。そのムシも倒されると、逃走を開始する。ポポはコーカサスを食い止めにかかるが…。この場面でプレイヤーのムシ達の合体わざでコーカサスオオカブトを食い止める。
敵は強さ200。わざカードは超必殺わざと特殊わざ2枚。
最後は「相性が△(「2匹の属が違う上に強さの合計が300を超える」「ムシカードなしのカブトムシ使用」のいずれか(両立は出来ない)のケースが該当)」か「どちらか片方が戦闘不能」の状態だと逃げられてゲームオーバーになってしまう。この時は「タッグ相性のいいタッグで再挑戦して」「今度は2匹とも戦える状態のままクリアして」とアドバイスされる。
「タッグ相性が◎か〇(「2匹(ここに限った話ではないが生物学上は同一種でも「種の下位分類」という理由でゲーム上の名称が違えばムシカードを併用できる)の属が同じ」「強さの合計が300以下」のうち片方だけでも満たしていればクリア。両方とも満たすとタッグ相性◎)」「2匹とも体力が残っている」という条件でクリアするとコーカサスオオカブトを止められ、後述の「さいごのおはなしのパスワード」を入手できる。
さいごのおはなし
後編におけるバトル。つづきのおはなしでコーカサスを食い止める事が出来たら進めるようになる。その際の2個同時に押すボタンの種類とムシの組み合わせがさいごのおはなしに行くためのパスワードになっており、入力か組み合わせの失敗すると強制的にさいしょのおはなしに飛ばされる。この為、最後のおはなしでは「タッグ相性が△」のタッグではいけない。
ただし、わざカードはパスワードにならない為わざカードは変更できるし制限がない。極論を言えば「わざカードなし」という縛りプレイも出来る。
また、この先はどちらか片方が倒れても最後までクリア出来る。
敵のアルゴリズムが大幅に変化し、「つづきのおはなし」までとは全く異なるものになる(アダー登場編の「むずかしい」モードに相当する)。ちなみにその1の最初は必ずこちらの必殺技に勝つ手を出してくる。
ちなみにタッグ相性は〇よりも◎の方が難易度がやや低くなるので、◎にして挑戦すると良い。
- その1「かいぞうコーカサス」
アダー「ええい、仕方がない!行け、コーカサス!」
逃走に失敗したアダーは、やむ得なく改造コーカサスオオカブト(わざカードなし)を戦わせる。コーカサスオオカブトの体力が半分程度まで減る(スーパーコレクションではコーカサスオオカブトの体力がなくなるまで)と…。
アダー「コーカサス、一旦引くぞ!飛べ!」
ポポ「しまった、奴を追うんだ!」
戦闘中にスキを突かれて逃走開始された。ポポ達はコーカサスを追いかける。
ポポ「待て!」
赤目甲虫「俺が相手だ!」
- その2「ついせき」
アダー「行け、〇〇!時間を稼ぐのじゃ!」
事前に予想が着いたのか、コーカサスの着地地点に赤い目のムシが先回りしていた。羽が固まるまで時間稼ぎをさせられる。
アダー「コーカサスの羽が固まれば、お前達など敵ではないわ!」
ポポ「しまった、光を浴びたら羽が固まっちゃう!」
敵はプレイヤーのタッグ相性が◎だと強さ140、〇だと強さ180になる。わざカードはマックスカスタマイズ。
- その3「かいふく」
アダー「ハッハッハ!羽も固まり、体力も回復してきたわ!」
羽が固まり、更に体力回復(静止画だと太陽の光を利用しているらしい。実際には利用できないどころが負担になる為、飼育所や図鑑では大概「飼育ケースは日陰に置く」と記載されている)の為に新たな赤い目のムシを呼び出し更に時間稼ぎをする。体力が回復しきると「もう十分じゃ!(呼び出したムシ)など、どうでもよい!」と使い捨てた。ただし、それでも倒さないと進めない。
敵はプレイヤーがタッグ相性◎だと強さ160、〇だと強さ200になる。わざカードは特殊わざ3枚。
- その4「かんぜんたい」
アダー「いでよコーカサス!お前の力を見せてやれ!」
ついに体力が回復しきったラスボスの改造コーカサスオオカブトと対決する。わざカードは「必殺ふうじ」「あいこやぶり」「ローリングドライバー」で固定されている。
バトル中に少しずつコーカサスオオカブトの羽が固まり、同時につよさがアップして体力と攻撃力を上げていくので出来るだけ早めに決着をつけなければならない。ここまでどれだけ倒されずに体力を温存しきったかによって難易度は変わるであろう。羽が固まりきるとつよさが300になり、必殺わざは1度だけでも受ければ倒れてしまうほどになってしまい、アダー曰く「誰もこの化け物を止めることはできぬわ!」と勝ち誇る。しかし、ポポ達は諦めずにコーカサスオオカブトを倒した。
ポポ「やった…やったぞ!コーカサスを倒した!」
アダー「ええい、覚えておれ!」
最終兵器が倒されたアダーは魔法で逃走。新しく芽生えた無数の若葉を背後に復活の森は終わり、2006ファーストの「アダーの計画編」へと続くのであった。
余談
ムシキングとアダーが何故生存していたのかは最後まで明かされていない。
このバーションから羽化直後の甲虫が登場した。この時のコーカサスオオカブトは羽化直後でも強さ180だが、実際には羽化直後の甲虫は非常にデリケートで刺激や衝撃に弱くどれも強さ0と言える。飛行能力もない。
- この為、次のバージョンからは羽化直後は後述のオムニバス含め強さが通常時よりも引き下げられるようになった。
- 2006年セカンドから始まったオムバニスでは「かいぞう甲虫」として「つづきのおはなし」からがダイジェストストーリー(スペシャルステージ含め1対1で統一)になっている。ラスボスは「コーカサスオオカブト」の他に「パラワンオオヒラタクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」がランダムで登場する。
この改造コーカサスオオカブトはアダー完結編になってからカード化(アダーコレクションにもならなかった)された。アダー完結編になってから唯一の赤目甲虫のカードである。
- 通常版のコーカサスオオカブトとステータスも変更され、別のカードとして扱われていた。
倒されたコーカサスはどうなったのかは不明だが、劇場版2作目では本作をベースにしており、そこでもラスボスを務めているコーカサスは倒された後に正気に戻り、他のムシ達と共に故郷に帰還をしている。
関連動画
最後のお話その4で流れたBGM(改造コーカサスオオカブトのテーマ)