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シンタ(まいまいまいごえん)の編集履歴

2024-05-05 15:58:27 バージョン

シンタ(まいまいまいごえん)

しんた

サンリオが手掛ける共同企画作品、「まいまいまいごえん」に登場するキャラクターの一人。

「ふっ、ヒーローはみんながほんとうに困った時に現れるものなのだよ!」


「オレはヒーローだぞ!怖いものなんてあるわけないぜ!!」


概要

サンリオが手掛ける共同企画作品、「まいまいまいごえん」に登場するキャラクターの一人。


プロフィール

誕生日8月31日
誕生花ヒマワリ
好きなものヒーロー、ハンバーグ、カレー
仲がいい子ユウワタルマモルリンリンマドカ
クラスのポジションリーダー?

容姿

頭頂にあるアホ毛が特徴的な赤色の髪。瞳の色は水色。

赤色のヒーローのマスクを模したお面をつけたり、赤色の上着をマントの様に羽織ったり、赤色と青色のヒーローベルトをつけていたりと、ヒーローの様な格好をしている。

マントの下は白色シャツと黒色のズボン。足元は白色の靴下に、黄色の雷の様な模様が施された、黒色の靴を履いている。


人物

常に活発な猪突猛進型


とにかく元気いっぱいで、保育園の中でも目立つ存在だが、本当は小心者で気が弱い。

猪突猛進で、時々アホっぽい言動を起こす為か、他の園児達からバカ扱いされている事も多い。

ヒーローに強い憧れを抱いており、ワタルマモルリンリンマドカとヒーロー戦隊を組んでいる他(呼び方はそれぞれブルー、シルバー、グリーン、パープル)ユウのことも「ブラック」と呼び慕っているが、仲間達の事は手下と思っている。

逆に、シンタのことを慕っているのはマモルくらいであり、他のメンバーからは頼りない存在に見られている。

マリアからのあだ名は「レッドちゃん」。


代表的な存在

シンタは、「まいまいまいごえん」のタイアップ曲である「カーニバルハッピー」のMVイラストである事や(「カーニバルハッピー」は「まいまいまいごえん」のタイアップ曲であり、シンタのタイアップ曲では無い)サンリオキャラクター大賞で代表キャラになる等、まいまいまいごえんの代表的な存在になっている。


タイアップ曲

僕は僕のヒーローだから

シンタのタイアップ曲は「Squads」。ボカロPの∗Lunaが手掛け、2024年4月20日に公開された。

なお、∗Lunaはハヤテのタイアップ曲「ウルフ・ワルド」も手掛けている。(余談だが、この日はゲーム版6話の公開日であり、同作品のキャラクター・マモルの誕生日でもある)


関連イラスト

Zzzシンタくん

関連タグ

まいまいまいごえん ヒーロー

ハローキティ:まいまいまいごえん×サンリオキャラクターズにおけるコラボ相手。


ネタバレ

ここからはネタバレが含まれています。

こうかいしませんね?

▶︎はい(このまま下へスクロール)

いいえ








































前述の様に代表的な存在であるにもかかわらず、以下のように作中ではかなり冷遇されている。


  • ゲーム版・漫画版共通
    • キラキララビリンスにて、鏡を見て怯えた様子を見せる
    • 戦隊がだーいすき」なのが3人であるというシンタが知らなかった事実を突きつけられ、困惑した。

  • ゲーム版4話

マリアの脱落直後カナタ(細かく言うとヒナタ)から


「自分なんて、全然ヒーローじゃないなって気付いちゃったのカ?」


と、言われている。

そう、シンタはこの時点では全員の脱落を見届けている。(この時はまだライオンは脱落していなかった)


