概要
操縦には高いXラウンダー能力が必要であり、フェザール・イゼルカントのクローンであるゼラ・ギンスの実質的な専用機となっている。
通常のMSと比べて大型だが、体格は細い。頭部センサーは丸型のツインアイを採用。センサー色は赤。機体のカラーリングは宇宙の暗黒に溶け込み視認しづらいほどに黒く、その姿は神話に登場する悪魔を想起させる。その為、元より生物然としていたガフランやダナジンなど他のヴェイガン機と比べても異質なシルエットを持つ異形の機体となっている。
(なお、ゲーム版とアニメ版とでカラーリングが異なり、ゲーム版は緑がかったグレーとなっている)
胸部大型ビーム砲「デルタゲイザー」を武装とするが、腕に取り付けられたフックやビームフックに由来する高い格闘戦能力を有する。また、ヴェイガン製MS共通の掌部ビームバルカン兼ビームサーベルを持ち、長い尾はやはりビームキャノンとしての機能を有する。
ラ・グラミス、セカンドムーンを巡る最終決戦においてヴェイガン側の切り札として戦線に投入されるが、乱入してきたシドと結合し、暴走。その結果シドの自己修復能力と砲戦能力を有したヴェイガンギア・シドへと変貌。連邦・ヴェイガンを問わず無差別攻撃を行う存在と成り果てた。
さらにはセカンドムーン及びラ・グラミスの結合部を攻撃することでコロニーの破壊を試みたが、フリット・アスノの説得によって共闘路線をとった連邦・ヴェイガン両軍によってこの企ては阻止され、ヴェイガンギア自体もガンダムAGE-FXによってシドもろとも破壊された。
なお、アナザーガンダムとしては珍しく「非ガンダムタイプ」のラスボスとなった。