🌙概要
長編小説であり辺境・王国・帝国・魔国と様々な国家と種族のキャラクターたちが登場する月が導く異世界道中。その登場キャラクター一覧。
🌙主な登場キャラクター
※CVは後述のゲーム / TVアニメ版を記述。
🌙主要人物
深澄真(みすみ まこと)/『魔人』
仮名:ライドウ・クズノハ(書籍版・web版)/マコト・クズノハ(漫画版)
CV:花江夏樹
本作の主人公。月読様によって異世界に召喚された平凡?な高校生。弓が得意。イケメンな父と美人な母と姉と妹がいる。元々は体が弱かった。
実は両親が異世界出身のヒューマン。両親は異世界の女神と「いつか大切なものを一つ捧げる契約」を交わして地球に転移してきており、この度それの執行対象となった。
地球担当の月読は勇者が必要となった女神からこの契約の実行を依頼され、月読は姉弟から真を選ぶ。しかし異世界の女神は良く言ってフツメンの真を事実上拒否。真にはヒューマン種以外の言語の加護だけを付与、世界の端の危険区域「最果ての荒野」に落とした。
真はそれを哀れに思った月読から空間系の加護と自由に生きていいとの許可をもらい、異世界を歩き始めることになる。
物語途中からクズノハ商会の代表「ライドウ」としても活動。またロッツガルド中央学園にて臨時講師にもなる。
人類最強のソフィア・ブルガと人竜の御剣の二人と戦闘後は世間の噂で『魔人』と言われる。
巴(ともえ)/『上位竜・蜃』
元は「蜃」(しん)と呼ばれていた竜。真と八分二分の『支配の契約』をしたことで人の姿となった。
太古の昔から世界にいる竜の一柱(上位竜)。最果ての荒野の奥地で会えるとされるが実際は大半寝ている。
しかし戦闘になると強力な幻術を使い一方的に精神を攻撃してくるため、戦闘らしい戦闘はほぼしないが負けたことはない。付いた名前が「無敵の蜃」。
オークを助けるために来た真と戦闘になり、幻を見せている間に記憶を探り、その記憶の一部に刺激を受けた彼女は自分から真に降り、彼と共にあることを決める。
霧と幻を操り、記憶と心を読むのが得意。時代劇マニア。
澪(みお)/『災害の黒蜘蛛』
元は飢餓に支配されていた巨大な蜘蛛の化け物。真と八分二分の『支配の契約』をし、人の姿となった。
かつては飢餓に支配されあらゆる場所であらゆるものを食しては暴れまわり、「災害の黒蜘蛛」とも呼ばれていた。
膨大な魔力を持つ真と出会い、攻撃を喰らい続け、果ては直接噛み付いたことで一時的に飢餓から解放され知能を取り戻した。その間に真と契約を交わし、真から魔力を供給され続けることでその状態を維持している。
人型の時は和風美人。吸収や解析、誘導を得意とする。真の記憶からニチアサ系にインスピレーションを得て妙な装備や術を開発している。
識(しき)/『死霊』
ある森鬼に取り憑き陰謀を巡らせていたリッチ。その姿は骨だけと化しているが確かな知性を持つアンデッドモンスター。異世界に渡るための研究をしており、そのために自分の存在をより上位へと変質させるための方法を模索していた。ただモンスター化と長い生の中で目的と手段が入れ替わり、生命の変質を研究するためなら冒涜的手段を厭わないマッドサイエンティストと化していた。
真に破れた後、巴との話で自分の目的を思い出すと共に、資料としていた情報とそこからの考察に対して否定を受け、長年の研究が無意義だったことを知る。あと色々あって真と契約を交わし、男性のヒューマンの姿を得た。回復魔法や生体改造、洗脳・暗示が得意。
🌙亜空の住人
亜空とは真の月読命からの加護と、巴の亜空が混ざって出来た摩訶不思議な新しい世界。