  • ゲーム版5話

「シンタにはわからないんです!」

「本当に大事なものなんてなんにもない、上っ面だけのシンタには……!!」


「…………!!」


ヒーロー戦隊の一員であるマドカからもこの様に言われてしまい、シンタは黙ってしまう。

そして、そのままマドカは脱落してしまう。


また、5話冒頭に出て来る幼き日の岡田ユウは、シンタとそっくりの性格をしている。


  • 漫画版

こちらでは特に、ワタルとの仲に亀裂が入っている。詳しくは彼の個別記事へ。


……この様に、まいまいまいごえん内ではメインキャラクターであると同時に、園児の中で特に奥が深いキャラクターとなっている。

























以下、ゲーム版6話のネタバレ























アトラクション「えいゆうシアターA」のラスボス、魔王との戦いでワタルが脱落してしまう。


その直後、長らく行方不明になっていたハヤテが突然現れる。

タマゴにされる攻撃「タマゴブレス」の準備を始める魔王。しかし、ハヤテはタマゴブレスから身を守るためのアイテム「まもりの葉」を手に入れていた。これは通常ストーリーでは手に入れられないアイテムであり、ハヤテはえいゆうシアターAにも恐らく、かつての失敗から、説明されない罠があると考えて少しずつアトラクションをプレイしていたのであった。


まもりの葉は人数分あり、シンタ以外は皆それを使った。しかしシンタはショックのあまり何も行動する事が出来ず……。


あ……。


タマゴになってしまった。

皮肉なことに、タマゴには何の柄もなく、ヒーローのお面がかかっているだけの姿だった。


……なにやってんだバカ!

 途中でやる気なくすんじゃねぇ!!


ハァハァ……!勇者ヨ、オ前モ道連レデミ……!


