概要
北米並びに欧州で発売されたメガドライブ並びにゲームギアのソニック作品。
ゲームシステムは『ぷよぷよ』そのものである。
本作のストーリーは、悪の科学者Dr.ロボトニック(海外版エッグマンの初期ネーム)が惑星モビウスを支配するため、モビウスのビーンヴィル村の住民であるビーン(原作におけるぷよ)達を大量に誘拐し、ミーンビーン・スチーミング・マシーンでどんどんロボットに改造しようとするというもので、それを阻止するために主人公であるハズビーンが戦うというもの。
このためか本作にはソニックは登場しない。
登場キャラクター
主人公。
原作に登場するキャラクターである『カーバンクル』と全く同じ容姿をしているが、本作では設定は大幅に異なっており、元は村の陽気なビーンのひとりだったが、既にロボトニックの手でロボットに改造されてしまったという設定になっている。
北米アニメ版に合わせているため、尖がり頭デザインで登場。
他にも発売当時に北米で放映されていた『Adventures of Sonic the Hedgehog』に登場したロボットが敵キャラとして登場している。『ぷよぷよ』のひとりでぷよぷよのふつうモードに相当する計13体の敵キャラが登場し、『ぷよぷよ』の練習ステージに相当する敵キャラは存在しない。敵キャラの名前は以下の通り。
- Stage1: Arms
- Stage2: Frankly
- Stage3: Humpty
- Stage4: Coconuts
- Stage5: Davy Sprocket
- Stage6: Skweel
- Stage7: Dynamight
- Stage8: Grounder
- Stage9: Spike
- Stage10: Sir Ffuzzy-Logik
- Stage11: Dragon Breath
- Stage12: Scratch
- Stage13: Dr.Robotnik
結局どんなゲームなの?
実は本作は『ぷよぷよ』のキャラをすべて当時北米で放映されていたソニックのアニメキャラに差し替えたもの。いわゆる魔改造版『ぷよぷよ』ともいえる代物である。
発売前、セガはぷよぷよを欧米でも発売したいと考えていたが、『魔導物語』を由来とするアルルのような二頭身の女の子キャラクターが当時の欧米で受け入れられなかったため、当時人気だったソニックキャラクターに差し替えられたうえで発売されることになった。シリーズの主人公であるソニックが登場せずカーバンクルが主人公になったのはこの名残だと思われる。
本作は日本国内でも『ソニックアドベンチャーDX』、『ソニックメガコレクション』などにゲームギア版とメガドライブ版が収録されているため、探せば現在でも遊ぶことができる。
また、メガドライブ版は2021年10月26日から『セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online』の海外版『SEGA Genesis - Nintendo Switch Online』にて配信開始。少々手間がかかるが、海外言語のアカウントを作れば日本でも気軽に遊ぶことが可能である。
まさかのオマージュ
本作の24年後に発売された『ソニックマニア』では、ケミカルプラントゾーンACT2にてエッグマンがソニック達にぷよぷよで勝負を仕掛けてくるというまさかの展開が起こる。
ルールは『ミーンビーンマシーン』とその基になった初代『ぷよぷよ』準拠のため、『ぷよぷよ通』以降の「相殺」「クイックターン」「全消し」はない。だが、序盤のゾーン故かエッグマンのCPUは弱めに設定されているため、大連鎖を組まなくてもぷよを消していれば勝つことはできる。
さらにブルースフィアで一定以上ボーナスメダルを集めるとオプションでミニゲームの「MEAN BEAN」モードが解放、対CPU戦、対人戦共に遊ぶことができるサプライズ付きである。
プレイ動画
メガドラ版
GG版
余談
登場するキャラクターはエッグマンを除いてアニメオリジナルキャラのため、国内版の名称は不明。
※参考として当時のアニメの動画
関連タグ
ソニック・スピンボール:こちらもアメコミ版の世界観を基にしている。
カービィズアバランチ:スーパーファミコン(SNES)で発売されたす~ぱ~ぷよぷよの英語圏版。あちらは星のカービィの世界観となっている。