潤沢な魔力と安定した気候と豊富な資源が揃ったそこは、最果ての荒野に棲まう亜人たちには非常に魅力的な楽園に映った。巴と真は、女神に冷遇される亜人たちを亜空へと移住させ、自分たちの理想の街を作っていく。
🌙ハイランドオーク
オークの上位種であり、強力なモンスターと厳しい環境の最果ての荒野で生き抜く実力がある。
蜃の眷属だったが、魔族に騙されて徐々に追い詰められていた。
真に助けられ、巴に誘われて亜空への移住を決める。
建築、生産、戦闘、交渉と器用になんでもこなすが、それぞれ専門にしてる種族には劣るのが悩み。しかし亜空の発展につれ、それらを享受し全体が底上げされ、なんでも質高くこなすその様は他の種族からの評価が非常に高い。
真が出会った第一現地人。ハイランドオークの女性。見た目は二足歩行の豚。「最果ての荒野」に住むオークの上位種。17歳。
蜃への生贄として献上され狼のような魔物に襲われているところを真に助けられたことが縁で知り合う。
🌙エルダードワーフ
ベレン
CV:辻親八
鍛冶に長け、伝説・神話級の作品を作ったという伝承を持つエルダードワーフの一族で、その中でも腕の良い部類に入る。
災厄の黒蜘蛛に襲われて絶体絶命のところを、真たちに助けられる。巴に亜空と云う安全な土地を提示され、同族の長老を説得し、一族をあげて亜空へ移住、一族のまとめ役となる。
その地元では異世界からの人間の伝説が残っていた。
ルグイ
CV:北沢洋
エルダードワーフ。真の魔力を抑える装備を開発している。エルドワの中では使う者を選ぶ偏った研究をしており、変わり者と呼ばれている。
🌙ミスティオリザード
蜃の直属の眷属。蒼鱗が特徴のリザードマン。武器を使いブレスを吐く。集団戦が得意だが1体でもヒューマンには脅威。巴に誘われ亜空へと移住した。
蜃が無理矢理契約を結ばれ服従を迫られたのなら決死で亜空の主に立ち向かう覚悟だったが、魔力を抑えてない真を見て、楽しそうな巴の様子を見て、納得して真へと下った。
戦闘が得意で荒事対応は積極的に参加する心持ち。
実力の高いものは学園で生徒らの訓練相手を務めており、装備で実力に制限をかけて試合を行っている。
🌙アルケー
澪の眷属である飢えた黒蜘蛛ら。澪と同じく飢餓に狂い暴れていた。澪を通じて真の魔力によって満たされ飢餓から解放、自由意志を手に入れた。
知識と訓練を得た彼らは総じて知能が高く、戦闘能力・再生能力にも優れるため亜空でも頼れる存在。
ハルナ、アキナ、ホクト、ミナト
CV:佐藤恵(ハルナ)、大久保瑠美(アキナ)、手塚ヒロミチ(ホクト)
澪の眷属であるアルケーたち。名前は漫画版で付いた。当初は無口だったが、それまで使う必要のなかった言語に不慣れだったためで、共通語や日本語を修得してからはハルナは戦闘、ミナトは各種研究活動、ホクトは大工仕事と忍者修行、アキナは澪と共に料理研究を行っている。
ヒューマンの姿に化身できるため、蜃気楼都市として区画分けされた内部で来訪者を迎えて案内する役を持ち回りで務めている。
🌙森鬼
エルフの原種。森を信仰し、森と同化したような生活を送るのがエルフなら、森鬼は森を支配し森から搾取して生活を送る。積極的に森の生態系を弄り整えて、そこから資源を得て生活しており、そこに有るのは自身らが森の支配者であるという自負。
ツィーゲ近くの森にて人避けの大結界の加護の元で生活していたが、その結界を張った蜃が真に下ったため一応眷属であった彼らも亜空へと移民することになった。
ナワバリ意識が強く森での強者振る舞いとヒューマンへの長年の見下しから傲慢さがなかなか治らなかったが、亜空での訓練と、菜園と樹園からの試練もあってある程度丸くなった。
CV:田中美海
ツィーゲ近くの森に棲む森鬼。見た目はいわゆるダークエルフ。アクアの妹。
