プロフィール
概要
ブルーアーカイブのイベント、「月華夢騒」で初登場となった、山海経高級中学校、京劇部所属の部長。
年齢は明かされていないが、「とある過去の事件を知るのは基本的に現3年生だけ」という事情から3年生の可能性が高い。
レッドウィンターとの交流の一環として、キサキがチェリノに見せた京劇の主演として登場。
当初は後述のような、癖のある過激な人物として描かれたが、月華夢騒から続くストーリーの『五塵来降』にも登場し、人物像の深掘りがなされた。
人物・経緯
シュンの様な獣耳の持ち主で、髪はインナーカラーが菫色の黒髪。ヘイローは満月と浮雲。
一人称は『私(わたくし)』と『私(わたし)』。京劇部の部長として公的な立場で会話する際は前者を、私的な場面では後者の一人称を使う傾向がある。
京劇に対する情熱は大きく、古くから伝わる伝統を重んじる。
山海経を愛し、現門主であるキサキに対する忠義も篤く、「時にはしっかり諌言することも忠義」と考えいざとなれば対立も厭わないタイプの忠臣。
この姿勢は京劇以外にも及ぶが、いつしかそれが極端な保守に傾いて一切の変化を否定する排他的な性格となり、変革派の玄武商会は元より、他校の生徒や先生といった外部の人間全てに見境のない敵愾心を向ける程となっていた。
七囚人・申谷カイとは(直接的な面識があったかは不明だが)互いのことを知っている。かつて彼女が犯した悪行は擁護しないが、キサキが正規の手続きを踏まずに強制退学させた事を伝統の継承という観点で問題視し、ミナがその間に出る被害を口にしても、「例えどれだけの被害が出ようが、再度復学させ正規の手続きを取ってから退学させるべき」と反論。堅物と自覚するミナから「(堅物の)次元が違う」と呆れられた。
そうして積み重なった不満を煽るカイに利用され、与えられた台本を用い、忠義による諫言として京劇を通じて門主を糾弾。武力衝突まで引き起こした。
これについて、この場は勿論、後の『五塵来降』を通じてなおカグヤは忠義と自認しており、短慮な手段を取ったことは後悔しても、キサキを質した本質に恥じることは無いとしている。
しかし本質はさておき、その行為は周囲からは(特に外客として客観視するレッドウィンターからは)クーデター(未遂)と見なされる。そして、クーデターなど朝の挨拶程度なレッドウィンターの面々がその場にいた事であっさり倒され、彼女らにやり方の不味さと矛盾を指摘されつつ、鎮圧・拘束された。
※カグヤの一連の思想・意見・姿勢は、(程度の差こそあるが)カグヤ以外多くの生徒が抱いており、今回偶々それら山海経の負の"起爆役"としてカイに担ぎ上げられた節が大きい。
続編の『五塵来降』では、カイの扇動でキサキが実質玄龍門を追放された結果、玄龍門の強硬派達は「伝統を守る為に行動できる人物」として、カグヤを新たな門主に擁立。
が、上記の通りカグヤの行動原理は野心でなく門主への忠義と伝統の継承であり、混乱に乗じて門主の座を簒奪することは思想に反するとこれを辞退。山海経の混乱を放置するのもまた思想に反するため、『校則の範囲で現状の解決に尽力』すると約束するも、皆の重責を押し付ける気マンマンな姿勢を肌で感じたことで、はじめてキサキの苦悩を痛感。
その後再起したキサキと迷いを抱えたまま対峙し、彼女の『自分を信じてほしい』『山海経の伝統は外部からの風で揺らぐ程は脆く無い』という言葉を受け、カグヤの腹は決まり、門主キサキの正当性に再び説得力を持たせられるよう「反逆者」として倒されたうえ、天下に広くその破滅を知らしめられる道を選んだ。
しかし、キサキはその提案を蹴っている。処罰を望むカグヤを受け入れ交戦はするが、カグヤを逆臣に仕立て自らを権威づけることは無かった。そのため、カグヤと京劇部は騒動直後の月影祭で早々に活動に復帰しており、一般生徒もそれを歓迎している。
月影祭では他校の生徒にも京劇を披露しており、キサキの言葉通り、伝統を守ることは必ずしも外部を排除することではないと姿勢を改めた様子。
グループストーリー
24/09/19に追加された玄龍門のグループストーリーにも登場。
五塵来降前に公開されたが、京劇部が「とある騒動」が原因で自粛中なので、少なくとも「月華夢騒」以降と思われる。
変わらぬ京劇愛と門主キサキへの敬意とともに、頑なではあるが明るく可愛らしい一面も見せた。
また、いくら忠義による諫言であったとしても、それが原因でキサキから見放される事を恐れていたのが判明。
グループストーリーではカグヤの保守的なスタンスを刺激する状況になく、カイによる誘導もないため、本来の人柄はこちらが近い思われる。
それはそれとして、思い込みが激しくポンコツな姿が前面に出された為、初登場時との落差に驚いたユーザーが多かったのは言うまでもない。
余談
2024年のブルアカ大型シナリオは、様々なものが二転三転する激しい展開が多い。彼女も、「月華夢騒」PVでの初出、「月華夢騒」、「玄龍門グループストーリー」、「五塵来降」と情報が更新されるたびにガラッと評価や印象を変えていった生徒となった。
一方で、そうしてキャラクターとしての感触が大きく変わりつつも、本質的な部分は一切心変わりしておらず、あくまで本人の語る忠義を貫いていることも印象深い。
モチーフは玄豹と推測される。山海経や列女伝に登場する黒豹で、自らの毛色について変化に気付かないため隠すのは下手という。
カグヤはイベントシナリオ中での京劇の解説でも、「自分の感情が分からなくなる(要約)」と語っている。なお手にしてたお面(臉譜)だが、京劇に於ける意味は奸詐偽善の男役に当たっていて、別に項羽面でもない。
関連タグ
負けたらギャグ要員:グループストーリーはある意味コレ
鹿山レイジョ:そのグループストーリーで共演、似た者同士であった。
安守ミノリ:レッドウィンターの革命家。こちらはギャグ描写で誤魔化しているが、前提からして狂っている為、別ベクトルでヤバい。