東急8000系
とうきゅうはっせんけい
「広義の」東急8000系
7000系・7200系に続いて登場した、東急のオールステンレス車両。
1969年~1990年の長い期間にかけて合計677両が製造された。量産車としては日本初の「ワンハンドルマスコン」を採用、また輸送力の増強を図るため、東急社内では初の20m級・両開き4ドア車体に。
なお、8000系を「狭義」で分類すると以下の通りになる。
「狭義の」東急8000系
1969~86年度に合計187両製造されたのは先述の通り。初期車は非冷房車または冷房準備車として落成したが、1980年代までに冷房改造されている。組成変更を経て、最盛期は8両編成19本(東横線向け)、5両編成7本(大井町線向け)に編成が揃えられた。
東横線所属の8027編成に組み込まれたデハ8254号と、8029編成に組み込まれたデハ8255号の2両は、軽量ステンレス試作車のデハ8401号、デハ8402号として1978年に製造された(車号重複のため2度改番を実施)。1980年以降に製造された8000系中間車は、これを反映して軽量車体となっているが、コルゲート付きとされて編成美を維持させた。
1992年から1997年までに11編成がリニューアル工事を実施。当該車両はメイン画像のように「歌舞伎塗装」を纏って区別された。
その後2000年代に入り、5050系導入や8500系の大井町線転入などによって2008年までに東急線内での営業運転を終了している。
移籍車両
伊豆急行 8000系
「伊豆急行8000系」の個別記事を参照。
2004~08年度に導入。当初は4両固定編成、2両固定編成の2グループとなっていたが、組み換えにより3両編成15本に揃えられた。元東急8000系は44両で、残りの1両、現在のクモハ8152号のみ8500系からの改造車。
KCI(Kereta Commuter Indonesia) Tokyu8000
東急8000系8両編成3本がインドネシアへ海外譲渡され、2005年に2編成が、2008年に1編成が稼働開始。JR東日本205系の投入に伴い一部に廃車が発生している。
ほぼ同時期に8500系も海外譲渡となっており、一部編成は8500系との混成となっている。