ヒューマンとは敵対しており、自分たちが環境を整えた森林資源を横から掻っ攫う彼ら害獣を駆除するのが仕事。魔法が得意。
電波系不思議少女。なんでも巫女の素質があるらしく神世界の神々の会話を拾ってしまうらしい。特に今は真との近さもあって神々の”目“にされている。
CV:Lynn
ツィーゲ近くの森に棲まう森鬼。見た目はいわゆるダークエルフ。エリスの姉。
エリスと組んで行動しており、森からのヒューマン駆除が仕事。弓が得意。
真面目なお姉さん。優秀だが気まぐれで不可解だが有能な妹に手を焼いている。
モンド
CV:大塚明夫
エリスとアクアの師匠の森鬼。大柄な男性。
先祖返りで異能に目覚めており、格下相手なら相手を生きたまま木に変えられる呪い”樹刑“が扱える。
森鬼として誇りを強く持っていたが、支配不能な亜空の森と、真と亜空の森の関係を通して真への態度を改めるに至る。
🌙アルエレメラ
精霊と妖精の中間のような種族。精霊のように大魔法が得意で自然物と相性が良く、妖精のように遊び好きで子供のよう。つまりは強い力を考えの足りない子供に渡したような存在…傲慢で自分ルールで動き口が悪く手が付けられない厄介生物である。
真は妖精だしそんなもんだろうと許したが、他の種族とは衝突が多い。特に真への態度はエマがキレており、亜空への移民後、一度は完全に決裂。亜空の街から離れて亜空の森へと住み着いた。亜空初の独立である。
その後、連れてきた種族の大半を森の狼たちに食われたところでエマに全員で頭を下げて真の陣営に下った。…亜空では真の庇護なくば生きるのは非常に難しい。
亜空では樹園に住んでおり、巨木たちから孫のように可愛がられている。仕事は採蜜と新しい植物が発見された時の調査。ちなみに亜空ランキングでは1位を取った。…力はあるんだよなぁ。
🌙海王
海の覇者。非常に強力な力を持った種族で性格は温厚な亜人。外見は魚の身体からヒューマンの手足が急に生えた感じ。網タイツは穿いてない。水陸両用種族で陸でも強い。海ではもっと強い。
海王もヒューマンのように国を作り社会を営んでいるが、後継者争いがあったらしく、国を追い出された一派が亜空へと誘われ移住してきた。
亜空では海中を担当。また、蜃気楼都市では一部の冒険者に訓練を付けている。外ではクズノハ商会と縁のあった漁師町コランの順調な運営と発展に貢献、またエリュシオンの周辺の探索なども行なっている。
🌙翼人
荒野に棲む背中に翼のある亜人。空を自由に飛ぶ彼らは高い場所からの一方的な攻撃が得意戦法。
とはいえ無限に飛べる訳ではないので地上に休憩場所は必要で、無敵とは言えない。
亜空への移住は非常に有り難く、そのお返しがしたいと考える程度に亜空の環境には感謝の念が絶えない生活を送らさせてもらってる。しかし亜空の外、ヒューマン相手の仕事は真から実力不足だと許可が出なかった。外の仕事には亜空上位者との模擬戦の上で力を示す必要があるのだが…遮蔽物のない空、距離さえ有れば要らなかった防御力、隠れて行われる出撃ベース作成。そこに対するは真の距離を無視した必中魔法と、界による広域空間把握。何一つ為すこともなく、一方的に潰された。
彼らが亜空の外での仕事を望むならば、戦術の抜本的改革が必要となっている。
🌙ゴルゴン
亜空の奥地に棲まう女性しかいない人型モンスター。強力な魔眼を持ち、彼女たち自身でも解除出来ない石化の呪いをばら撒く。目を使うとまともに生活できないため目を塞いで感知能力で生活している。通常素材では目隠しにもならないため自身らの毛髪を編んだ布を纏って生活していた。
状態異常対策としては自身の魔力を活性化させる方法が知られているが、彼女たちの魔眼には亜空の住民をして全力に近い活性化を常に求められるため初見の不意打ちではほぼ対応不可能である。
