「私は、私のものを取り戻す。誰にも邪魔させないよ」
プロフィール
人物
メインストーリーのプロローグ時に連邦矯正局を脱走した「七囚人」の一人で、元山海経高級中学校の生徒にして錬丹術研究会の元会長。
異名は五塵の獼猴(ごじんのびこう)。
周囲の人間を凡夫と見下し自らの目的の為なら周囲にどれだけの被害をもたらしてもそれを他人の判断だからと断言する自己中心的な性格をしている。
秘薬の密輸に手を染め、山海経を永久追放(退学)された経緯を持つ。
しかし山海経内部の問題に留まり、キヴォトス基準では小規模な問題しか起こしていないためか、七囚人の中では知名度が低く、山海経内でも名前を知らない者がいるほど。
その一方で錬丹術研究会の薬子サヤからはその過去から聞き捨てならない存在と危険視していたにも拘らず、伝統を重んじる保守的な傾向が強い玄龍門が自分達で処分せず、わざわざ情報が周囲に漏れてしまう連邦矯正局送りにしていると謎がある(単純に別件でヴァルキューレに逮捕されたという可能性もあるが)。
この真相は、『山海経ではもて余す』とキサキが判断した事が語られた。
話術や詐術に長けたタイプの人物で扇動や計画立案能力も高い。
危険人物ながら能力は高いためか現会長のサヤを認めずカイを未だに信奉する者もいる。
右が白、左が黒の特徴的な髪色と胸元が大きく開いたセクシーなチャイナドレスが目を引く。
また、元錬丹術研究会所属とあってか中華風の装飾が施された白衣を肩にかけている。
イベント「龍武同舟 ~思い描くは、ひとつの未来~」で発生した、萬年参密輸事件の真犯人。
多額の報酬を用意していたあたり、指名手配犯という立場でありながら何かしらの資金源を有している模様。
自身は直接動かず他者に指示を出して密輸を行っていたとはいえ、手を出す事は恥という風潮の強い梅花園の園児達をも平然と利用する豪胆さと悪辣さを持つ。
また、捕らえられた密輸犯達が「カイの情報を言ってしまうと自分達の身が危ない」と恐怖するほどの底知れなさを感じさせる。
七囚人となった原因である前科に加え、麻薬にも等しい効能を持つ萬年参を校外に持ち出したことから何やらよからぬ企みをしているようだが、果たして…?
イベント「月華夢騒」でも京劇部のクーデターを裏から操っていた黒幕で、良くも悪くも出身校への関心が薄い他の七囚人と違い、彼女は明確に「山海経の転覆」を狙っているフシが見られる。
また内通者との会話や次回予告からは、カイがかつて多数の被害者を出す事件を起こした事、キサキが数時間しか活動できない体となる原因を作った張本人である模様。
「月華夢騒」で利用した京劇部の漆原カグヤは彼女を罰するために復学させるべきという考えを持っているが本人は罰せられる気などさらさらない模様。
真の目的は仙丹を作り神仙に至る事であり、実は山海経がどうなろうと興味が無い事が判明。
イベント「五塵来降」では直接自ら動き山海経を混乱させたが、最終的にはキサキ達に捕縛され、七囚人の中では最初に矯正局に再収監された。
もっとも本人は全く懲りてないようだが。
同時に、騒動が解決した際に、『先生が全ての生徒の味方』というスタンスに対して問いかけており、一連のやり取りは彼女の先生に対する「見方」を大きく変える事に。
余談
カイ登場前時点で判明していた七囚人のうち、カイ以外の二人はそれぞれ身体特徴として獣耳と尻尾を有しており、何かしらの動物がモチーフとなっている可能性をファン間から考察されていた。
では獣耳も尻尾もないカイのモチーフは何かというと、二つ名の「獼猴」が「猿」を表す言葉の一つであることから猿がモチーフと予想されている。
苗字に使われている「申」も十二支において猿を表すため、予想の信憑性を高めている。
ただ、次に出てきた七囚人は特に動物要素は(ムササビを飼っている事くらいしか)ない為、全員が動物モチーフなのかはやや怪しい所。
その後の「五塵来降」では、過去の行いから猿の手に例えられており、取り敢えず猿モチーフは確定な様子。
ちなみに二つ名の「五塵」とは仏教用語で、塵の様に人間を汚す五つの欲望(色、香、触、音、味)を表す言葉。自らの欲望を抑える事なく密輸に手を出した(と思われる)彼女らしい二つ名と言えるか。
なお、彼女も登場時点で既に先生に対し興味津々のようだが、ワカモやアキラと同様の感情かは不明(これは最近登場した4人目の七囚人も同様)。研究者ということで研究材料としか見ていない可能性もあったが…。
本人曰く退学されていなければ卒業の身らしい為、年齢は18歳以上の可能性も。
他の七囚人は暴動こそ起こすものの現在は当人なりにブレーキをかけようとしていたり、行動理念自体は義賊に近かったり、仲間思いで目的も裏切り者への復讐だったりといった面がある中、カイのみは判明している限りではあまりそういった面がない為、リオのような生徒内のヴィランポジションのように感じているプレイヤーも多い。そのため、今後の動向が注目される。