そしてそのまま、魔王が倒される直前、タマゴとなったシンタは食べられてしまった。


「……バカ野郎……。」


こうして魔王は倒せたものの、シンタはゲーム版9番目の脱落者となってしまった……。

シンタを信じて送り出した岡田は、ワタル・シンタの脱落を知り、完全に膝から崩れ落ちてしまった…






















しかし、後に衝撃の姿となってワタルと共に現れる……。



以下さらなるネタバレ注意














旧受付の地下に入り、だいぶ奥まで進んだハヤテたち。

そこに2人のカエルタマゴと謎の少女が現れる。

奥に進むまでに資料を読んできたハヤテたちは「そのカエルタマゴの正体もわかっている」と言うが、謎の少女は平然としていた。

「余裕ぶっていられるのも今のうち」と言うカナタに謎の少女は答える。


「カエルタマゴはね、子どもを守る殻なの。」

「本当なら、転んで傷つくはずだった子ども……それを優しく包む、ゆりかご。」

そんなの望んでいない、と謎の少女に言うゾーヤ

「あなたはまだそうかもしれないけど。」

「みんながみんな、そうじゃないの。」

「みんな、アトラクションで社会の怖さ、ずるさを知って……おびえている。」


「……そうだよね?」

カエルタマゴに向かってそう聞く謎の少女。

「デ、デミ……。」

「あなたはおびえながらも、がんばってたよ。」

「でも、つらかったでしょ?苦しかったでしょ?」

「ゆぅろぴあの外には、ゆぅろぴあよりもっともっと怖くてずるいことがたくさんある。」

「イ、イヤデミ……。怖イノハ イヤデミ……。」

いつもと違う様子を見せるカエルタマゴ。


「うんうん。」

「じゃあ、ここでカエルタマゴとしてずっとずっと、遊ぼう。」



「___ヒーローなんて、もう忘れて、ね。」


「そのカエルタマゴ、まさか……!」

なんと、このカエルタマゴはシンタだった。


「ヒーローハ……」


「モウ、ヤメルデミ……。」


「失敗バッカリデ、オレナンテ全然ヒーロージャナカッタデミ……。」


その事実に驚く園児たち。

そして、その隣にいたカエルタマゴはワタルと言うことが判明。

謎の少女はまだ子どもなのに二人はとても傷ついていた、だから苦しまないようにしてあげたと笑顔で言う。


「カエルタマゴハ 楽シイ……。カエルタマゴハ 楽シイ……。」


「カエルタマゴハ ツラクナイ…。カエルタマゴハ ツラクナイ…。」


と完全に洗脳にかけられたような状態になっていた。

シンタとワタルがカエルタマゴになっている事に驚くアキ。

傷ついたからってこんなのひどい、とショックを受けるヒカル。

これも全部、自分たちが子どもだからなのかと思うゾーヤ。

全員が混乱していた…

その時だった。


「……オイ。」

と呟いたハヤテがメダルを投げる。

「ア、メダル……」

メダルを回収するために口を開けたカエルタマゴ(シンタ)。

そして……



「寝ぼけてんじゃねぇ!!」

そう言い、手と足を使い閉じないように無理やり口を開けたハヤテ。


「ヒーローがなんだって!?」


「あんなにたくさんの友だちに囲まれておいて……!」


「そんなことばっか気にしてんじゃねぇよ!」


こんな無理やりな行為に「危ない」と声をかけるゾーヤ。

だが、その声に耳を傾けなかったハヤテ。


「ハ、離スデミ……!」


「離さねぇよバカ!自分が持ってるものの価値も知らねぇくせに……!」

とシンタに対して羨望を感じているハヤテだからこそ言える言葉だった。

ハヤテの言葉に「ウ、ウルサイデミ!」と反抗するカエルタマゴ(シンタ)。


「……聞こえてんだろ、シンタ!」

一度転んで痛いけど、転んだからこそ気づけたことがある。

でも俺はダサくても立ち上がった。

お前はそれでいいのかよ、とシンタを説得するハヤテ。


「お前がやらなきゃ誰がやるんだ!!」


「…………。」


ここでフェードアウトしていき、カエルタマゴの中にいるシンタの思いが語られた。



……転んだからこそ気づけたこと……?