真からは足の速い生き物に乗るなどして高速移動と魔眼を組み合わせればそれで個人で国が取れるとの評価。なお魔眼を対策できても高い防御力と自由に動く毛髪で近接戦闘も強い。
真が呪病対策の延長で状態異常対策を進めており、恒常的な石化耐性を物品に付与、石化能力を抑制する眼鏡の開発など、扱いに困っていた魔眼に積極的に対応されたことで、群での移住を決めた。
亜空では畜産を担当。動物と意思疎通できるらしい。また、邪眼対策眼鏡のおかげで視覚が使えるようになり、おしゃれが流行中。
群れの一定数が発情期を迎え、ヒューマンに近い他種族にオスを求める生態のため、亜空の外・娼館での就職を目指して石化能力のコントロールを課題としている。なおヒューマン目線でも美人揃い。
🌙荒野ベース
最果ての荒野で荒野探索のためのベース。
ただ、あまりに極地なそこは汚職と物価のインフレで過ごしやすいとは言えない。
現在では魔物の大群の侵攻に遭い、消滅している。…そういうことにしておくんだ、いいね?
リノン
CV:二ノ宮愛子
借金に困る少女。姉を人質にされ裏社会の人間に利用されていた。ヒューマン。
マコトがその状況を打破。現在はトアの金庫番として姉をマネジメントしつつツィーゲで労働に勤しんでいる。
トア
CV:久保ユリカ
リノンの姉。シーフ系冒険者。ヒューマン。容姿は真に告白し振られた弓道部の後輩に似ている。
汚職に満ちたベースで嵌められてしまい、薬物で廃人にされてしまう。
リノンがマコトに助けを求めた事で巴と澪により救出、治療を受けツィーゲにて冒険者へと復帰した。
同じく救出されたハザル、ラニーナ、ルイザとパーティ「アルパイン」を組み、荒野に挑むトップ冒険者パーティとして活動している。
ハザル
CV:新祐樹
優男風な錬金術師。ヒューマン。
元はエリート街道を歩いていた水属性魔法使いの学生だったが少々調子に乗って錬金術の秘薬合成に挑戦、まぐれ当たりを引き1発で成功させてしまう。そうして高い株を得た彼はロッツガルドの学園に保護されることになった。しかしその秘薬の研究が進み、既存の魔法薬数種から出来てしまうことが発見され、株は大暴落。居辛くなった彼は逃げ出したが、その時使ったツテが闇社会行き片道切符だったのが運の尽き。最終的にトアと同じく廃人化されていた。
少々足元がおぼつかないこともあるが実力はある良い人。ツィーゲのトップ冒険者パーティ「アルパイン」として活動中。
ラニーナ
CV:北守さいか
女ドワーフの戦士。トアらと同じくベースで廃人化されていた。現在はツィーゲのトップ冒険者パーティ「アルパイン」として活動中。
ルイザ
CV:鎌倉有那
女エルフの弓士。トアらと同じく廃人化されていた。ツィーゲのトップ冒険者パーティ「アルパイン」として活動中。
🌙辺境都市ツィーゲ
リミア王国に属する、最果ての荒野に通じる都市。荒野由来の高級希少素材が納入され、実質商人たちが取り仕切っている。
CV:八代拓
辺境都市ツィーゲの冒険者ギルドの上位冒険者。気の良い兄貴分。
当初は真と対立するも、紆余曲折あって真たちの部下として活動することになる。
巴から指導の末にその血肉を与えられ眷属となった。ヒューマンでも竜でもない存在。
他者の能力を強化する異能を持つ。
CV:井上和彦
辺境都市ツィーゲの豪商の1人。渋いおじ様。
冒険者たちが供給する素材のうち下位のものの流通をよくしようと動いた結果、地元の若手の仕事がなくなると冒険者たちからの反感を買い、ついには嫁と娘2人に強力な呪病が掛けられてしまう。
難儀していたところを真に救われ、以降は後見として彼を支えてくれるようになる。
