概要
所属国 | アメリカ合衆国 |
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出生日(年齢は2024年6月時点) | 1950年9月8日(73歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 ワシントン州プルマン |
所属政党(2024年6月時点) | 無所属 |
出身校 | セントラル・ワシントン大学 |
宗教 | カトリック |
配偶者(2024年6月時点) | クリスティーナ・ロマズニー |
子女 | 無し |
ジェームズ・ノーマン・マティス(英語:James Norman Mattis、1950年9月8日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、軍人。2017年1月にドナルド・トランプ政権の1期目で国防長官に就任し、2019年1月に退任するまで務めた。海兵隊の軍人(最終階級は大将)として活躍していた時代は、マッド・ドッグ(狂犬)やウォリアー・モンク(戦う修道士)などの異名を持っていた。
来歴
初期・海兵隊入隊
1950年9月8日にワシントン州プルマンにて、商船隊員であるジョン・ウェスト・マティスとルシール・プルークス・マティスとの間に誕生した。1971年にセントラル・ワシントン大学で歴史学の学士を取得・卒業し、1972年1月に正式に海兵隊の少尉に任官された。最初は予備役のトレーニングを行う部隊に配属された後、湾岸戦争・アフガニスタン紛争・イラク戦争に従軍し、特にイラク戦争ではその時期に海兵隊最大規模の第1師団を率いる師団長として活動した。
司令官
2010年8月に中東・中央アジア地域を管轄するアメリカ中央軍の司令官に就任するが、対イラン政策を巡って当時のオバマ政権と対立し、2013年3月に司令官を解任されてしまった。核兵器を開発するイランをISIL以上の脅威と考えていたマティスと協議による解決を目指すオバマ政権とでは馬が合わなかったようで、この時にマティスは同月に海兵隊を大将の階級で退役している。
国防長官
2017年1月20日にドナルド・トランプ政権の1期目で国防長官に就任し、トランプ大統領からはかなり信頼されているようで、他人の言う事は意に介さないトランプが耳を貸す数少ない人物の1人である。同年2月にはトランプ政権の閣僚として初めて日本を訪問し、安倍晋三総理・稲田朋美防衛大臣と会談した。2018年12月にトランプは2019年2月に予定されていたマティスの退任を1か月前に前倒しし、同月にパトリック・シャナハンを代行に充てる人事を発表した。
人物
人気
マッド・ドッグ(狂犬)という異名が表すように時々過激な発言をして物議を醸す事があるが、その反面数千冊とも言われる本を読破するほどの読書家で、その知識は軍人として勤務していた時も役立てられたという。その一方でクリスマスの休暇を家族と過ごさせる為に部下と仕事を交代するなどの部下思いな一面や、妻子を全く持たずに軍人として国に尽くしてきた姿勢から国民には一定の人気があり、ウォリアー・モンク(戦う修道士)という異名も持っている。
エピソード
マティスの人気ぶりを窺わせるものとして、国防長官に就任した時の一連の流れがある。本来国防長官に軍人経験者が就任するには退役から7年以上間を空ける必要があるが、マティスは退役から僅か3年しか経っていないにも関わらず、連邦議会での長官の就任を巡る承認決議で圧倒的な支持を得て特例で就任した。基本的にトランプ政権と反りが合わない報道機関の報道でも、マティスが国防長官に就任した事に関しては割りと好評で、トランプ政権の良心・ブレーキ役と表現された。
語録
- アフガニスタンに行くと、「ヴェールを着なかった。」という理由で女性を5年間も引っ叩く奴らがいる。男らしさの欠片も無い連中だろう?そう言う奴らを撃ち殺すのは実に愉快だったたよ。
2005年2月に当時は中将だった頃、カリフォルニア州サンディエゴで行われた海兵隊の討論会での発言である。これに続けて「連中を撃ち殺すのは楽しい。いや楽しすぎるね。」・「私は喧嘩が好きなんだ。」など好戦的な発言をした事で物議を醸し、当時の海兵隊のトップからも「言葉を慎むべきだ。」と苦言を呈されてしまったが、これに関する懲罰などは何も受けていない。
- 私にタバコ1箱とビール2本をくれれば、もっと良い結果を導き出せる。
トランプ次期大統領がテロリストなどに対する尋問方法として、拷問の一種である水攻めを復活させるとした事についての発言である。このコメントの直後にトランプはあっさりと水攻めの復活を撤回しており、マティスに対する厚い信任を物語る一例となった。
家族
2022年6月にクリスティーナ・ロマズニーと結婚したが、両者の間に子供は全く居ない。