『あーっ ほんとに にんげんの よくってのは キリがないねえ』
概要
GBソフトちびまる子ちゃんの記念すべき第1作目のゲームである。
あらすじ
まる子が漫画(350円)、笑い袋(1000円)、ままごとセット(2000円)、オルゴール(3000円)、フランス人形(4000円)を買うためにミニゲームで金を集める話。
小学生にとってTOTAL10,350円の買い物となるため、一見「子供にはそこそこ贅沢かな?」程度の目標に見える。
だが下記のさまざまな問題点を抱えているため実際は、(運次第とはいえ大抵)倍以上の額を稼がなくてはならない。
登場人物
本家でもおなじみの主人公、娯楽アイテムを集めるために賭博に挑む。
(実際は賭博の要件を満たしてないため、賭博にはあたらないが)
・賭博とは、「金品を掛けて遊戯・勝負を行うこと」。このゲームではまる子は10円を賭け(実際ミニゲームに負けると10円減る)、相手は気力レートに応じた賞金をかけているので立派な賭博なのであった…。
・また、みどりちゃんというキャラがメタ的なことを言う(後述)。
まる子のおじいちゃんで、唯一チンチロリンが出来る。勝つと1000円手に入るのはおじいちゃんだけ。
自宅で鉢合わせると全額没収される。慈悲はなく、例え10円しか持っていなくても容赦なく搾取してくる鬼畜な母親である。
まる子「あんた おにだね…」
原作では「おねえちゃん」と呼ばれているがこのゲームでは「おねえさん」と表記されている。話かけるとお母さんの回避法のヒントを教えてくれる。
まる子の級友の一人でミニゲームも可能。
スロットの役にもあるが彼の柄は配当が低く、後述のカード効果と合わせてもっぱらハズレ扱いされる。
ご存知まる子の親友で、ミニゲームの相手。
また話しかけたときにこのゲームの気力についてヒントをくれる。ちなみにたまちゃんはスロットの柄で一番配当が高く、後述の「たまちゃんカード」と相まってある意味本作で一番攻略のカギを握る人物である。
- みどりちゃん
住人の一人。話しかけると「あなた、賭け事をしているそうですね?わたくしはあまり良いことだと思いません」と言われる。
この発言によりまる子がミニゲームという名の賭博に興じていることが確定。
- その他の町のギャンブラー
はなわくんやはまじといった、おなじみのキャラ達が出演し彼らともミニゲームやじゃんけんが出来る。じゃんけんをする理由は後述。
システム
- 気力
じゃんけんで勝ったり、特定のカードを使うと上がる。
気力が0だとミニゲームができない。気力が高いほど勝った時に貰える金額が上がる。
- 貯金箱
自宅に設置してある。とりあえず貯金箱にお金が入っていればゲームオーバーにはならない。
- ミニゲーム勝負
「さいころ」「スロット」「坊主めくり」「ビッグオアスモール」の4種。スロット以外は完全に運ゲーである。
ミニゲームをするには所持金10円と気力が必要。1人1回しか勝負できず、再戦するには後述のたまちゃんカードが必要。
所持金と気力が0でもできるゲーム。会話でランダム発生するので何度も可能。
勝つと気力が上がり、負けると気力が下がる。たまに福引券が手に入る。ストレート勝ちするとカードが手に入ることがある。
- カード
じゃんけんでストレート勝ちすると手に入ることがある。全5種類。まる子カードと友蔵カードのみ隠し効果がある
- たまちゃん…一度ミニゲーム勝負した相手と再戦できるようになる。攻略上必須レベルの超重要カードだが、入手確率は低い。
- まる子…所持金の最大額が1000円に増える。(隠し効果1.まる子カードを持った状態で貯金箱に触るとまる子カードが消滅する。2.まる子カードを持った状態で貯金箱に触ったときふくびきけんとけいひんが消滅する。)
- お母さん…気力が上がる。
- おじいちゃん…気力が上がる。(隠し効果はこのカードを持っているとじゃんけんでストレート勝ちしても他のカードが手に入らなくなる。
- 丸尾くん…持っている状態で貯金箱に触ると貯金が半分になるという、まるでプレイヤーへの嫌がらせかのようなカード。
- お母さん
自宅の玄関で待ちかまえていることがあり、出くわすと問答無用で所持金を全額没収されてしまう。自動でお母さんとの話が始まってしまう強制イベントなので、プレイヤーの意思で逃げることはできない。
後半になると明らかに出現率が上がる。
2022 12/1に山吹ぎぬ氏によるRTAの動画にてお母さんの出現条件を解説していた。ぎぬ氏によると所持金と貯金額の合計金額が2000円を超えている状態で画面の切り替え時に確率で徴収フラグというものがオンになりオンの状態で家に入ると徴収されるというものだった。オンになると何をしてもオフにすることは不可能とのことだ。徴収フラグが立つ状態で5、6回切り替えるとほぼオンになってしまうらしい
- 福引券
