創世記
そうせいき
『創世記』とはタナク(キリスト教における「旧約聖書」)の最初の一冊。
概要
ヘブライ語の原題は「初めに」を意味する『ベレシート』。本文の最初の文を書題としたもの。
ギリシャ語訳聖書においては『ゲネシス』となり、英語のジェネシス(Genesis)もこれに由来する。
ヘブライの創世神話からはじまり、イスラエルの太祖、族長たちの事跡を綴る書物。
主な内容
・天地創造
・エデンの園におけるアダムとイヴの過ち。それによる楽園追放。
・大洪水。ノアの方舟の建造。
・生き残ったノアの子供たちが世界に広がる。
・バベルの塔の建設と、その中止。
・ソドムとゴモラへの天罰。
・神が信仰を試すためアブラハムに息子イサクを生贄にするよう命じ、捧げようとした所で止める。
・イサクの息子ヤコブ、神(または「主の天使」)と相撲をとり勝利し「イスラエル」(神と格闘するもの)の名を与えられる。
・ヤコブの息子の中で最も愛されたヨセフの活躍。ヨセフの死と埋葬のシーンで創世記は終わる。
試験対策?
直木賞作家・阿刀田高の古典解説シリーズのひとつ「旧約聖書を知っていますか」の冒頭は、
『「アイヤー、ヨッ」と叫んでほしい』
という文で始まり、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの主要人物4名をおさえれば、上記内容におけるアブラハムとその子孫たちの事蹟が理解しやすくなる、と説いている。