概要
ワイルダー星唯一の勇者でヤンチャーを隊長とする。
その名の通り、七段変形が可能で人型ロボット、ジェット戦闘機、トレーラー、戦車、ジャガー、グリフォン、潜水艦に変形。
ダイレクターによる指令、内部の流体モーター、腰部ガードスケルトン、サスペンションユニット等々、地球警護隊に酷似しているが単体能力は彼等以上のスペックを持つ。
あくまでも主はヤンチャーであり、地球のオーリンに選ばれた高杉星史であっても基本的にヤンチャー以外からの指示は受け付けない。
趣味は変形でハンバーグの調理を得意とする(機体内にある自動調理器を用いて料理を行う)。
これらの設定の一部は月刊アニメディア92年小冊子 コミックポッケ インサイドストーリー及びキャラデザ画の四コママンガで明かされる。
作中での動向
ワイルダー星がシアン率いるUFO部隊に制圧され、危機に晒されたヤンチャーの危機に応じて、守護神像から覚醒し、解放点を守ろうとするも時既に遅く、ヤンチャーを連れて脱出。復讐から傭兵として、オーボス軍に潜入する。
初登場時はオーボス軍で活動していた為、地球警護隊の敵として立ちはだかる。前線司令官達からは距離を起きながらも独自のスタンスを取りつつ行動し、地球警護隊との本格的な戦闘ではスカイセイバーを一撃で葬っている。
プラネットエナジー解放点も探っており、その情報を使って、地球警護隊に幹部達を倒させようとする策も見せる。
グレートダ・ガーンGXの誕生が伝説の力の一端だと認識し、ヤンチャーが表立って現れてからは高杉星史達にスパイの立場で軍に所属している事を明かした。しかしそれがビオレッツェに見抜かれてしまい、処刑されそうになるが地球警護隊に助けられてからは仲間となる。
オーボスとの最終決戦ではヤンチャーと復讐のためだけでなく、地球や宇宙を守る戦いを貫き、レッドガイストと相討ち同然に刺し違え、勇者の石に戻った上、罅割れた状態で主の手元に戻る。
だが、伝説の力の発動により、他の勇者同様、ダ・ガーンGXへ取り込まれ、その一翼を担う。
『ミニドラマ ダ・ガーンからのメール』では地球警護隊と共に地球で眠りにつき、『ブレイブサーガ』では最終決戦後、地球の勇者の一員として迎えられた。
基本データ
全高:25.5m
重量:75.0t
走速度:350.0km/h
跳躍力:250.5m
最高出力:754000馬力
ジェットモード
全長:24.5m
最高速度:M26.5
グリフォンモード
全長:24.2m
最高速度:70.5km/h
潜水艦モード
全長:22.5m
最高速度:65.0kt(120.38km/h)
ビークルモード
全長:23.0m
最高速度:280.0km/h
タンクモード
全長:19.0m
最高速度:70.5km/h
ジャガーモード
全長:23.3m
最高速度:450km/h
装備・技
下記の通り多彩な武器を搭載しているが、これはセブンチェンジャーが隠密型であることを示している(多段変形である理由もそれ)。
どれも強力ではあるものの、決定的な必殺技が存在していない(スカイセイバーの件では一撃で倒してはいるものの、半ば不意打ちの形で仕掛けている)。そのためなのか、後半で目的が暴露された際には敵を仕留めきれずに逆に束縛される失態をさらしている。
チェンジャーシュヴェルト
主要武器。電撃を帯びた剣。
チェンジャーブレッツェン
キャタピラのベルトを伸ばす遠距離攻撃。
チェンジャーメサー
胸部の飾り(先の部分)を外して投げつけるナイフ。
チェンジャーシュペール
メサーを含む胸飾りをブーメランとして投擲。ジャガー・グリフォン形態でも使用可。
チェンジャーベルファー
大腿部に備え付けられた大型大砲。連射可能。
チェンジャーツニーゲン
腕のキャタピラをトンファーとして使用、近接攻撃を行う。
チェンジャーシュメルツェン
