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「わからないね。逃げちゃうかもしれないし」

「私の妹なのよ、はなしてっ」

「『人生は後悔の繰り返し』よ」

「さきこ、カーンゲキッ!」

概要

CV:水谷優子豊嶋真千子

演 - 福田麻由子→村崎真彩→蒔田彩珠

1963年3月21日生まれ。A型 牡羊座。小学校6年2組。基本髪型は2つくくりだが、寝る時はゴムをはずしており、髪を下ろすと肩まである長髪である。容姿に関してはまる子に比べると美人扱い(※)されることが多く何気に公式美少女設定である。

まる子さくらももこ)の姉。初期はにしきのあきらのファンだったが、現在は西城秀樹の熱狂的大ファンである(その際「にしきのあきらなんて…」と言っていた)。

わりとクールで、自分のことは自分でするしっかり者であり、バカな妹のまる子と違い怒られるのは少なく、反抗もあまりしない(後述のまる子が失踪した際には、すみれを差し置いて自分が妹を叱りつけたことも)。 まる子と違い、学業成績も優秀。

上記のようにクールでしっかり者だが、まる子とは逆に要領が悪く、運動が苦手。そのためか、(藤木等ほどではないが)まる子に振り回され損することも多く、「人生は後悔の繰り返し」というモットーを持っている。

一方でまる子が日本のカブトムシは真面目な感じが良いという一方で、さきこは愚鈍でさえない田舎者と扱き下ろしヘラクレスオオカブトを「都会のハードロックな感じが良いじゃん」と評しており、普段の2人の性格とは好みが逆であった。(当然ながら日本のカブトムシへの言い方に悪意があるのが明確であり、発言の後にまる子の怒りを買って喧嘩になった。)

姉妹で歳も近いことや性格が正反対な事もあってまる子とはよくケンカをしており(大抵はまる子が悪いが)、母同様まる子に世話を焼く苦労人。そのためか、本気で1人部屋が欲しいと思っている。一度、母からの頼みで一日100円でまる子の家庭教師を引き受けたこともあったが、あまりにもまる子がいい加減なため(ただし勉強を教えるさきこも、あまりに暴力的な教え方であったが)大喧嘩に発展した末に愛想尽かして、結局2日しか持たなかった。ただエイプリルフールでまる子に嘘を言う悪戯を(珍しくも)した事もある(なお、この次の日の夜、つまり何の日でもない日に全く同じ手でやり返される…という虚しい報復を食らったことになっている)。

だが以下のエピソードからも分かる通り、本当は仲良しでなんやかんやで妹想いな優しい姉である。

  • まる子が野良犬に追いかけられたとき、同級生の制止も聞かずに先生より先にまる子を助けに行く
  • 誰にもバレンタインチョコを渡せなかったまる子を優しく諭す
  • 学校の図書室で熱を出して倒れていたまる子を見た際は血相を変えて急いで家に連れて帰る
  • まる子が隣町までこっそり買い物に行って迷子になったと知った際にも、同じく血相を変えて飛び出し交番で保護された姿を見て安堵したのも束の間、愛の鞭と言わんばかりに引っ叩いて説教する(まる子の買い物目的は、姉妹喧嘩のためにさきこが買いそびれたヒデキの初回限定版ポスター付き写真集を買うためだった)
    • ちなみに下2つの出来事は、まる子とはケンカ中に起こったものだった

また、劇場版「ちびまる子ちゃんわたしの好きな歌」では、まる子が絵描きのお姉さんと出会ってからお姉さんのことばかり話しているのを見て、絵描きのお姉さんに嫉妬しているような描写もあった。

リリアンなどの手芸が得意で、読書も好きで、カフカの「変身」やチェーホフの「桜の園」なども読んでいる。虫やヘビ、カエルなどが大嫌い。また、料理もあまりうまくないようで、カレーを作った際には不評だった。

ちなみに原作では遠足に浮かれるという一面を見せた事があり、まる子がドン引きするくらいのいつもと違う姉の姿であった。

実在のお姉ちゃんは2007年発売のゲーム『さくらももこのウキウキカーニバル』の原案・シナリオを担当、さくらももこをキャラクターデザインに起用し、妹とコラボしている。ちなみに名前は「さきこ」ではない。

※:どうやら「さきこ」のモデルである実姉は子供の頃は「フランス人形みたい」と周りからよく言われていたらしい。さくらももこはそんな姉に対しては自身の容姿のコンプレックスを持っていたという。また、実姉は身体が弱かったらしく両親からも心配されており、そのことで若干だがまる子自身も寂しさを感じていたとのこと。

余談

  • 「さきこ」の名前は原作漫画の方ではちょくちょく出てくるものの、アニメでは1992年2月23日放送の「みやこお姉ちゃんの赤ちゃん」で「さきちゃん」と呼ばれた程度で、通称や愛称ではない「さきこ」の方が出てきたのは2002年1月20日に放送した1時間スペシャルと異様に遅かった。
  • 実は初代の水谷氏は、現実ではお姉ちゃんより一つ年下で(プロフィールの生年月日からすると二学年離れている様子で、お姉ちゃんと一番学年が近いのは永沢君役の茶風林氏であり、こちらはお姉ちゃんの一学年上)、まる子の一つ年上(水谷氏は1964年、まる子は1965年、茶氏は1961年)だった。その為、お姉ちゃんよりは実際はまる子に一番近い世代だった。その為、ちびまる子ちゃんの劇中の年代を小学生時代は過ごしていたことになる。
  • さきこがファンであった西城秀樹は2018年5月16日に急逝。奇しくもさきこの初代担当声優の水谷氏の命日の一日前にに亡くなっている。その二ヶ月後には作者のさくら先生が水谷氏と同じく乳がんで逝去している。
  • 後任の豊嶋氏はさくら家のキャストでは初めてまる子本人より年下かつ1970年代生まれのキャストとなった。

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