解説
ゲーム「ブルーアーカイブ」に登場する学校、山海経高級中学校の生徒会。六和閣(りくわかく)と呼ばれる塔を本部としている。
一時期、公式での表記が「玄竜門」だったこともあり、表記ゆれが見られたが、現在は「玄龍門」が正式表記となっている。
門主様とも呼ばれる竜華キサキが生徒会長を務め、自治区の管理・運営の他に執行部と呼ばれる戦闘部隊を有し、治安維持や自治区の防衛などを行っているなど、行政と軍部と警察が一纏めになったような組織。
しかしイベント「白亜の予告状〜虚飾の館と美学の在り処〜」では裏社会に属する人間の警護を(恐らくだが他校区内で)請け負うなど、後ろ暗い活動も確認されている(これがトップであるキサキの指示であるかどうかは不明)。
中華マフィアをモチーフにした組織であり、構成員の風貌や立ち振る舞いからもその要素を見て取れる。
実際に問題への対処でも過激・暴力的なものも多く、問題の原因である建築物は更地にする、罪人には即座に制裁を加えるなどしている模様。
そのためか、裏で玄武商会と抗争を行っているという噂や、秘密主義で機密を知った者は処分するなどという黒い噂が出回るような、抑圧的な支配組織として内外問わず見られることが多い。
例外として梅花園はキサキが「不可侵の中立地帯」として庇護し支援していることもあり、シュンをはじめ関係者からは好意的に見られている。
山海経の規範たるべきとして、伝統を重んじる保守的な気風が強く、変革を重んじる玄武商会と非常に折り合いが悪いが、門主であるキサキは『玄武商会もまた山海経の一部』だとして穏健寄りの対応をとっている。
一方当のキサキも「玄龍門は……「玄龍門」のものじゃ。たとえ門主とはいえ、玄龍門としての在り方に反することは出来ぬ。」とも語るほど、組織全体の伝統を重視する気質は根強い。玄龍門の体制や伝統に従うことが正義であるという考えも根強くキサキとミナを除けばあまり考えて行動をとる人材も少ないため、上級幹部であっても自己決定能力や責任能力が低く、トップダウンの組織形態に慣れきってしまっている。
レッドウィンター連邦学園との交流会でも、向こうのトップであるチェリノ達を「玄龍門のおもてなし」と勝手に尋問・拘束してキサキの頭を悩ませた。(これは長年外部組織の人間を歓待した経験が無かったことにも起因するが、その根底には部外者に対する疑心や攻撃性がある。)
また、ミナ曰く「構成員のほとんどは、キサキの魅力に惹かれて集まっている」とのことで、厄介オタクじみた行動を取る者も複数確認されている。…というか、現時点では残念ながらマトモな言動をとった者が殆どいないほど排他的・攻撃的で、その頑迷な保守さは玄龍門の態勢に理解を示すルミも危惧する所。
その度合いはキサキでもコントロールしきれておらず、現場の構成員や幹部クラスさえ門主の穏健な改革路線に内心では納得せず、その意向を無視する形で内緒に抗争や背信を起こす過激派も多い。
ツルギやヒナの様な圧倒的な武力で反対勢力を黙らせられる存在がキサキサイドに不在なのもそれを助長している。
総じてトップであるキサキの突出したカリスマと手腕で過激派の暴力性をなんとか抑えつけている形であり、キサキ自身「自分がいなくなれば、山海経をダメにする無秩序な集団になってしまうだろう」と確信している程。
後にイベント「龍武同舟」から「五塵来降」まで続く一連の出来事によって過激派は(レッドウィンター式に)粛清されたようで、以後は比較的に穏健な姿勢を示すようになった。
メンバー
生徒会長。「門主」とも呼ばれる。幼い風貌ながら古風な喋り方と冷徹な雰囲気を持つ少女。
執行部長。クールな物腰だが、好きな映画のセリフを引用したがる抜けた性格。
モブメンバー
一般構成員(いわゆるモブキャラ)も確認されており、専用の立ち絵も存在する。
スーツ姿(ガトリングガン装備の構成員のみチャイナ服)でサングラスをかけている風貌からマフィアを連想させる。
門主の政策に内心不満を持つ過激派、とりあえず従う穏健派、門主様LOVEの門主派がいる様子。勢力としては過激派と穏健派が拮抗しており、門主派は少数な模様。