「ぱないの!」
概要
『傷物語』、『傾物語』、『鬼物語』『終物語(中)』『業物語』『死物語(上)』のメインキャラクター。
解説
目を奪われる程の白い肌と金髪・金眼の持ち主で、外見とは裏腹に老人口調で話す、一見8歳程度の幼女。
阿良々木暦を吸血鬼にし、シリーズ全体の端緒となる。
元は「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」という名の最強の吸血鬼だったが、シリーズの前日譚である『傷物語』にて、力の大部分と名前すら失い、現在の「人間もどきの吸血鬼のごとき存在」となってしまう。
「忍野忍」という名は、『猫物語』にて、怪異によって暴走した羽川翼を鎮静化させた功績から、忍野メメから名付けられたもの(吸血鬼だった頃の名の「ハートアンダーブレード」=「刃の下に心あり」=「忍」という発想から)。
千石撫子(メドゥーサ形態)からは「幼女奴隷のなんとか」呼ばわりされている。
化物語まで
忍野メメと学習塾跡の廃ビルで同居している。
吸血鬼時代の彼女は高慢横柄で饒舌だったが、「人間もどきの吸血鬼」になってからは無口になっており、周囲をいつも恨めしく睨んでいた。
吸血鬼の残りカスともいうべき存在であり、暦が定期的に血を吸わせないと消滅してしまうが、夜間はやや力が増す。ただし吸血鬼だった頃の能力、エナジードレインとブレードは健在で暦の血を吸えば力を戻す事もでき、それに伴い幼い外見も戻った力に比例して成長し吸血鬼であった頃に近づく。
和解前はゴーグル付のヘルメットを被っていたが、これはメメの趣味らしく本人は不満だったようである。(メメは忍からねだられたと言っていたが……)
アニメ『化物語』でも台詞は皆無だったが、ドラマCDでは原作者の西尾維新により「片言でしゃべるナレーター」というよくわからない役割を与えられている。
偽物語以降
「かれんビー」で暦となし崩し的に和解し、再びよく喋る様になった。暦の事は基本的には「お前様」と呼ぶ。お互いが従僕でもあり主人でもある2人の関係を表わしたものと言える。ただ、暦の方は単純に「忍」と呼んでいる。
暦の影に「縛られて」いて普段は影の中に潜んでいるが、自在に出入りできる。
また『業物語・かれんオウガ』において、暦の血縁者の影であれば入ることができるが、影に入られた人間は身体が重く感じるようになると設定された(ただし火憐の影に入った際、火憐ですら動きが鈍くなるほど重たく感じていたため通常はほぼ不可能と思われる)。
また、この事から暦の覚えた感情や感覚を一方的に共有させられている。影の中にいる限りは吸血鬼としてのスキルをある程度使用可能。
太陽の下を歩くこともできるが、吸血鬼だった性質上、生活のリズムは夜型。
年齢は当初は約500歳となっていたが、「まよいキョンシー」にて、自称「598歳と11ヶ月」……約600歳である事が判明した。
好物はミスタードーナツ(特にゴールデンチョコレート)。目当てのドーナツをメメに取られ拗ねることもある。
一度、真宵に抱きつきセクハラしようとした暦に物理的な制裁を加えたことがあり、自分の属性(ロリ)を認知し、また、暦へ複雑な感情を持っていることが分かる。
『偽物語』では原作同様に饒舌になると共に、一週丸々の入浴シーンで全国の大きなお友達を狂喜させた。さらに『鬼物語』でははいてないという驚愕の事実が明らかになった。
戦物語以降(ネタバレ注意)
暦とひたぎの新婚旅行中に、彼らの養子(長女)として迎え入れられることとなった。その際ひたぎは暦と共に彼の業を背負うと決め、自分の血を忍に吸わせることを提案した。
余談
二次創作では、瞳が「赤色」と勘違いされやすいが、正しくは上述のとおり「金色」である。瞳の色が「赤色」なのは、吸血鬼の能力を使った時の暦である。
ただし、劇場版「傷物語鉄血編」のキービジュアルにおいてのおかっぱキスショットの瞳は赤色となっている。
関連イラスト
関連タグ
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼 ぱないの!