概要
『ブルーアーカイブ』に登場する学園で、学園都市キヴォトスの砂漠地帯に隣接した地域にある。多くの要素よりエジプト神話がモチーフと考察されている(余談の項を参照)。
かつてはキヴォトスで最も長い歴史を誇り多数の生徒が通う、キヴォトス最大の学園として名を馳せており、生徒会長が70人いたと言う群雄割拠の混乱期を経ての全盛期では、圧倒的な兵力や資金を誇るほどの繁栄を謳歌し、他の自治区からは羨望や畏怖の目で見られていた。
郊外にあるアビドス砂漠のオアシスでは「アビドス砂祭り」と呼ばれる催しが開催されており、他の自治区からも大勢の人が訪れるアビドスの一大名物であった。
…しかし、数十年前のある時期から頻発し始めた大規模な砂嵐によって、学区の環境は激変し、シンボルであったオアシスも枯れてしまう。
進む砂漠化対策のために多額の資金を投入するも事態は好転せず、膨らみ続ける借金のせいで学園の経営は悪化し、好転の見込み無しと絶望した生徒の殆どが転校・退学するなど、人口の流出にも歯止めがかからず地区全体が衰退してしまった。
その為2年程前は(ゲヘナほどでは無いが)治安も相当に悪い無法地帯であったが、ホシノが夜通し治安維持を行った影響か、現在そういった内部の狼藉者は姿を消している。
本来の校舎本館はすでに砂漠に飲み込まれているため、学園自体も度重なる移転を余儀なくされており、現在の校舎は自治区内の別館。学園の規模縮小に伴って議員の選出も滞っており、連邦生徒会での発言権は失われて久しい。
9億にも上る借金は、対策委員会による利子の返済だけで手一杯となっており、完済まで309年かかる計算。
メインストーリーVol.1「対策委員会編」に差し挿まれる戦闘パートでは砂漠に埋もれた住宅地や市街地等の面影を見る事が出来る他、便利屋68のアニメPVやグローバル版の公式イラストでは、砂漠の中に建物が点在している廃墟じみた街並みが描写がされている。
ノベルパートの汎用背景では今ひとつ情景を掴みづらいものの、砂漠と一体化したゴーストタウンでは遭難の危険があり、対策委員会の依頼を受けて現地へ向かった先生も校舎に辿り着けず、シロコが通りかかるまで何日も彷徨う羽目になっている。
TVアニメにおいてはそのあたりもきちんと描写がされており、生活圏内でも砂漠に飲まれて荒廃している様子が描かれている。
一方で、一般の砂漠とは違って、降雪や積雪の描写があったり、入学式の時期に桜が咲く描写があるなど、気候自体は普通と思われる様子が描かれている。
市街地のデザインモチーフは日本の様で、一般的な日本の建物や家屋が描かれており、都市部に至っては秋葉原そっくりである。
「指名手配」及び「戦術対抗戦」のフィールドとなるエリアの一つ、「砂漠の線路」は終点駅アビドスの鉄道線路跡が舞台となっている。線路が所々砂に埋もれたり断線しており、現在は廃線になっている模様。
3rdPVではアビドス中央線が存続している事が判明。アビドスアクアリウム・アビドス外郭へ向かう路線が対策委員会一行の移動に用いられているようだが、さすがに駅の売店は閉鎖されている。第3章にて中央線は鉄道事業の再開に伴い復旧された事が判明しており、現状は廃線に等しい模様。
総力戦にてデカグラマトンの預言者の一人、ビナーが市街地に出現した事で大穴が開いたり建物が崩壊するなどしており、大きな被害を受けている。
度々出現するビナーの資料を以前の生徒会がまとめていたのだが、学校の引っ越しの過程で消失したと言われている。
なお、使われている別館のデザインは日本でありがちな普通の高校、といった趣。スケジュールで見られる全景も普通の学校といった感じになっている。(別館の)校舎入口には下駄箱があり、アニメのOPではノノミ、ホシノ、セリカが上履きに履き替えているシーンがある。制服は各自で自由に組み合わせているようなデザインで統一されており、夏服も(2.5周年のポップアップストアでのスタンドやイラストで)デザインされている。
ゲマトリアを追放された地下生活者は「太古の『神秘』らが誕生したあの帝国」と言っており、神秘にかかわる重要な何かがあると思われる。
「対策委員会編」3章終結後はセイントネフティス社の鉄道事業の再開により自治区に徐々に人が戻ってきている模様。その影響もあって外部から不良も入り込んで治安が悪化しつつあるる模様。
ホシノが日夜パトロールをし、シロコ*テラーが自警団活動をしている事からヴァルキューレの拠点はない、もしくは小規模で役に立っていないと思われる。