……ああ、あるよ……。


「ぼく」はただヒーローの殻をかぶっただけの弱くて空っぽなヒヨコで……


ぼくが集めた手下たちもみんな、それに気づいていて……


最後までぼくに付き合ってくれたブルーもぼくのせいでゲームオーバーになって……


ぼくがヒーローだった瞬間なんて、今までただの一度もなかった……。


ぜんぶ、ぜんぶ気づいてしまったんだ……。


みんな、イヤだったよな……。ヒヨコなんかにえらそうにされて……。


……ごめん……。


……ごめんな……。


……でももう、終わりだから。


ぼくもみんなも、こうしてカエルタマゴでいれば……


もうヒーローごっこに付き合う必要もないから……。


そしてそのままフェードアウトしていく……

のかと思った瞬間。


__それは違いますよ。


「え……。」


気がつくと目の前にはマモルが立っていた。


「シンタ君……馬鹿にしないでください。」


「僕は貴方のヒーローごっこに付き合わされていたわけじゃありません。」


「いつでも前向きで明るいシンタくんと遊びたいから、そばにいたんです。」


「これは、僕だけの大事な気持ちです。」


マモルの話を聞いていただけだったシンタが口を開く。


「シルバー、なのか……?」

マモルの場所へ向かうシンタ。


「オレは、おまえを手下扱いしていたのに……」

「……そう言ってくれるのか……?」

その問いに対しマモルはもちろんですよ。と笑顔で答える。


もしシンタくんに憧れていなかったら、今のぼくはありません。


「だいたい……」

「シンタくんがヒーローの殻をかぶっただけのただのヒヨコだなんて、とっくに知ってるよ。」

「すぐ転んで、すぐ絆創膏が必要になっちゃうでしょ。」

とマモルの次はリンリンの声が聞こえてくる。


「グリーン……。」

リンリンの場所へ向かうシンタ。


「そうだってわかってて……」

「オレの戦隊に入ってくれたのか……?」

その問いに対しリンリンは誘ってくれたからと答える。

流石のシンタも「……それだけ??」とツッコんでしまう。


「まぁ……私、よく怒ってるって思われがちだし。」

「怖い顔してる子にもグイグイいっちゃうそのハートは評価してもいいかなって。」


……そんなシンタくんが、転ぶのが怖いなんてなんか今さらすぎておかしいな。


「ま、それはそれでレアなので撮っておけばいずれバズるかもしれませんけどね。」

とリンリンの次はマドカの声が聞こえてくる。


「パープル……。」

マドカの場所へ向かうシンタ。


「ヒーローじゃないオレなんか、撮ってもしょうがないだろ……。」

その問いに対しマドカはそうですね。と答える。


「でも、被写体がフツーでもネタが面白くてバズることだってあります。」


べつにシンタを撮るのがつまんなかったわけじゃないですよ。


これに対しシンタは「……褒めてんのか、それ?」とリンリンの時同様ツッコんでしまう。

シンタのツッコミにマドカは「さあ?」と答えた。


「……でも、ダメなんだ。」

「お前たちがそう言ってくれても、ブルーは……」


「ブルーは、ずっとオレのヒーローごっこに嫌々付き合ってくれてた……。」

「最初から最後まで、ずっと嫌な思いをさせてた……。」

「もう、取り返しがつかない……。」



「……ぼくが悪いのら。」

そこには後ろを向き、ヒーローの仮面を被っているワタルがいた。


「イヤならイヤって言えばいいのに、ずっと言わなかったのら。」

「言ったら、もうシンタがぼくと遊んでくれなくなっちゃうと思ったから……。」

そう言うワタルに、シンタは焦りながら答える。


「そ、そんなことない!オレはおまえと……!」

走りながらワタルの場所へと向かおうとしたシンタ。

だが複数のカエルタマゴに邪魔され、向かうことができない。


「ぼくが悪いのら……。」

「ぼくが……。」

「でももう、そんなつらいこと考えたくないのら……。」

「ブルーでもカエルタマゴでも……」

「楽しく遊べれば、なんでもいいのら……。」

えいゆうシアターAで本心を話し、そしてイヤと言えなかった自分が悪いと思い込んでしまったワタル。


「くそっ、聞け、ブルー……!」

「聞いてくれ……!」

そう呟きワタルのところへ行こうとするも、またもや複数のカエルタマゴに邪魔される。

そこにさっき3人がシンタの後ろに歩いてくる。


「……シンタくん、ここは僕たちカエルタマゴの集合意識の中なんです。」

「カエルタマゴは画一化された存在……。」

みんなでひとつの存在なんですよ。」

とマモルは少し困ったような、悲しそうな表情をしながら言う。

その言葉に「そ、それがどうしたんだよ……。」と問うシンタ。

その問いにリンリンは答えた。


「自分が自分とケンカできないのと同じ。」

「ワタルくんがそう望むなら、今のシンタくんがつらいことを思い出させることはできないの……。」

その返答に黙ってしまうシンタ。

