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概要

型式番号RX-78GP-04Gジョン・コーウェン中将主導で行われた「ガンダム開発計画」によって開発された試作型強襲用MS。開発コードネームはガーベラ(花言葉は「神秘」)。

開発はアナハイム・エレクトロニクス社の「第二研究事業部」が担当した。この部署は旧ジオン公国系技術者が多く開発に携わっており、ジオン系の設計思想が反映されているともいわれる。

「対MS戦闘において最強のMS」と言うコンセプトで開発され、空間戦闘の白兵戦に特化した設計が行われており、他のガンダム試作機に比べてスラスター・アポジモーターなどが多いことが特徴とされている。

開発の途中で「ガンダム開発計画」から外される事が決まり、基本フレームが完成した段階で開発が中止された(『U.C.ENGAGE』では設定と異なり実機が完成しておりペッシェ・モンターニュが搭乗している)。開発中止の理由は、先にロールアウトしたガンダム試作1号機ゼフィランサス(厳密には換装後の宇宙戦仕様)が「空間戦闘における白兵戦」と言うコンセプトで開発されており、後発の本機がコンセプトで重複してしまった事とされる。ちなみに、「強襲用MS」と言う点では試作1号機と共にロールアウトし第二研究事業部が担当しているガンダム試作2号機サイサリスとも一部のコンセプトが被ってしまっている。

開発は中止されたが、アナハイムの内部でこのガーベラの基本フレームを元にしたガーベラ・テトラ(型式番号:AGX-04)を開発され、裏取引によってアナハイム・エレクトロニクスからシーマ艦隊に譲渡された。

機体シルエットは下半身を中心に頭部など試作1号機に似た印象を受けるが、丸みを帯びて大きく張り出した肩や胸部の角ばったコクピットハッチなど、上半身はむしろ対照的な意匠を持っている。

また、前述のように各部要所に推進装置が多く取り付けられ、特に肩に大型のブースターが配置されているのが目を引く。

背中に装備される3本のシュツルム・ブースターは増槽と推進器を一体化した空間機動用のユニットで、被弾時や推進剤を使いきった場合に切り離すことが出来る。この様に使い捨てであるシュツルム・ブースターは、可動肢としてAMBACの機能を持たせて固定装備としたフルバーニアンのユニバーサルブーストポットと対照的ある。

ランドセル部にはバインダーが2基左右対称についており、この前面にはビームサーベルが張り付くように半格納されている。この点はガンダム試作3号機に近いが、それ以上にガンダムMk-Ⅱに繋がる。

なお、「機動戦士ガンダム0083」のドラマCDにて試作1号機が使用した長銃身の高出力ビーム・ライフルが本機の立体化の際にはよく付属するため、本来の装備と推察されている。

立体物

ガーベラ・テトラと異なりガンプラ化には恵まれていないが、2015年にRE/100で発売。ガーベラ・テトラに先駆ける形で1/100化を果たした。

アクションフィギュアではROBOT魂で発売されている。

余談

スーパーロボット大戦シリーズでは、これまでGP04はガーベラ・テトラとしての登場しか無かったが、スーパーロボット大戦UXでは設定や外観はGP04と大きく違うものの、孫尚香ガーベラとして初めてガンダムタイプのガーベラが登場した。

ホビージャパンでのガレージキット化関係の企画で追加装備を装着し、MA化したような試作4号機本来の姿?が予定されていたが、企画がは立ち消えてしまい、シルエットが公開されたのみとなっている。