しろいはね/さなぎきゅうしゅつ
しろいはねさなぎきゅうしゅつ
オムバニスの後半で追加されたオリジナルストーリー。他のオムバニスと違いストーリーが短い故情報がかなり少ないので詳細は不明だが、時系列はアダーの計画編とアダー完結編の間と思われる。
共通のルールは、羽化されたばかりのムシを育てながらバトルをするというもの。
早く言えばかいぞう甲虫とアダー工場のプレイヤー版であるが、違いは以下の通り。
- 最初は通常のカードに記載されている本来のステータスより低い強さなのだが、バトルに勝つたびにプレイヤーの甲虫の翅が少し固まって行き、それに比例して強さ、体力がアップする。
- 「最後の敵」の時点で完全体になる。ちなみに完全体の強さは通常時よりかなり高くなっている(後述)。
- (ムシカードとわざカードのカスタマイズとタッグ相性にもよるが)羽化直後は体力が非常に低いので注意が必要。「しろいはね」では通常時の4割程度、「さなぎきゅうしゅつ」では通常時の半分程度の状態から始まる。ただし、わざカードとタッグ相性とその強化値は通常時と同じ。
- ゲームバランスの為、技の攻撃力は強さ、テクニック及び、タッグマッチの相性は影響しない。
- ムシキングやコミカライズのゲスト甲虫(カブト丸、キングなど)、アダーコレクションのムシが問題なく使える。
ストーリー
ポポ「生まれたばかりのムシを育てるんだ」
アダーの甲虫対策の為に竹林の中で生まれたばかりのムシを育てるポポ。仲間の日本甲虫たちに鍛えてもらうが、鍛錬の途中でアダーの赤い目のムシに見つかってしまい、準備が万全ではないもののやむを得ず交戦することになる。戦いの中で生まれたムシが完全体になるとその体は眩く輝きだし、最後の刺客であるアダー甲虫を倒す…、というもの。
ゲームの流れ
「最初の敵」と「2番目の敵」はポポの友達である日本の甲虫(ムシキングを除く)と戦う。トレーニングが目的であることから、敵は赤目ではない。
※アダーの計画編の「最初のお話」のその2までに近い。
- 最初の敵
相手は強さ100または120。わざカードは超必殺わざのみ。
- 2番目の敵
相手は強さ120または140。カスタマイズは「超必殺わざ」を含む「相性◎のわざ」2枚と「相性◯のわざ」1枚。
ここまでが赤目でない日本甲虫との戦いとなる。
- 3番目の敵
カスタマイズはMAXカスタマイズ。(ただし究極必殺わざは使わない)
序盤のプレイヤーの体力が低いことを考慮してか、ここと「最後の敵」では敵の強さは「さばくの森」「かいぞう甲虫」「ごみの森」に比べて低くなっている。
プレイヤーのムシ | 2番目の敵 | 3番目の敵 |
---|---|---|
100、120 | 140 | 160 |
140 | 160 | 180 |
160 | 180 | 180 |
180、200 | 180 | 200 |
- 最後の敵
カスタマイズは「超必殺わざ」を含む「相性◎のわざ」2枚と「とくしゅわざ」1枚。
こちらの使用甲虫の強さによって敵の強さが変わってくる。こちらが小型甲虫であれば敵は強さ160、中型甲虫なら敵は強さ180、大型甲虫なら敵は強さ200。
- スペシャルステージ
1級でクリアすると「スペシャルステージ」を遊ぶことができる。
ここでは自分が使っていたムシカードと同じ強さの赤目甲虫と戦うことになるが、自分が日本甲虫を使っていた場合、敵も赤目の日本甲虫となる(さばくの森などとの違い)。
また、敵はMAXカスタマイズで、小型甲虫や一部の中型甲虫は究極必殺技も使ってくる。
ストーリー
アダー「ポポ!何しに来おった!ワシの計画のジャマをするな」
ポポはアダーの工場を見つけ計画を阻止する為に、改造されている2匹のサナギを救出し、襲ってきたアダー甲虫と戦う。完全体になり2体の甲虫を倒すことで、アダーは工場を手放さざるを得ず撤退し、他のさなぎたちは改造されずに済む。
ゲームの流れ
基本的に3戦目まで遊べる。1級を取るとスペシャルステージまで遊べる。
- 最初の敵
1匹目は強さ160、2匹目は強さ120。わざカードは2匹とも超必殺わざのみ。
初戦でいきなり強さ160の敵が登場するので、結構怖いモードである。
- 2番目の敵
ここではプレイヤーが使用している甲虫の強さによって敵の強さが変わってくる。(プレイヤーの強さが高いほど敵は強くなる。)
1匹目は強さ140〜180、2匹目は強さ120以上。カスタマイズは2匹とも「超必殺わざ」を含む「相性◎のわざ」2枚と「相性◯または△のわざ」1枚。
- 最後の敵
1匹目は強さ200で固定。2匹目は強さ160以上となる(プレイヤーの使用甲虫の強さによって変動する)。
カスタマイズは1匹目は超必殺わざととくしゅわざ2枚。2匹目は「超必殺わざ」を含む「相性◎のわざ」2枚と「とくしゅわざ」1枚。
- スペシャルステージ
「しろいはね」同様自分が使っていたムシカードと同じ強さの赤目甲虫と戦うことになり、自分が日本甲虫を使っていた場合、敵も赤目の日本甲虫となる。
アダーと違って羽化したばかりの虫は自分の意思でポポに協力するが、理由は不明(「しろいはね」の場合サナギ以前に事前に了承を得た可能性もある)。なお実際に羽化したばかりのカブトムシやクワガタムシは動く事すらできず、カナブンやゾウムシと戦うだけで即死する程弱い。その為、現実では絶対に真似しないように。
本作では羽化してすぐ戦って鍛えられた為か、完全体の強さは通常時より高くなる。
- 完全体の強さは、「そのムシカードの通常時の強さ×1.5+わざカード+タッグ相性」になる。
- 強さ200の甲虫の場合、「しろいはね」は最大で314まで、「さなぎきゅうしゅつ」は最大で320まで上昇する。
スキャン後の登場シーンは、どのムシも例外は無くサナギの状態から羽化するムービーが挟まれる。「さなぎきゅうしゅつ」の場合、アダーが改造に使われている赤いチューブのようなものが刺されており、ポポが「今助けてあげるね」「キミも今助けるからね」と言っている。
アーケード版実施より先に発売された家庭用ゲームの「スーパーコレクション」で先行プレイができた。
なおヘルクレスリッキーブルー使用時は翅が固まる前に「上翅が青い」と断定する。上翅が青くないヘルクレスリッキーを知らないのだろうか?
- もっとも、本作の影響で翅が青いのは「亜種として」と思った人も多かろうが…