そんなシンタにマドカは「……それが、カエルタマゴなんですよ。」とトドメを刺す。

それに続けてマドカは言う。


「ここにいれば、取り返しのつかないことで苦しむ必要もない……。」

「ちょっと寂しいですけど、つらくて苦しいよりはいいですね……。」

シンタはそう言ったマドカに何も答えれなかった。


「それに、シンタくん……」

「シンタくんがかぶっていたヒーローの殻も、カエルタマゴの殻も、似たようなものです。」

そしてヒーローの仮面を被り……


「弱イ自分ヲ守ッテクレル……僕タチニ必要ナモノデミ。」


「え……。」

さっきまで普通だったマモルがカエルタマゴと同じ口調になる。


「シンタくんも、レッドでいる間は弱い自分を忘れられたでしょ?」

「それと同じだよ。」


「『レッド』ガ『カエルタマゴ』ニナルダケ。今マデトナニモ変ワラナイデミ。」


「シンタ風に言えば、カエルタマゴ戦隊ってところですかね。」

「もちろん、ワタルともまた仲良く戦隊ごっこができますし……」


「ミンナ同ジ姿デ、仲間モ今ヨリイッパイトナルト特大ノ戦隊デミ!」

そしてリンリンとマドカも、マモルと同じヒーローの仮面を被りカエルタマゴと同じ口調になる。

そんな3人にシンタは

「……た、たしかに……。」

「……そ、そうか……。」


「……じゃあそれって、最高じゃないか……。」

と答えてしまう。


「カエルタマゴニ ナルデミ。」

「カエルタマゴニ ナルデミ。」

「カエルタマゴニ ナルデミ。」

とまさに恐怖映像になってしまっている。

そしてシンタは3人同様ヒーローの仮面を被り、


「……そう、だな……。」

「……カエルタマゴになれば、おまえともまた仲良く遊べるかな……。」

とワタルに問いかける。

その問いにワタルは振り向き……



「イッショニ 遊ブデミ。」


「……ああ。」

「いっしょに遊ぼう……。」

「子どもは、子どもらしく……」

「弱いものは、弱いものらしく……」

「カエルタマゴ戦隊として、今度こそ楽しく遊ぼう……。」

そしてシンタはカエルタマゴになり、バットエンドフェードアウトしていく……

と思いきや。



……たしかに、お前は誰よりも子どもだ。

突然聞こえた声に、シンタは「……誰だ……?」と反応する。

そして、その声の主はハヤテだった。

その後フェードインしていき、シンタとハヤテの2人だけの空間に変わる。


「マモルのほうが物知りだし……」


「リンリンのほうが思いやり深くて……」


「マドカのほうが何かに一途で……」


「ワタルのほうが人付き合いがうまい。」


「お前は全然ヒーローなんかじゃねぇ。」

そう言うハヤテに、何も答えないシンタ。

そしてハヤテは続ける。


「……でも、それがお前だろ。」

「考えなしに突っ込んで、すぐ転んで……」

「……それを素直に反省して、すぐに立ち上がれる。転ぶことを怖がらない。」

「そんなお前に惹かれて人が集まってきて、いつに間にかでかい輪ができてる……。」


「……それが、シンタってやつだ。」

「……俺には、とてもマネできねぇ。」

そんな風に言ってくれたハヤテに、もういいんだと言うシンタ。

ここでなら、もう転ばなくていい。

こうしてみんなといつまでも、戦隊でいられる。

そう答えるシンタ。


「……“みんな”と……?」

「……下手なウソついてんじゃねぇ。いくらお前でもわかってんだろ。」

「ヒヨコ野郎のお前にあこがれて集まったヤツらは……」



__そんな顔じゃねぇだろ!!


「…………!!」


「……もう一度言うぜ。」



「お前がやらなきゃ誰がやるんだ!!」

ハヤテのその言葉に正気を取り戻したシンタ。


「ドウシタデミ……?」

「仲良ク 遊ブデミ。イッショニ 遊ブデミ。」


「…………。」


「……な、なんだよ……。」

「そんな喋り方、おまえらしくないぞ……。」


「戦隊ゴッコデ 遊ブデミ。デミハ ブルーデミ。」

そうブルーを言い張るカエルタマゴに、シンタは言う。


「……やめろよ……!」

「ちがうだろ、おまえほんとは……!」


「違ワナイデミ、レッド。」


「アレハ ブルーデミ。」

「殻ヲ カブレバ、自然ニ受ケ入レラレルデミ。」


「サア、早ク殻ヲ……。」


「……ちがう……。」

「……違うっ!!」

「あんなのはただ、『ブルー』を演じてるカエルタマゴだ!」

「……ハヤテ……。」

「どうするのが正しいかなんて、今のぼくにはわからないけど……」

「やっぱりカエルタマゴ戦隊じゃイヤだ……!それだけは確かだ……!」

「だってぼくが話したいのは、遊びたいのは……!」



「__『ワタル』だ!!」


とシンタは自分の本当の気持ちに気づくことができたのだ。

「ワタル…!」と名前を呼び、「今行くぞ!!」と言いカエルタマゴに邪魔をされてもカエルタマゴ(ワタル)のいる場所に行くのを諦めないシンタ。

カエルタマゴと化したマドカに