実のところ裏では後ろ暗い手段も使う商人。呪病も彼らの業が返ってきたに過ぎない。
モリス
CV:佐藤正治
レンブラント家の執事で真が羨むほど有能。
元冒険者で、今は家中の事を主に行っているが、裏仕事の采配もしているパトリックの腹心。
イレイン
CV:前田玲奈
ツィーゲの街で娼婦の恰好で真に接触し篭絡しようとしていた冒険者。
彼に接触したのも彼経由で澪や巴に取り入り、利をかすめ取ろうとしていた。
その後も真達を付けていたためアンブロシアに関わるひと騒動に巻き込まれる形で、蜃気楼都市に入る。そこでエルダードワーフ達が廃棄予定としていた武器(エルドワ視点では失敗作)を盗んだ際にドラウプニルが含まれていたため爆発、同じく案内されたヒューマンの中で唯一生き残り、最後は真が初めて直接手を下し死亡。
彼女らが起こした爆発事故が真の潜在的なヒューマン嫌いの原因になる。
キャロ&キーマ
ツィーゲに住む姉妹。姉キャロは木工職人、妹キーマは給仕で生計を立てている。…ただツィーゲでは先行き不安な職業だ。
裏では暗殺業を請け負っており、荒野の冒険者を狩れる腕前。義父ビルキとモリスの仕込み。
ところが姉の木製食器がクズノハ商会に目をつけられてから人生設計が狂い始める。ポッと出商人で亜人採用なんてしてるクズノハ商会を信用できないキーマは対抗意識を燃やすが…。
🌙リミア王国
勇者・ヒビキの召喚された王政国家。
音無響/ヒビキ・オトナシ
CV:加隈亜衣
リミアに召喚された女性の勇者。真の世界での学校の先輩であり、生徒会長だった。
巴曰く「狂信者を生む王国の勇者」。
🌙グリトニア帝国
勇者・トモキの召喚された帝政国家。リミアに比べると、国としての評判は非常に悪かった様で、勇者としてトモキが召喚された噂が流れた際は、「どうしてあの様な国に勇者が」と評される程であった。
リリ皇女
CV:中原麻衣
グリトニアの皇女。母の命を奪った魔族に恨みがありトモキを操る。
美しい容姿の持ち主である反面、その本質は冷血かつ酷薄で人間性が殆ど破綻しきっており、実のところ女神を信仰してた母を見捨てた女神にすらその恨みは向いている。その末に全ての破滅を目論んでおり、与えられた勇者も、軍も、国も、彼女にとっては母の敵討ちを果たす為に利用する使い捨ての道具に過ぎない。
トモキの魅了に特化した魔眼を持っている事を知った時に非道な実験を担当してた科学者を通じて秘密裏に皇族達に対して無効化の処置を命令する。そして元冒険者を使った非道な実験を終えた科学者は、用済みになったので研究施設ごと口封じを行った。
現在も、トモキの危険な魅了の能力を知っていながら、帝国の貴族令嬢等をあてがっては彼と関係を持たせており、それによって妊娠してしまった者も数知れずとされている。そして、トモキの魅了の更なる強化を計画し、それによって魅了された者がネズミ算式に増えていくという災害も同然の事態までも国内に招いている。
単行本9巻の時点で、トモキ・イワハシは夜は十中八九死なないと彼の隠しているつもりである不死身能力についても感づいている。
岩橋智樹/トモキ・イワハシ
CV:新井良平
グリトニアに召喚された勇者。本来の世界では学校でのトラブルから引きこもりとなっていた。
巴曰く「傀儡を作る帝国の勇者」。
🌙学園都市ロッツガルド
ロッツガルド中央学園を中心に栄えた学園都市。人材育成とあらゆる研究の最先端な情報を扱う。当然様々な国家から干渉を狙われるが、確固たる意志と叡智で跳ね除けてきた。学園在籍には教員にも学生にも相応の実力が求められる。
🌙真担当“戦術全般クラス”
