CV: 井上瑤(初代)、小宮和枝(二代目) (1981年版) / 城雅子(パチンコ『Pうる星やつら〜ラムのLoveSong〜』、パチスロ)/花澤香菜(2022年版)
概要
ラムの幼馴染みで宇宙人。
友引高校ではあたる達の隣のクラスに転入してきた。
どちらかといえばラムが寒色系なのに対し、髪色や服装など赤もしくはピンク系がメインカラーである。私服のファッションも大抵は甘系のワンピースなどが多く、それが似合う容姿や話し方の愛らしさなど、女らしさを求める竜之介が理想形として学ぼうとしたこともある。
男子生徒からは人気があり、下駄箱から落ちた竜之介の手紙を見て「またラブレターかい」と言ったりミス友引コンテストでは、ラブレターを送ってきた相手全員にデートをエサに自分への投票を約束させた。
料理上手でお菓子作りなどもよくしている。
ただしこれらは地球の学生生活において作られた面でもある。
宇宙にいた頃は露出度の高い銀のビキニ(アニメではピンク)を着用。
科学技術も高く機械いじりや爆弾作りなど手掛け、黒魔術のスキルもある。
後述の理由でラムに私怨を抱いている為、怒りに任せて凶暴化すると「オドレ」「ワシ」等、口調も荒くなる(何故か河内弁)。
幼少の頃は裏表のない大人しい子で、要領のいいラムに悪気なく付き合わされた結果、一人だけ悲惨な目にあったことが多々あった。例として5歳の時にラムにおねしょの濡れ衣を着せられ、ラムの入れ変えを主張するも性格のきついランの母親の剣幕を怖れたラムに否定され、さらに激怒した母にお尻叩きの折檻を受ける等(新アニメ版は体罰シーンが改変されて叱責だけとなっている)。
その後もラムや弁天の悪ガキっぷりに巻き込まれて散々な目に遭い続けてきたことで、現在の二重人格ともいうべき歪んだ性格が醸成されてしまった。
年頃になるとレイに恋心を抱いたが、すでにラムとつきあっていたと知り素直に身を引いたものの、後にあっさりレイを振って、地球の諸星あたると婚約したと聞き及んだことで昔年の恨みもあいまってついに怒りが爆発。
地球に来たのは、唇のキスから相手の若さを吸い取る能力をあたるに使って2人を別れさせるという復讐を決行するためだと、ラムに宣言する。
実際、序盤はあたるから若さを吸い取ろうと色々企んでいたが、一度キスに成功した際に(運良く)失敗してからは機会があれば思い出したように行動に出るのみである。
これについてはフリーになった大食漢のレイのための大量の弁当や菓子の準備や、デートに時間をとるようになったことも理由の一つと思われる(だが、ラムとあたるの騒動に巻き込まれて、デートを邪魔されることもあった)。
その他に、ランが作ったケーキ(※腹の中で100倍に膨れ上がるレイ専用)を拾い食いしたあたるが死んだと思ったラムから「ダーリンを返せー」と責められたときは、ランは怒ることなく「どうしたの?あのダーリンが死ぬわけないじゃない」と泣きじゃくるラムをなだめたりと心底嫌ってはおらず、風邪を引きラムが見舞いに来た回ではラムは善意から看病の失敗を繰り返し部屋を半壊させてしまうが「こいつの一番厄介なところは悪気がないところ」と気づき、以降は復讐を試みる事は殆ど無くなった。
ちなみにラム以外で唯一あたるを「ダーリン」と呼ぶが、意味合いは「(ラムの)ダーリン」的なものにすぎず、ランがレイにぞっこんであることを知るラムもこの呼称については特に抗議はしていない。たまに「おんどれ」呼びするが。
同じく幼馴染の不良娘の弁天とは性格が噛み合わず、おユキとは彼女を使って上手い事金儲けを企むも本物の守銭奴である彼女には敵わず毎回酷い目に遭う。
友引高校ナンバーワンの美女を決める「ミス友引コンテスト(新アニメ版では「ミス友引クイーンコンテスト」)では決勝進出した5人の中の1人でもある。他4人はラム、しのぶ、サクラ先生、竜之介。
因幡編でリセットされた未来では、レイと結婚してる未来と独身を貫いて、残りの人生は結婚したレイとラムを脅かすために生きると宣言する未来の二パターンが登場しており、また急に出てきた女(クラマ姫)にレイを取られるくらいならレイを殺して自分も死ぬ、レイを取り返す協力をしてくれないと毎晩夢枕に立ってやるとラムを脅すなど作中屈指の一途かつヤンデレ気質であることが判明している。
種族
現実世界に何かしらの原典を持つモノが多いラムの関係者(例.弁天→福の神、おユキ→雪女)の中で、ランだけが唯一種族が伏せられており、原作・アニメはおろか原作者からも設定の開示は成されていない。
これについて、先述の露出度の高い容姿、外面しか知らない者は誑かされてしまう二面性や「口づけして若さを吸引あるいは注入する」能力からサキュバスではないか?という推察が視聴者の間で成されている。つまり能力について全年齢対象向けにオブラートに包んだ吸精ということになる。
真偽は不明だが、真実が明かされる日は来るのだろうか…?
余談
2022年版でラムを演じる上坂すみれは自身のYouTubeチャンネルの番組『上坂すみれのおまえがねるまで』#39にて、ランが好きなことを語った。
関連イラスト
関連タグ
ルン・エルシ・ジュエリア:ヒロインの幼なじみ繋がり。子供の頃にヒロインに酷い目に遭わされて一方的に嫌っている(ただし続編では、ある一件を機に関係が改善されたため、以前ほどヒロインを毛嫌いする描写は減っている)、ややぶりっ子といくつか共通点あり。ちなみに2022年版のランの中の人はこちらでは主人公の妹を演じている。