降野ノリオ
おりののりお
演:岡田ゆきのり
概要
志布戸未来の彼氏だった人。後述する理由により現在は元カレの位置づけになる。
バクアゲ1にて青里ファミリーの御曹司に連れ去られ、無理矢理結婚させられそうになった未来を奪還するように届け屋達に依頼。
無事に依頼は果たされたものの、「相手に自分のハンドルを握ってもらうより、自分で自分のハンドルを握るほうが楽しい」ことを悟った未来がブンブンジャーになることを宣言。「海外へ一緒に行こう」と誘ったノリオに付いていくことなく、そのまま別れることになってしまった。
バクアゲ20の予告にて、約4ヶ月ぶりに再登場することが明らかになった。
どうやら未来のことを諦めきれない模様で、彼女をブンブンジャーから“取り戻す”ためにサンシーター達と手を組むようだが…?
人物像
元々未来とは学生時代からの付き合いであり、当時からの関係は決して悪い物では無く、過去の回想からはお互いの人柄を理解して相応に信頼し合っていたことが分かる。
一方、それ故に未来を「お人好しで流されやすい」という一側面だけで判断してしまっており、仕事の都合でニューヨークに転勤することになった際にも「どうせついてくる」という勝手な思い込みでギリギリになるまでそれを告げず、プロポーズもついでにあっさり済ましてしまう等、無意識に彼女を下に見ているような思い込みが激しく押し付けがましい部分もある。
しかも、彼女が自分を振ってブンブンジャーになったことについても、「あいつら(=ブンブンジャー)が未来を騙した」と一方的に敵視しており、相手との一面的な関係や自分の優位性に胡坐を掻いたある種傲慢な性格は、本質的には彼自身が未来を取り戻そうとした青里ファミリーのボンボンとなんら変わらないといっても過言ではない。
動向
バクアゲ1では大也にミラの奪還を頼むものの、上記の結末を迎えてしまった。
そしてバクアゲ20。とある定食屋で項垂れていたところ(作中の年月が現実と同じと仮定した場合、4ヶ月も引きずっていたことになるため相当ショックだった模様)、店主を監禁して板前になりすましていたサンシーターに愚痴をこぼしたことがきっかけで、裏で話を聞いていたキャノンボーグから怒りと憎悪に目を付けられ、オワングルマーと操作デバイスであるオワンドルを持たされ利用されることになる。
そのままオワングルマーを操って街で暴れさせブンブンジャーをおびき出すと、ブンピンクをお椀の中に閉じ込め、更にはブンブンジャーをそのまま倒そうとする。物陰に隠れていた所を焔先斗に見つかり、彼と未来の色恋沙汰を知らない先斗から危うく始末されそうになるもそこへオワングルマーの仕組みに気付いたブンレッド/範道大也に割って入られ、何とか事なきを得る。
その大也に一方的な恨み節を垂れ、オワンドルを手放すように忠告されても無視し続けるがその時に発された大量のギャーソリンを吸収しきれずにオワンドルが破損。コントロールを失ったオワングルマーが暴走し攻撃される。
それは「他人のハンドルを握ることに執着した結果自分のハンドルが疎かになり、むしろ他人に陰で良い様にハンドルを握られていた」という、ドンピシャ過ぎるまでの因果応報だった。
漸く自分の愚かさに気付いて呆然とするが、同時に仲間の手助けで脱出し、怒りのままにオワングルマーに猛攻を仕掛けるブンピンク……もとい未来の姿を見て、彼女がもう自分の知っている人間ではなくなったことや、自分の一方的な気持ちや言動が彼女には必要なくなったことを痛感した。同時に芯の強さや諦めない強さといった、学生時代とうに気づいていたはずの未来の良いところを、改めて思い起こすきっかけにもなった。
その後は改心したものの自重して未来と再会することなく、大也に空港まで送り届けてもらい、転勤先のニューヨークへと旅立っていった。
余談
名前は「おりののりお」と回文になっており、「降りる(降車)」と「乗る(乗車)」をかけたと思われる。(設定段階の頃は姓が『久留間』になる予定だった。どっかで聞いた事ある名前である)
バクアゲ20が放送されると、視聴者からは2作品前の戦隊の男性の戦隊ピンクを思い出すという声が各所で上がった。
「性格に難アリの束縛系な彼氏」「彼女を“取られた”被害者」という点のみで見れば当てはまるが、あちらは彼氏(というか夫)側がピンクであり「“奪われた”」彼女もそもそも存在していないという完全な被害者側であるということに対してノリオもバクアゲ20まではそう思われていたが(狂気が顕著になったのはサンシーターと接触してからなのでつよしとは逆であろう)、実際は「彼女を自分のいいようにしていた」「ずっとブンブンジャーを逆恨みしている」と逆な本性および存在ということが明らかとなった。
もっとも、フォローするとすれば4ヶ月も引きずるほどそれなりにミラのことが好きであり、自身の性格を棚に上げてまでブンブンジャーを逆恨みしなければ辛さに耐えられないと考えれば同情できるかもしれない。
関連タグ
悲しき悪役:バクアゲ1で別れたのはこれまでの所業の天罰とも取れるが、これにも一応当てはまる。とはいえ、余談のように一応全く同情できない点がないわけでもない。