真とその助手である識が担当することになった授業の生徒。予定としては魔術と詠唱周りを中心に行うと学校側に通達したため、それ以外の生徒を集められた。
しかし最初の授業にて、学園教師の実力と学園で教えられる実技を圧倒的に下に置く激しい内容に大半が離脱。5名が残った。後にレンブラント姉妹が加わった。
最初は大体ブライト先生からの回し者だったが、マコト・クズノハの実力とその育成された生徒の実力が公になった後は向上心の高い生徒、野心の強い生徒、各国のスパイ等色々な生徒が真の授業を受けるようになった。
ジン=ロアン
剣士志望の男子学生。実技の成績優秀者。奨学生。
実力向上を目指すにあたって真の授業こそやるべき内容と判断した。
戦闘面では追い込まれるとゴリ押しに突っ込みがち。しかし、攻撃防御の両面をこなし他人への気配りもある。リーダー向き。
ミスラ=カズパー
ロッツガルド出身の男子学生。両親は神殿関係者。座学で優秀な成績。奨学生。
ブライト先生に最初の数回は授業に出るように言われ、大半が最初の授業でリタイアした後も真面目故にそのまま受け続けてしまう。自身に主体性が薄いのを気にしており、「自分で選んだこと」に憧れる反面、親の顔色を窺う自分もいる。
体格が良く、防御関係の技術が高い。
ダエナ=セブルス
学生結婚の既婚者(貴族や優秀な者同士が集まるこの学園では割と普通らしい)。結婚して家名がついた。奨学生。
ヘラヘラした態度だが成績優秀な男子学生。問題提起に対して即対応出来る要領の良さがある。
アベリア=ホープレイズ
グリトニア出身の女子学生。一般の出身の奨学生。ただ、同じ学園に同姓のリミアの大貴族が通っているため誤解を受けやすい。
突出した能力はないものの様々な技能がそこそこのレベルで扱える器用さがある。
識に惚れている。
イズモ=イクサベ
ローレル連邦出身の術師志望の男子学生。詠唱言語の研究者。奨学生。
初期の課題は体力不足。あと棒立ち。複雑な術は扱えるも動けない典型的な学園術師。
国に許嫁が何人かいる。
シフ=レンブラント
ツィーゲの豪商レンブラント氏の娘の姉の方。ロッツガルド学園に通っていた。
親元を離れた彼女たち姉妹はその解放感からかその財力と器量の良さと高い社交性を悪い方に使い、学園内では悪名高い。
呪病後の経過も良く復帰。恩人のクラスへと入った。復帰前の悪名高さは親の耳にも入ったようで、母からその評判の逆転を課題として言い渡されている。…そうでなくても真の手前、失望はされたくないようだ。
戦闘では土の精霊術と火の魔術を得意とする。
ユーノ=レンブラント
ツィーゲの豪商レンブラント氏の娘の妹の方。ロッツガルド学園に通っていた。
悪名高きレンブラント姉妹、学園内では怖がられている。姉と一緒にその才覚のまま色々やったらしい。
姉と同じく復帰後は大人しくしており、真のクラスでも学んでいる。
魔法よりは武術の方に決定力があるらしい。
🌙他学園関係者
イルムガンド=ホープレイズ
リミアの大貴族の方のホープレイズ家次男。勇者ヒビキに憧れており、その力となるべく実力をつけていた。しかし、プライドが非常に高く、些細な事でカッとなりやすい性格が足枷となってしまう事が多く、多くの取り巻き達が傍にいる事で体面を気にして腰の低い態度も取れない等、器の小さい面が目立つ。
旧い知り合いであるルリアを見つけ話そうとしたが、取り巻きを連れていた上に乱暴な態度を取った事が災いした結果、偶然そこに居合わせたライドウ(真)と識から無理矢理言い寄っていると見なされて、追い払われる。その後、ライドウ(真)と識の二人が彼女のバイト先であるゴテツ停に通う様になって仲睦まじい姿を見た結果、彼等を逆恨みする様になり、ルリアとも色々あって決裂。その心の隙を中央学園の生徒を名乗る魔族のロナに突かれ、怪しげな魔法薬を手渡される。勿論、最初こそは躊躇しつつ使用してたが、中央学園にライドウ達が講師として勤務している事実を知った結果、対抗意識が暴走。ライドウ達のクラスを貶めようと学園祭のトーナメントにて裏工作を行うも、あえなく敗退してしまう。
