ドランゴ引換券(ドランゴひきかえけん)は、『ドラゴンクエストⅥ』の登場人物、テリーの愛称。仲間になったときにガッカリするキャラの代名詞でもある。DS版では多少初期レベルが強くなった、が·········。
作中での活躍
- アークボルト城の兵士(長)を一人で軽く倒す
- 旅人の洞窟の最深部にいるバトルレックスに圧勝
- ラミアスの剣を横取りしようとする(剣の目の前に到着すると突然後ろから出現)
- デュランの前座になる(テリー - 1ひき)
- 「まっ まて! オレをこのままにしてゆく気か!?」
- 戦士しかマスターしていないのにバトルマスターになる(本来は武闘家も必要)
- 牢屋や手錠の鍵を簡単に外す(漫画版のみ)
アークボルト城で兵士からコテンパンにのされた、兵士長を軽くあしらったという話が聞けるなど、大変強そうだという話を聞ける。そして直後に向かう洞窟にて如何にも強そうなバトルレックスを一方的に倒してみせるなど、その強さが本物であることを証明してみせた。
後に残り一人の魔王であるデュランと戦う際に前座として登場。直前に戦った敵の強さやバトルレックスとの戦いから激闘を予感させるが、実際には火力がちょっと高めな雑魚であった。
仲間になってから
デュラン戦後、彼を仲間に出来るのだが、なんとレベルが23しかない(DSでは28)。普通に進めていた場合は40近くになっており、早足に攻略していても30は超えていることが多く、まず彼は大変な足手まといとなってしまう(ちなみに、SFC版公式ガイドブックの奨励レベルは35)。
戦闘で大変便利な武闘家に全く手をつけていないことも彼を使うことを難しくしている。結果、アークボルト城にてドランゴを仲間にした後、彼の装備品を引っぺがして酒場送りにするプレイヤーが続出した。ただ素早さが高く、重装備が可能なのでゲントの杖や賢者の石を持たせて回復役として扱うという手もある。
リメイクブースト
SFC版では23とどうしようもなく低いが、DS版では28に上昇、武闘家もマスターしたので使用に耐えうる性能となっている。しかし、能力値の底上げはされておらず、攻撃回避能力も取り上げられてしまったため、プレイスタイルによってはやはり採用する余地はなかったりする。
というより、レベルが上がった分ステータスの低さが今まで以上に明確になってしまったりする。具体的には、バトルマスターのテリーと、僧侶のハッサンで、レベル40ぐらいにおける力のステータスがほぼ互角。頼みの綱の素早さも、レベルを上げていくとチャモロに抜かれてしまったり(ついでにMPはいわずもがな雲泥の差、みのまもりでも抜かれ、HPでは並ばれてしまうため、補助役としてもほぼ劣化版である)。ミレーユに「みのまもり」で抜かれ、ぶちスライムに「ちから」で抜かれると、もうかける言葉が見つからない。
そして何よりもドランゴの強化が凄すぎた。結局立場は変わらないようである。
全盛期
後発の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』では幼少期の彼が主人公を務めた。作中では幾多のモンスターを従えていたが、未来である『ドラゴンクエストⅥ』ではミレーユ同様その力はものの見事に失われている。
外伝
テリーのワンダーランドの後日談を描いた作品『ドラゴンクエストモンスターズ+』では悪の親玉として登場。しかし、決戦を向かえる前に連載が終了してしまったため、最後にどうなったかは不明。
関連イラスト
デュランに教えてもらった遊び
そんな引換券にも ちったぁいいトコがあって、遊び人を究めると「デュランに教えてもらった遊び」を覚える。内容は消費MP0でジゴスパークを放つというもの。どんな立場での経験でもちゃんと身になっているあたり、ダイの大冒険におけるヒュンケルをちょっと髣髴とさせる。
まあシステム上、転職でテコ入れが出来る分、どっかの悪魔よりはマシということだろうか。
漫画版
序盤から既に登場しており、ボッツとハッサンが下の世界へ落下し透明人間状態で激突し吹っ飛ばされ、その後夢見の雫イベントを終えてミレーユが加入し、サンマリーノからレイドックへ向かう定期船に乗る前でニアミスしている。ニアミスというかハッサンの船や海に対する戯言が耳に入る距離だったが。しかしこの時はミレーユもテリーもお互いの存在に気づいていない。
ミレーユはグランマーズから敵対することを告げられており、中々言いだせず、テリーの方も「姉を守るため」に強い剣を欲したはずが、いつしか目的がすり替わってしまったことで気付かなかったというすれ違いが起こっていた。漫画版では外伝が三度描かれており、1回目は第2巻に、2回目は第4巻、3回目は第8巻に収録されている。
そして肝心の本人の強さだが······「青い閃光」の異名通りめちゃくちゃ強い。魔法剣士、バトルマスターどちらにもなれるぐらい修行しており、剣術や体術、イオラを使い敵を圧倒、アークボルトイベントのドランゴの攻撃を目にも止まらぬ速さで受け流し、閃光のごとく見開き2ページで仕留め、終盤のアクバーなど一刀両断にした(話の都合上仕方ないとは言え、少々哀れである)。
アークボルト後もボッツ達と旅先で出会うが、強い剣を欲するあまりデュランから与えられた「破壊の剣」を手にしてしまう。だがボッツ達との戦いでようやく何が一番大切かを思い出し、破壊の剣の呪縛から逃れ、ボッツ達と行動を共にする。最終装備はミレーユがメダル王から貰った「奇跡の剣」。最終決戦では姉とダブルイオラを放っている。