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冷え性の編集履歴

2024-03-16 16:04:50 バージョン

冷え性

ひえしょう

冷えやすい体質。東洋医学では「寒証」とされ、古くから重要な概念である。

概要

冷え性(冷え症)は、特別な病気がないにもかかわらず、冷えを感じやすい体質。極端な寒がりのことも言うが、の先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のこと。頭はのぼせるように熱いのに手足が冷えるという「冷えのぼせ」という状態も見受けられる。


日本人の特に女性に多いが、西洋人にはあまり見られず、欧米では認識すらされていないようである。


原因

根本的な原因は、新陳代謝が滞っていることと、体温を生み出す筋肉が不足していることにある(前者は後者の結果であることも多い)。東洋医学では、冷えに偏りを生じるのは全身の血行が滞る(瘀血)ためだという。瘀血は冷え性のほか、便秘生理痛腰痛頭痛肩こりなどの要因にもなるとされる。西洋医学では重度の冷え性は自律神経失調症として診断されることが多い。自律神経失調症の症状は不眠、すぐ疲れる、頭痛や立ちくらみなどが挙げられるが、冷え性やのぼせも代表的な症状の一つである。


出不精だったり、出歩くのもマイカー頼りだったり、体を動かしたがらず箸より重いものを持たないような人に起こりがちである(特に女性やお年寄り)。女性の場合は生理中に悪化することも多い。また更年期障害の症状が影響していることもある。


女性や高齢者に多いのは、若い男性より筋肉量が少ないためである。高齢者は肝臓が弱っていることも多く、冷えのぼせや手足の先の冷えなど、熱の偏りが起こりがちである。現代の日本では肩こり花粉症と並んで国民病のようになっているが、白人は女性でも体質的に筋肉量が多いので日本人のように冷えに悩まされることは少ない。中国人は伝統的に体を冷やすものを嫌う文化があり、食文化(中国料理)などでも冷え対策が徹底しているためか、冷え性に悩まされる人は日本人ほど多くないようである。


対策

冷たいものを食べすぎない、夏でも冷たい飲み物は控え、生姜など体を温めるものをとる、風呂はお湯に長めに浸かる(熱いお湯は長く入れないのでぬるめでよい)などがある。漢方薬では体質に合わせて八味地黄丸や桂枝茯苓丸、四君子湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、苓桂朮甘湯などが処方される。


上述のように、伝統的な中国文化では「体を冷やさない」対策が徹底しているため、中国人の知恵に学ぶのもよいだろう。中国では生理の時に瘀血対策としてお湯に黒糖サンザシナツメなどを入れて飲む習慣がある。


一般的に最も確実性が高く、根本的な冷え対策は筋トレで適量の筋肉をつけることである。筋トレにはボディビルダーやスポーツマンがするものという偏ったイメージがあり、女性には敬遠する人もいるが、バーベルなどを使ってムキムキになるレベルまで鍛える必要は全くない。負荷のない(体重だけの)スクワットや足の上げ下げなどの軽い運動で十分である。筋肉が落ちやすい女性や中高年こそ、体を健やかに保つために、適切な筋肉量の維持は重要なのだ。

冷え性の人は肩こりや腰痛、便秘、下痢、むくみなどに悩んでいることも多いが、これらはいずれも筋肉量の不足と新陳代謝の滞りに関係が深い。筋肉は全てを解決する。もっとも、肩こりや腰痛は不適切な姿勢を長く続けたことや重いものを持つなどして関節を痛めたことが原因になっていることも多いので、筋力を鍛えたところで解消するとは言い切れないが、ある程度の改善は見込めるだろう。


出不精であれば意識的に散歩したり、自転車に乗ったり、ジョギングなど軽めの有酸素運動に取り組むことを心がけたい。ストレッチなどで関節を柔軟に保つことも有効である(筋トレと一緒にやるといい)。標準体重未満なのにダイエットをしているならば、やめるべきである。筋肉を鍛えた場合、筋肉が衰えた状態より体重は増えていても、外見は引き締まって見えることも多いのだ。


別名・表記揺れ

冷え症 冷性

関連タグ

体質

寒がり 血行障害 生活習慣病 運動不足 自律神経失調症 遺伝

漢方薬 足湯 筋トレ ジョギング - 冷え性対策。

運動不足 底冷え 薄着 (強すぎる)エアコン (不適切な)ダイエット - 冷え性の大敵。

 寒い 厚着 着膨れ

スリーマー / ババシャツ ルームソックス / あったかソックス / 毛糸の靴下

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