概要
名前で察しの通り、運命の神霊タイゴンによって選ばれた《勇者》をリーダーとする集団で、世界の平和を脅かす魔王軍のボスである魔王モルルファイの討伐を目標としている。
初期メンバーの全員が1章の舞台となる『ラクスタ王国』の隣国である『ハリコン王国』の出身であり、神霊タイゴンのお告げを受けた勇者が仲間となるメンバーを勧誘して勇者パーティーとして完成していった経緯がある。
しかし、プロローグにて勇者パーティーのメンバーである魔法使いが離脱してしまったことから、勇者パーティーは破滅への道を辿る事になる。
メンバー
いずれも詳細は各記事参照。
リーダー
運命の神霊タイゴンのお告げを受け、それにより魔王討伐の使命と勇者の職業をはじめとする様々な恩恵を得た青年。
異世界もの(特に追放もの)に登場する悪徳勇者を完璧に体現しており、勇者の肩書を笠に着て他者を見下し、悪事を働いては民衆に迷惑や危害を加えるさまはまさしく『勇者の皮を被ったチンピラ』である。
他のメンバー
運命の神霊タイゴンを祀る教会に所属する女僧侶で、ユージンが最初に勧誘した1人目の仲間。
僧侶の身でありながら、『善悪よりも倫理よりもタイゴンが選んだ勇者であるユージンの味方をする(肯定する)事が絶対』という典型的な狂信者。
『冤罪で家名に泥を塗った父の汚名をそそぐために武功を挙げる』という事情もあって勇者パーティーに加わった3人目の仲間である女戦士。
ユージンやヒルデ、後述のニャーコと違って人並みの良心やモラルは持ち合わせているが、事なかれ主義な面を持つのが玉に瑕。
ユージンが後述のマグナスの後釜として勧誘したネコ人族(猫の獣人に相当する)の女武闘家。
物の考え方やモラル、脳筋ぶりは完全にユージンの同類であり、行く先々で暴力行為を起こしては問題を起こす常習犯。
人物関係
元メンバー
プロローグまで勇者パーティーに所属していた魔法使いにして本編の主人公。
勇者パーティーに加入した仲間としては2人目だったが、(自分勝手なユージンのせいで考える通りに動くことができなかったことにより)勇者パーティーに大きく貢献ができなかったことや、プロローグでのボスモンスターとの戦闘で活躍できなかったことからそれらを口実にユージンによって戦力外通告されると同時に勇者パーティーから追放されてしまった。
魔王軍
作中に登場する全ての魔物をその膨大な魔力で生み出している魔王軍の首領。
勇者パーティーの最終目標(討伐対象)であるため、順当に行けばいずれは勇者パーティーが戦うことになる相手なのだが……
魔王モルルファイに仕える幹部『八魔将』の一人で、正式名称は『魔拳将軍デルベンブロ』でラクスタ王国の辺境にある『死の山』に居城を構えている。
モルルファイを討伐する過程で必ず勇者パーティーが戦う相手であるが、ユージンのマグナスへの反骨心から色々と前倒しに討伐に挑むことになるのだが……
ラクスタ王国
- ドミダス
王都ラクスティアに暮らす貴族で、貴重な武器である『ミスリルソード』を報酬として、同じく貴重な武器である『魔法の杖』の調達を勇者パーティーに依頼した。
ラクスタ王国の近衛騎士隊長。
ラクスタ王国の国王の誕生パーティーにてユージンと対面して意気投合し、自分の剣を後述のバゼルフに依頼して強化してもらった事を明かした。
王都ラクスティアで店を構えるドワーフで、マジックアイテムを鍛造できる錬成鍛冶師でもある名工。
テンゼンの話を元に勇者パーティー(正確にはユージン)の戦力強化のために剣の強化を依頼するのだが……
ラクスタ王家に七代に渡って仕えた学者の家系に属する男性で、ナルサイ自身も学識ある学者である。
勇者パーティーにブナビア洞窟にのみ咲く珍しい花の採取の依頼を出したのだが……