その後、薬を服用し続けた代償として、面影が残らなくなる程の異形な変異体となり暴走。ジンたち7人に倒された際に不定形の肉塊になりながらも正気を取り戻すが、周囲にその事に気付かれない内に澪によってトドメを刺される末路を迎えた。
🌙その他の人物
ソフィア・ブルガ
CV:沢城みゆき
レベル920という超高レベルを持つ、ヒューマン筆頭の女性冒険者で、「竜殺し」の異名を持つ。ある理由から魔族に与しており、突如現れた真をその召喚方法から『女神の使徒』と勘違いして襲い掛かる。
御剣(ミツルギ)
CV:斉藤壮馬
人竜。他人を剣に変え、使役する力を持つ。別名は「ランサー」。
ソフィアと行動を共にしており、こちらも突如現れた真に襲い掛かる。
🌙神々
CV:上田麗奈
正式名称:不明。問題児神様だが、一応創造神。元・月読の部下。
ひと眠りしている間に自身が作っていたヒューマン絶対優勢の世界バランスが崩れたため、深澄家と交わした約束を思い出し異世界から勇者を呼び解決しようとしたその世界の唯一神。
美しさ至上主義者で、件のヒューマンは人間から諸々の能力を下げる代わりに美人・美形になるよう調整・誘導した優遇種族。そうではない種族の亜人・魔族等を冷遇・迫害する世界を作っている。
そんな彼女は本来契約から引き渡される予定だった真を不細工だから(一応フツメンなのに)と拒否。真の召喚のため開けていた世界間の繋がりから深澄家以外の美形人間2人を勝手に選び誘拐。真にはヒューマン種以外の言語を『理解』できる加護だけ与えて「最果ての荒野」から出ないよう・ヒューマンと交際を持たないよう言い含めて空から落とした。正直高所落下で死んで欲しかったらしい。
ぶっちゃけ超自己中。でも贔屓されてるだけあってヒューマンからの信仰は厚い。
女神の配下である『水の精霊』や『女神の使徒』の方が身勝手な女神よりずっと真面目で女神の世界の事を考えるだけまともであるが、それ故に深澄真と敵対する事も多い。
CV:前野智昭
正式名称は月読命(つくよみのみこと)。元・女神の上司。癖のない白髪を伸ばした美青年。地球の上神。
契約に則り、真を転移させようと話しかけてきた神様。女神に騙され契約外のイケメンな人間を2人ほど誘拐されてしまった。
女神が裏工作をしているとは知らず待っている間、真と話し込み情が移る。
真以外の誘拐に気付いたあと、もしやと思い異世界に行ってしまった真と連絡を取り、状況を把握。知り合いの神々に状況を報告後、真に加護を与え約2~300年の眠りについた為、真が生存している間に目覚める事はない模様。世界を超えた接触はかなりの無理をしたらしい。
🌏地球の人々
🌏中津原高校弓道部
優秀な成績を納めつつ美人美形揃いで有名な部活。最初こそ美形じゃない子も来るが厳しい訓練に耐えられず顔面偏差値にも耐えられず大抵辞めていく。
東ゆかり
弓道部部長。真の同級生。異世界行き直前に真に告白したが振られた。
真に部長を引き受けてくれるよう頼んだが逆に説得され部長を引き受けた。その代わりに副部長は真に頼んだ。
真はリヒテンシュタインに行ったと言われて困惑中。
長谷川温深
弓道部1年。女子にしては高身長の175cmはあるモデル体型。真の後輩。
真のことが好きだが言い出せなかった。息吹に告白されて以降男子からの告白ラッシュが絶えない。
異世界の冒険者トアに外見が似てるがそれ以外は似ていない。