学園の校章
画像のものは略式のもので、校章はこれに放射線状の線が加わったもの。
部活動・委員会
対策委員会
対策委員会の5人が本校の全生徒であり、本来の生徒会も失われているため、生徒会権限を有している。
ホシノの入学時にはまだ二桁程度の学生がいたらしく、最後の生徒会長であった「ユメ」という人物が在籍していたことがホシノによって語られている。
施設・企業等
- 柴関ラーメン
- アビドス領内で営業しているラーメン屋で、セリカの主なバイト先。店主は情に厚い柴大将。対策委員会のメンバーもよく食べに来る名店。とあるアクシデントで営業スタイルが大きく変わることに……。
- セイント・ネフティス
- アビドスの土着企業。現在はアビドスから撤退した。鉄道開発を行っているようだが、ノノミの装備品(弾倉やカード)にも企業名が記されている事から関連して衣類、銃火器なども取り扱っていると推測される。
- カイザーコーポレーションとは対立している模様。
- 私立ネフティス中学校
- かつてアビドス自治区に存在した私立中学。ノノミの出身校で現在は廃校。
- アビドス公立第一中学校
アヤネ、セリカの出身校。ネフティス中学同様、言及上のみの学校。
- ウトナピシュティムの本船(もとふね)
- カイザーグループがアビドス砂漠で掘り出そうとしていた宝物の正体。最終編で発見され、カイザーグループがクーデターに踏み切るきっかけとなった、超古代文明が残した宇宙船。ゲマトリアの黒服もその存在を把握しており、先生がその存在を知ったのは黒服の情報提供によるもの(黒服自身はこれにそれほど関心がなかったようである)。
- その実態は言ってしまえば非武装の空飛ぶ量子コンピュータ。謎が多く、ミレニアムのエンジニア部をして「構造がわからない」と言わしめた。黒服によれば扱うためにはサンクトゥムタワーか同等のオーパーツが必要。カイザーはサンクトゥムタワーの奪取に失敗したため扱うことが出来なくなり、それを奪った先生達がシッテムの箱を用いて起動。アトラ・ハシースの箱舟への突入に利用し、その後、箱舟と共に自爆したことで失われた。
- この事によりカイザーはアビドスに興味を失ったらしく拠点を放棄して撤退する。また、アビドスの借金の一部を債権に切り替え、売却している。
余談
モチーフ
- ナイル川西岸にはアビドスという名の砂漠地帯があり、古代エジプトの時代にはオシリス神信仰における中心地・聖地として機能していた。ここにちなんで、校章もピラミッドと太陽がモチーフとなっていると思われる。
- 生徒のモチーフや地元の企業にも、エジプト神話関連のものと見受けられる特徴がある。
- アビドスの遺跡(セティ1世の葬祭殿)には「近代兵器の形に見えるヒエログリフ」が刻まれており、発見時には議論の的となった。特に有名なヘリコプターっぽく見えるヒエログリフは「Helicopter Hieroglyphs」または「Abydos Helicopter」と呼ばれており、オーパーツの一つとして知られる。直接的なモチーフとされているかは不明だが、知っているとニヤリとできるだろう。
家具モーション
カフェに置いておける家具にはアビドスの教室を再現したシリーズがあり、各自が机に座るとそれぞれ違ったモーションをする。置ける机は全部で7つあるのだが、現状空きになっている2つが誰の机なのかは不明。
なお、デザインは日本の(どこにでもありそうな)ごく普通の学校、といった感じ。
- ホシノ:クジラのクッションに寄りかかって寝る。寝てる時にヘイローが消える。
- ノノミ:ゴールドカードを出す。
- セリカ:時間を気にして、慌ててバイトに行こうとする。
- アヤネ:タブレットを出して収支の計算を始める。
- シロコ:銃のメンテナンスをするが、机の中から例の覆面を取り出そうとして慌てて引っ込める。
関連タグ
トリニティ総合学園 ゲヘナ学園 ミレニアムサイエンススクール
百鬼夜行連合学院 山海経高級中学校 レッドウィンター連邦学園
保有兵器・車両等
MH-60R:水着アヤネが搭乗する他、実装前でも2nd PVで公開された市街地戦・ビナーのキービジュアルやイベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」のキービジュアルで飛行している姿が見られた。
バギー:アニメ版に登場。