カインとアベル
かいんとあべる
旧約聖書「創世記」第4章に登場する兄弟で、アダムとイヴの息子。
兄がカインで、弟がアベル。弟であるアベルへの嫉妬から兄のカインが彼を殺してしまう。
旧約聖書においては、これが人類最初の殺人と言われており、転じて兄弟間の因縁を表す。
旧約聖書によると事の顛末はこうある。
アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物とした。
アベルもまた、その群れのういごと肥えたものとを持ってきた。主はアベルとその供え物とを顧みられた。
しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。
そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。
正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。
カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。
主はカインに言われた、「弟アベルは、どこにいますか」。カインは答えた、「知りません。わたしが弟の番人でしょうか」。
主は言われた、「あなたは何をしたのです。あなたの弟の血の声が土の中からわたしに叫んでいます。
今あなたはのろわれてこの土地を離れなければなりません。この土地が口をあけて、あなたの手から弟の血を受けたからです。
あなたが土地を耕しても、土地は、もはやあなたのために実を結びません。あなたは地上の放浪者となるでしょう」。
カインがアベルを殺した理由を一言でまとめると、神様がアベルをエコ贔屓したのでカインが殺した。と言う事になる。
基本的に、旧約聖書ひいてはアブラハムの宗教の神は、完全無欠とされる反面、不公平で不平等な面が目立つ。
この話もその中の一つであり、神は弟であるアベルを寵愛する一方、兄であるカインを軽んじており、これが彼の殺人の動機となった。
旧約聖書はこのほかにも、全体的に弟を寵愛する傾向の話が多く、兄弟が出てくる話では兄が貧乏くじを引かされることが多い。
一方で、この後カインは罰として住んでいた場所を追放されるが、追放される際には、神は罰を受けるカインを保護する事を確約しており、カインに危害を加えたものにはその七倍の危害を与えるとも明言している。
また、のちにカインは放浪にエデンの東にあるノドの地に街を築き、そこで妻を得て息子であるエノクを設ける。
これらの事からも分かるように、神はカインを見捨ててはおらず、公正な罰を受ける者には保護を与え、罰を受けた後には人並みの幸せを得る事を許している。
ここから、一神教における神が、単に理不尽で不条理な存在ではない事が表されている。
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望み砕け散る
MADKに出てくるカインとアベルの情報が某所にポストされるたびに心臓を撃ち抜かれ、ああ夢砂金になりてぇなあと思った挙句に生み出した文字列がこちら。 頑張って作品の解釈を深めようとえっちらおっちらこっちらしているが、やっぱり解釈は定まらなくて、自分で書いているのに解釈違いという極北の地にたどり着きましたこんにちは。 なので、これはあくまでも夢砂金としてカインとアベルを召喚した人間に接客するにあたって、夢砂金向けに設定された振舞いが文章化されたもの、というMADKのオタクが見た強めの幻覚ですのでご容赦ください。 しかもこの作品の夢砂金、夢砂金のくせしてやたら濃い設定が付加されていますが、まあ悪魔を呼べるくらいアクが強い人間ということで。 続きは書けたら書くつもりですが、物語の進行の関係でカインとアベルと夢砂金が絡み合う可能性が高いですが、ビジネスです。 ああオタクがキツめの幻覚みてんな、と思いながらお読みいただければ幸いです。2,745文字pixiv小説作品