プロフィール
概要
ライスネイチャは日本の競走馬である。
父メイショウボーラー、母オムスビ、母父オレハマッテルゼ。半兄に大井所属で2023年の勝島王冠(S2)の勝ち馬サヨノネイチヤ、そして大伯父にナイスネイチャがいる。
馬名の由来は母名の「オムスビ」から取られた「ライス」+母母の兄馬名から。その兄馬こそが大伯父にあたるナイスネイチャである。分かりやすく書くと、当馬はウラカワミユキ(ナイスの母)の牝系から産まれた一頭である。
入厩先はナイスネイチャの主戦騎手を務めた松永昌博厩舎。師いわくライスは「素直な性格だけど、ちょっとやんちゃ」らしく、ナイスはおとなしかったと振り返っていた。
ライスネイチャ入厩前の2023年5月末にナイスネイチャは35年の生涯を終えてしまったが、血の物語はまだまだ続く。松永師が再び「ネイチャ」と夢をかける。
戦績
デビュー戦は8月13日に行われる小倉の新馬戦、芝1200mが予定されている。鞍上は角田大河騎手。奇しくも当日のメインレースはナイスネイチャが初重賞を飾った小倉記念である。初戦の鞍上を務める角田大河騎手の父でもありJRA調教師の角田晃一師は、ナイスが勝利した小倉記念でヌエボトウショウに騎乗し、同馬を2着に導いている。
…だったのだが、8月9日の調教後に右膝を骨折した事が判明し、8月13日小倉第6レースでのデビューは白紙となってしまった。師いわく「(全治に)半年かかるというからギリギリですね」との事(ギリギリというのは松永昌博調教師が2024年2月末で定年を迎える為)。
年が明けた2024年1月11日、延期になっていたデビュー戦が1月27日の京都・第4レース(ダート1400m)に決まったと各スポーツ新聞で発表された。ちなみにナイスネイチャの初勝利は、1990年12月15日の京都第4レース・ダート1400mで、新馬戦を同じコースで迎える事になった。鞍上は角田大河騎手。
6番人気に押されると「ゲートの出は早い」という三浦調教助手の評判通りスタートダッシュを決め、2番手のまま最終コーナーまで好位置に付きレースを運ぶ。しかし、直線入ったところで一杯となり失速。結果は10着だった。騎乗した角田大河騎手は「いいスピードを持っている」とコメントし、よく頑張ってくれたと馬を労った。
余談だが、当レースの1番人気は「アレ」で、JRA FUNのTwitter(X)ではライスネイチャと共にピックアップされた(アレは2着入着)。
2走目は定年で勇退される松永昌博師のラスト週となる3月2日(土)、小倉ダート1000mの未勝利戦。松永師の弟子である小沢大仁騎手に当厩舎でのラストレースを任された。ちなみにゲート隣は同じく松永厩舎のルクスリーベン。
スタートを決め一時は先団に取り付いたが、徐々に置いていかれる形となり道中は5番手付近、中団の先頭でレースを運ぶ。しかし、直線では伸びを欠き10着だった。
3月5日、松永昌博厩舎の解散に伴い、新しく開業する福永祐一厩舎への転厩が発表された。余談だが、福永厩舎には松永昌厩舎に所属しておりウインバリアシオンや、かつては福永師に縁のある瀬戸口勉厩舎でラインクラフトを担当した竹邑厩務員も同じく異動している。
しかし、福永厩舎では1度も出走することなく、4月4日付けで中央の登録を抹消された。だが、兄の勝島王冠勝ち馬サヨノネイチヤも活躍時期は3歳春から。新天地での活躍に期待がかかる。
関連タグ
ナイスネイチャ......同牝系の大伯父
メイショウボーラー......ライスネイチャの父。2022年に種牡馬を引退し、その後はNPO法人「引退馬協会」のナイスネイチャ33歳バースデードネーションの対象に選ばれ、功労馬として余生を過ごしている。