大腿部のキャタピラを地面に接地させて移動するローラーダッシュ。
チェンジャーカノーネ
タンク形態での砲撃。ベルファーと同じ火器だが破壊力を重視している。
チェンジャーラケーテン
戦闘機形態と潜水艦形態で使用するミサイル。
チェンジャーシュトゥルメン
胸部から放つビーム砲。
チェンジャーグラス
ジャガー形態の口から連続発射する氷柱型光弾。
チェンジャーフラメン
ジャガー形態の口から放つ炎。
チェンジャーラケーテ
グリフォン形態の両首から放つミサイル。
各形態
セブンチェンジャーは隠密型(後輩にも同じポジションの勇者ロボがいる)であり、多段変形である理由もそれと言える。
その変形を活かし、潜入捜査やトリッキーな戦法を行う。本来なら他の勇者を補佐するポジションだったらしい。
ジェットモード
高速戦闘に適した形態。
使用頻度はそこそこで、主に宇宙空間を移動する際に使用する。
ビークルモード
地上任務に適した形態で、トレーラーのような形状になる。
地球で行動する際には大抵この形態になっている。
CDドラマ2ではバス替わりに使用された。
潜水艦モード
深海での行動に適している形態だが、肝心の水中では使用されなかった。
タンクモード
砲撃形態。火力はトップクラスだが使用する場面はそこまで多くない。
グリフォンモード
強襲用の形態。敵を空中から襲う戦法を取ることが多い。
ジャガーモード
地上での高速形態。噛みつきが得意技。
ロボモード
基本形態。各形態の中でもっとも武装が多い。
幻の仲間
2004年発売のDVDブックレットでも可能性として居るとしか語られなかった勇者達。
- ガイアスター
- コズモスター
- ナイトバード
- ビッグバッファロー&ファイアランダー
おそらくは反転世界でランドチームが紳士、ナイトチームが硬派であり、ダ・ガーンXタイプが2体存在し、その2体が合体する仕様だったのだろう。
ちなみにガイアスター、ナイトバード、ビッグバッファローはアニメディア92年8月号付録『ダ・ガーン研究序説』で既に掲載。
ファイアランダーは元は異星の勇者だったが後に地球側に加盟、ランダーズに編入されランドバイソンが強化される予定だったという。
玩具としてのセブンチェンジャー
1992年当時、タカラから七段変形として発売されたセブンチェンジャーはシックスショットを初めとした六段変形ロボを超えるロボとして設計。各形態もシックスショットを意識しており、ロボット、ジェット戦闘機、自動車、四足獣、戦車、キメラが用いられた。潜水艦も用いられ、陸海空を制覇したが後にシックスショットもレジェンズ版で銃の代わりに潜水艦が形態に加えられたことで陸海空を制覇している。
その変型システムからリメイクに恵まれていなかったが2024年9月にグッドスマイルカンパニーから完全変形できるモデルが発売される予定。武装もいくつかが再現される。
余談
- 七段変形ロボの考案自体はトランスフォーマーシリーズ放送当時からあったものの規格が立ち上がった当時のトランスフォーマーは縮小傾向にあり、実現する前にシリーズは終了したがTFに縁のある勇者シリーズの新作にそのロボットの企画を持ち込んだ、とのこと。
- 潜水艦形態は第17・20話で登場するがいずれも深海ではなく、宇宙空間で登場する潜水艦だった。
- 一応、宇宙の海という言い方もあり、潜水艦形態自体も宇宙船にも見えなくもない。
関連タグ
ソルダートJ:5年後の勇者シリーズに登場するキャラクターで「初登場時は敵幹部だったが実は敵勢力に故郷を滅ぼされた戦士で離反後はパートナーの少年と共に主人公チームと共闘もするようになる」と何気に共通項が多い。
トライダーG7:名前に「セブン」と付く7段変形ロボの先輩。トライダーでは変形を活かしきれなかった点を踏まえ、セブンチェンジャーでは変形を活かした活躍を心掛けた(変型が趣味なのもそれを踏まえてのこと)。