現在真の通っていた弓道場へ通っている。
息吹正宗
とある金持ち一家の末裔。真の友人。
イケメンで運動できて勉強できて会話も上手いハイスペック男子。なんでもこなす彼は、だからこそ一点特化な自分には届かない真の弓の神業に尊敬の念を強く覚えている。
同じものに惹かれた長谷川のことが気になり、好きになってしまったが振られ続けている。
柳瀬晴子
弓道部1年。小動物可愛い系。パパラッチな女子生徒。妙なランキングを作成して記事にしてる様子。長谷川の友人。
🌏深澄家
真の実家。異世界のヒトに似たヒトならざる種族ヒューマン2人の夫婦の家。
深澄という苗字は夫婦の元の名前をもじって女神から頂いた家名。
ヒューマンなので美形揃い。…フツメンに生まれた長男の真以外は。
深澄隼人(カナート=イオ)
女神の世界ではエリュシオンの衛星国家で重要な地位に就く予定だった貴族の跡取り息子だった。
諸事情で真っ当に結婚出来なくなったキャスと一緒になるため駆け落ち。女神からの試練を越え、地球へとやってきた。
地球での仕事はバトルファンタジー系ライトノベル作家。筆名カナトの名前で活動中。
イオの意味は“深い”。
深澄◼️◼️(キャス=トート)
女神の世界ではカナートと同じ出身で、エリュシオンにて高位の司祭の地位だった。
カナートと婚約していたが、些細なすれ違いから少し離れたところで姦計に長けた魔族に迫られ、宗教を揺るがす浮気騒動に発展。それでもと再度プロポーズしてきたカナートと駆け落ち した。
トートの意味は“澄んでいる”。
(作中で下の名前が出ないんです。)
深澄雪子
深澄家第一子長女。柔道で良い成績を収めている。20歳。
医学の道に進み小児科医を目指している。今でこそ普通だが昔は虚弱だった弟をきっかけに目指した。
実のところ強化がまだまだだったヒューマン両親の弱い体質を受け継いでいるが、同時に両親が世界を渡る際に女神からもらった世界からの負荷に耐えられるようになる加護の残滓を受けており、少々体力が無い程度で済んでいる。
夏生まれなのに雪子という名前は一体何のセンスなのか。謎のままである。(多分両親の故郷の気候)
妙に過去がない両親、真の唐突なリヒテンシュタイン行き、色々と疑っている。
深澄真理
深澄家第三子次女。高校では空手部に入る予定。
両親の強化が地球基準に追いついた後に生まれたため普通体質。
父の小説の内容がイマイチ理解しかねる。
🌏上記以外の関係者
アクサナ=カリン
真の主治医。こちらの世界では珍しい異能の癒し手。
偶然出会った死にかけの少年、真の虚弱体質改善のため、その異能をもって彼の中にあった属性魔力の巡りをいくつか潰して、体力向上に当てた。それでも普通の虚弱体質にしかならず、彼女の中では非常に悔いが残るケースとなった。
真の両親からは異世界での魔力と魔法の技術を教えてもらい、彼女の技能向上に大きく貢献した事もあり、未だに深澄家と交流がある。彼らの存在は異能者の少ないこの世界では非常に貴重な検体足り得るとして深澄家に現代術師としての自衛意識の指導を行う。
番外編でのみの登場だが、漫画版にも回想という形で登場している。
宗像夏
真の弓の師匠。宗像弓道場を経営。元傭兵。
真の虚弱体質を承知でスパルタで鍛えた。興味本位で銃を撃たせたこともある。
真剣使いの知り合いがいる。
彼女からの多彩な指導がロッツガルドでの真の指導に活かされている。
石堂玄一
真の剣の先生。現代で真剣を扱う剣術家。夏の知り合い。
真の有り様に興味を持ち、無理矢理剣を教えている。その時の記憶は巴とエルダードワーフの参考資料として活用されている。
以前、音無響に剣の指導を付けたことがある。