概要
1993年12月10日に日本のセガ・エンタープライゼスから発売されたメガドライブ用コンピュータピンボールゲーム。アメリカの「セガテクニカルインスティチュート」が開発を担当した。
その名の通り、ソニック自身がピンボールとなってエッグマンの要塞を攻略していくといったもの。
各ステージのどこかに隠されているカオスエメラルドを全て獲得するとボスへ行けるようになり、ボスを倒すとボーナスステージに行くことができる。
ピンボールゲームながら探索・アクション要素が強いことが特徴だが、難易度が非常に高い上にセーブも不可(一部移植版を除く)なため、人を選ぶ部分もある。
ちなみに欧米では翌年にゲームギアに移植されている。
ステージ
ステージは僅か4ステージなのだが、ピンボールゲームということもあってかなり難易度が高い。さらにコンティニューも限られているため、クリアするなら根気強くプレイしなければならない。
- 第1ステージ TOXIC CAVES(トキシックケイブ)
- 第2ステージ LAVA POWERHOUSE(ラバパワーハウス)
- 第3ステージ THE MACHINE(ザ マシーン)
- 第4ステージ SHOWDOWN(ショーダウン)
ボーナスステージ
各ステージのボス撃破後に挑戦可能なボーナスステージ。
通常は第3ステージクリア後の計3つまでだが、ステージ内に配置されているリングを全て集めると入口となるワープホールが出現し、幻の4つ目のステージが解禁される。
このボーナスステージはソニック自身がピンボールとなった通常ステージとは異なり、夜景をバックにソニックが操作するピンボール台となっている。フリッパーの手元にはソニックの手が、そして窓をよく見ると筐体を操作しているソニックが写りこんでいる。
大まかな操作は後述のシステムでのボール状態時準拠だが、このボーナスステージのみABC同時押しで筐体を揺らす事が出来る。
ただし、揺らし過ぎると「TILT(ティルト)」のペナルティが発生して筐体が停止してしまい強制ゲームオーバーとなる。
システム
立っている時
・方向ボタンの左右で移動、方向ボタン上下でスクロール。ボタンでジャンプ。
・下を押した状態でA,B,Cのいずれかのボタンを押すとスピンダッシュする。
ボールになっている時
Aボタンで左、Bボタンで右、Cボタンで両方のフリッパーを動かす。ソニックが飛んでいる時は方向ボタン左右でコントロールできる。
登場キャラクター
テイルス※但し、序盤と終盤でトルネードを操縦してソニックを乗せている時と、ボーナスステージの1つ目のゲスト出演のみ
余談
- 本作はアメコミの世界観に寄せている影響でエッグマンのデザインがやや海外寄りになっている。
- さらに言うと各ステージのボスは全部エッグマンの顔をしている。しかもいつものソニックらしからぬデザインのため、一部のプレイヤーは気分を悪くする可能性がある。
- ボーナスステージではサリー・エイコーンをはじめとするアメコミオリジナルキャラたちが出演している。
- 本作は日本版でもエッグマンの名称がゲーム内では「ROBOTNIK」表記となっており(「ROBOTNIK」は、旧作品におけるエッグマンの海外での呼び名)、最終ステージにてエッグマンの宇宙船に到達すると、「ROBOTNIK’S SHIP」と、そして彼を撃破すると、「GOODBYE ROBOTNIK!」とメッセージが出る。
- 序盤とEDのみに登場するテイルスの愛機「トルネード」のデザインがいつもとは異なっている。青基調の配色で、後の「トルネード2」や「サイクロン」を若干彷彿とさせる。
- 本作のピンボールゲームの要素は、後のドリームキャストやゲームキューブ等の3Dグラフィックに進化した『ソニックアドベンチャー』や『ソニックヒーローズ』内の一部ステージに採用されている。同じように自身がボールになる点はそのままに、過去のナンバリングタイトルで登場したスロットや新たにビンゴの要素を取り入れた、下記のTVCMのような本格的なピンボールとなっている。
関連動画
当時のCM
メガドライブ版プレイ動画(海外版であり、一部メッセージがローカライズされている日本版と少し異なる)
ゲームギア版プレイ動画
関連タグ
Dr.ロボトニックのミーンビーンマシーン:同じくアメコミ版の世界観を基にしている。但し、こちらの中身は『ぷよぷよ』。
コミックスゾーン:開発元繋がりか、主人公スケッチ・ターナーが趣味の1つとして本作をプレイすることを挙げている。