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ナガレホトケドジョウの編集履歴

2024-09-26 00:51:10 バージョン

ナガレホトケドジョウ

ながれほとけどじょう

ホトケドジョウの近縁種。 河川の源流部に生息する。

概要

和名ナガレホトケドジョウ
学名Lefua torrentis
英名Japanese eight-barbel loach
分類コイ目 ドジョウ亜目 ドジョウ上科 フクドジョウ科 レフイニ族 ホトケドジョウ属
環境省レッドリストカテゴリ絶滅危惧IB類
体長5~7cm
分布域近畿地方(兵庫、大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山)、中国地方(岡山、鳥取)、四国地方(愛媛、徳島、香川)、北陸地方(福井)・日本固有種

ナガレホトケドジョウは、本州の和歌山県から岡山県までの瀬戸内海側と、京都府・福井県の日本海側および、淡路島小豆島、四国の愛媛県、徳島県、香川県に分布するホトケドジョウの近縁種。

山奥の樹林に囲まれた河川源流域に生育し、サワガニサンショウウオなどと同所的に見られ、小さな沢や湧き水が流れ込む水溜まりなど、他の魚が生息しない最上流部でよく見られる。

ホトケドジョウタカハヤカワムツイワナドンコヤマトヌマエビなどと同所的に見られる事もある。

山地の開発や高速道路、ダム、メガソーラー等の建設、乱獲などによって近年数を減らしている。

飼育する際は水温を低く保ち、なるべく他の魚と混泳させない方が良い。

形態

頭部に4対の髭をもち、目はホトケドジョウより小さい。

顔がホトケドジョウより少し細長く、目から顔の先端部分にかけて明確な暗色縦帯をもつ。

尾鰭後縁はホトケドジョウより直線的で、腹鰭は背鰭よりかなり前方に位置する。

斑紋型と無班型が存在する。

斑紋型は体側や各鰭に不規則な斑紋が並び、無班型には斑紋は見られない。

生態

主に水生昆虫や水面に落下した虫、ヨコエビミズムシなどの小型甲殻類を捕食すると考えられている。

繁殖期は5~7月で、夜に岩の隙間で産卵する。

ホトケドジョウと違い、稚魚は浮遊期がない。

成熟には2~3年かかる。

寿命が長く、野外でも10~20年程生きるとされる。

分類

遺伝的には、大まかに紀伊~四国集団と山陽集団に区別できる。

ナガレホトケドジョウ日本海集団と呼ばれている京都府日本海側の個体群は、ホトケドジョウとの交雑個体群である。(なお、現在この地域のホトケドジョウ個体群は絶滅している)。

福井県の九頭竜川水系に分布するナガレホトケドジョウ嶺北集団は他の個体群より目や背鰭が小さく模様も異なるなどの違いがあり、別種の可能性があるとされていたが、2024年9月に、新種レイホクナガレホトケドジョウとして記載された。

東海地方にはよく似た別種のトウカイナガレホトケドジョウが分布する。

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