じゃんけんをすると手に入ることがある。
この福引券を使って当てた景品を持っていると、まる子が景品でお母さんのご機嫌を取り、景品を渡したときだけ没収を回避できる。
福引なので必ず景品が手に入るわけではない。
- 駄菓子屋
お金を払うことで気力を上げることができる。(50円で2気力)
- 神社
たまに10円を拾える。この方法を使うとある程度は楽に攻略できる(あくまでもゲームの出来事のためリアルでは絶対に真似をしないこと)。
- デパート
目当ての5つの品物を買うことができる。デパートで買ったことにより所持金と貯金額が0円になった場合定員さんがメタ発言をしながら10円を渡してくる。それによりゲームが続行可能になる
問題点
- このゲームはちびまる子ちゃんの登場人物に運任せなミニゲームで金をもらう作業をひたすら繰り返すだけのゲームである。内容が薄い上にちびまる子ちゃんである必要が全くない。
- 理不尽かつ鬼畜仕様な運ゲー状態であり、しかも『小学生が知人・友人相手に白昼堂々の賭博勝負』を行う点や『丸尾・母親の2名による理不尽な現金の巻き上げ』など強烈なネタの数々によりネット上では話題が広がり、現在では某アニメになぞらえて『賭博黙示録まる子』なる渾名が定着している。(子記事にも同名の誘導記事が作られている)
- 友蔵に勝つと1000円貰えるがデフォルトだと500円しか所持金に入らず残りの500円はどこかへ消える。アイテムを使ってもたった1000円までにしか上がらない。
- 所持金が1000円までしか持てないため何度も自宅に帰って貯金箱に触る必要がある。この仕様のせいで丸尾くんカード発動率とお母さん遭遇率を大きく上げてしまっている。
- 賭け以外にもじゃんけんがある。気力という概念があり気力が0になると賭博が出来ないため何度もじゃんけんをして気力を上げる必要がある。なおじゃんけんでストレート勝ちするとカードが手に入るが高確率で丸尾くんカードが排出される。
- 一度勝負したギャンブラーとは二度と勝負できない。前述のたまちゃんカードを使えば再度勝負が可能となるが、たまちゃんカードを入手しようとじゃんけんするということは、丸尾くんカードを引くリスクも背負う(しかも丸尾の方が確率が高い)。
- 丸尾くんカードは処分出来ない。故に手に入れてしまうと貯金半減が確定してしまう。
- まる子の母は事前に出現するタイミングが判別出来ず、ギャンブル後やステータス画面を閉じた時に現れることもある。そして強制的にイベントが始まる仕様上回避も不能のため景品が無いと所持金を全て没収される。貯金が無い場合はそのままゲームオーバーとなってしまう。
- 貯金を丸尾くんに、所持金をお母さんに削られるせいで全くお金が貯まらない。お母さん対策に福引券を入手しようとじゃんけんをしていると丸尾くんカードを入手してしまう。丸尾くんカードを入手しないようにじゃんけんを減らすと福引券が手に入らずお母さんに狩られる。
- 全体的にテンポが悪い。文字送りスピードがかなり遅い。必須であるじゃんけんは選んでから結果が出るまで遅い。
- 操作性も悪い。話しかけようとしているのに相手が動いて話すのに失敗したり、逆に話すつもりがなかったのに間違って話しかけてしまったりする。「間違って話しかける→勝手にじゃんけんが始まる→ストレート勝ちしてしまい丸尾君カードを入手」という最悪な流れになってしまうことも。
余談
こんな代物だが何人かの(物好き)実況者がプレイ動画をアップしており、その中でもからすまAチャンネル氏はクリアした際に台パンする気力も残っておらず、クリア後丸1ヶ月精神が崩壊してしまったとのこと。彼曰く「今までプレイした中で一番のクソゲー」とのこと(現在は『水族館プロジェクト』にトップを譲っている)。
一方で苦労しつつも運良く丸尾カードやお母さんの被弾頻度を抑えられ、比較的短時間でクリアにこぎつけた強運実況者もおり、人によって(運次第で)激しく難易度が変わるといえよう。
またRTAにチャレンジしている人もおり、確認した中ではLuck game rtaという大会にて山吹ぎぬという走者が58分22秒を叩き出している。走者によるともうやらないとのこと。
別の日に山吹ぎぬ氏が破産RTAも走っていた。タイムは2分3秒という驚異的な時間であり、さらにチャート内に神社での10円を含んでいた。
なお、この記録は現在山ぎぬ本人がサブチャンネルにて塗り替えており、1分4秒で破産させている。
https://youtu.be/ny9XyqKLmg8?si=Fcds8plaYi5nTMaI
このチャートでは、まる子の所持金を賭博で100円ぴったりに調整しみつやで駄菓子を2つ購入するという、かなり運要素の強い攻略方法を選んでいる。
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