「シンタラシクナイデミ。自分カラヒーローゴッコヲ放り出すナンテ……。」

「ヒーローハ モウイイデミ……?」

と問われるシンタ。その問いに対し、

「……もういい!」「もう一度本当のワタルと遊べるなら、ぼくはそれだけでいいんだ……!」

と答えた。

その後もカエルタマゴ(ワタル)のいる場所に行こうとするがカエルタマゴに邪魔をされる。


「ミンナミンナ、ココデハ同ジ カエルタマゴデミ。」

「普通ノコトデミ。」

「ゆぅろぴあデ一緒ニ遊ブデミ……。」


「モウヤメルデミ……。」

「タトエソノ殻ヲ破ッテモ、ヒーローデモレッドデモナイ自分ガイルダケデミ……。」

「ワタルダッテ、モウ辛イコトニナンテ向キ合イタクナイハズデミ……。」

そう言うカエルタマゴに対しシンタは

「……ワタルがそう言うなら、それでもいい!」

「でも、まだ聞いてもいない!」

「だからこのまま終わりなんてダメだ……!」

と言った。

そしてまたもやカエルタマゴ(ワタル)のところへ行こうとするが、邪魔されなかなか行けない。


「カエルタマゴハ ミンナ同ジ。」

「ダカラミンナ仲良シデミ。」

「殻ガ ナカッタラケンカニナルデミ。殻ガ ナカッタラ傷ツクデミ。」


「ココデ、ミンナデ戦隊ヲヤルデミ……。」

「シンタダッテ、ズットヒーローデ イラレルシ ワタルトモズット遊ベルデミ。」

「……ソレジャダメデミ?」


「……ダメだ……!!」

「それはブルーの殻をかぶせたワタルで、本当のワタルじゃない!」

「本当のぼくと、本当のワタルじゃなきゃ意味がないんだ……!!」


何度もカエルタマゴに邪魔をされているシンタ。

だが、ついに退かすことができたのだ。

退かされたことにカエルタマゴ(ワタル)は

「………!ナ、ナニスルデミ……!」

「デミモシンタモ 殻ガナクチャ タダノ弱イヒヨコデミ……!」

と言う。シンタはカエルタマゴ(ワタル)に


「ああ、ぼくはヒーローでもなんでもない、ただのヒヨコかもしれないけど……!」

「でも、カエルタマゴじゃない!!」


「シンタだ!!」

と言い、カエルタマゴ(ワタル)の場所へ行った。

そしてワタルのヒーローの仮面が壊れる。


ワタル!!

「__ワタル!!」

「おまえさえよかったら またぼくと一緒に遊んでくれ!!」

「おまえがいなきゃ、楽しくない!!」

『……………………!!』

『……あ……』

「おまえももうそんな殻はいい、本当のおまえをさらけ出してくれ!」

「おまえと対等の友だちでいたいんだ!」

『……あ……う……。』

『……でも……』

「大丈夫!ぼくはおまえを嫌いになったりしない!!」

『……ぼ……』

『……ぼくは、…ぼくは……!』

「ああ!」


『ブルーはイヤなのら!!』

『ぼくはシンタと遊びたいだけで 戦隊になんか興味ないのら!!』

『だから戦隊じゃない遊びもしたいのら!!』

『……はあ、はあ……!!』

「……………っ。」


「__ごめんな、ワタル!!」

「ほんとうのこと言ってくれて、ありがとう!」

「じゃあ、次はそうするか!!」

「レッドとブルーじゃなくて……」

「シンタとワタルとして、また遊ぼう!」

『……シンタ……。』


そして画面が光に包まれていき、シンタとワタルは1人目、2人目の復活したキャラとなった。

カエルタマゴの殻を破った2人に謎の少女は

「そんなわけないでしょ!あなたたちはもう取り返しのつかない失敗をしたの!」

「殻で包んで守ってあげたんでしょう!」

ありがた迷惑な発言をした。

その発言にシンタは


「うるせー!」

「殻はもうかぶり飽きてるんだよ!」と返した。

そこでワタルはシンタにこう話した。


『……シンタに嫌われるのが怖かったのら。』

『だから、ワタルじゃなくてブルーでいると安心できたのら……。』

と言うワタルに対し、シンタはこう言った。

「気にすんな……!ぼくも……こんなんでごめん……。」

「でも、やっぱりカエルタマゴよりこっちのほうがいいよ!」

「無理にヒーローのフリしてるより、おまえとまた遊べるほうがずっといい!」

2人で話している時に謎の少女が割り込み、

「シンタくんは、あなたを散々振り回して手下みたいに扱ってたんだよ!」

「そんな彼が今さら何を言っても、あなたがそれを許す必要なんてない!」

と言った。ワタルは


『シンタは友だちなのら!それに……』


『シンタはいつだってぼくをわくわくさせてくれる立派なヒーローなのら!』

と満面の笑みで言った。


「……………!」

「……ワタル……。」

その返答に謎の少女は怒ったのか、

「ど、どうしてそんなことが…!」と言っている。


そしてシンタは

「マモルも、リンリンも、マドカも!」


「『オレ』が連れ戻す!」

「またみんなで遊ぶぞ!」

と決意を抱いた。

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