概要
『ブルーアーカイブ』に登場する学園で、学園都市キヴォトスの砂漠地帯に隣接した地域にある。
かつては数千人の生徒が通う、キヴォトス最大の学園として名を馳せたが、数十年前のある時期から頻発した大規模な砂嵐によって学区の環境が激変。対策のために多額の資金を投入するも事態は好転せず、膨らみ続ける借金のせいで学園の経営は悪化し、人口の流出にも歯止めがかからないまま地区全体の衰退を招いてしまっている。
本来の校舎はすでに砂漠に飲み込まれているため、学園自体も度重なる移転を余儀なくされており、現在の校舎は自治区内の別館。学園の規模縮小に伴って議員の選出も滞っており、連邦生徒会での発言権は失われて久しい。
9億にも上る借金は、対策委員会による利子の返済だけで手一杯となっており、完済まで309年かかる計算。
郊外にあるアビドス砂漠のオアシスが枯れてしまう以前には「砂祭り」が開催されており、他の自治区からも人が訪れるアビドスの名物であった。
メインストーリーVol.1「対策委員会編」に差し挿まれる戦闘パートでは砂漠に埋もれた住宅地や市街地等の面影を見る事が出来る他、便利屋68のアニメPVやグローバル版の公式イラストでは、砂漠の中に建物が点在しているポストアポカリプスじみた街並みが描写がされている。
ノベルパートの汎用背景では今ひとつ情景を掴みづらいものの、ゴーストタウンと化した砂漠では遭難の危険があり、対策委員会の依頼を受けて現地へ向かった先生などは校舎に辿り着けず、シロコが通りかかるまで何日も彷徨う羽目になっている。
「指名手配」及び「戦術対抗戦」のフィールドとなるエリアの一つ、「砂漠の線路」は終点駅アビドスの鉄道線路跡が舞台となっている。線路が所々砂に埋もれたり断線しており、現在は廃線になっている模様。
3rdPVではアビドス中央線が存続している事が判明。アビドスアクアリウム・アビドス外郭へ向かう路線が対策委員会一行の移動に用いられているようだが、さすがに駅の売店は閉鎖されている。
総力戦にてデカグラマトンの預言者の一人、ビナーが市街地に出現した事で大穴が開いたり建物が崩壊するなどしており、大きな被害を受けている。
度々出現するビナーの資料を以前の生徒会がまとめていたのだが、学校の引っ越しの過程で消失したと言われている。
学園の校章
部活動・委員会
対策委員会
対策委員会の5人が本校の全生徒であり、本来の生徒会も失われているため、生徒会権限を有している。
ホシノの入学時にはまだ二桁程度の学生がいたらしく、最後の生徒会長であった「ユメ」という人物が在籍していたことがホシノによって語られている。
リゾート復旧対策委員会
対策委員会が返済後の余りを貯金した結果、ヘリを入手したのと同時期に、セリカがビンゴ大会でとあるリゾートの利用券を勝ち取ってくる。移動手段を得たこともあって委員会一行は先生を誘ってバカンスに向かうものの、ヘリは故障して墜落。辿り着いたリゾート施設は廃墟同然とトラブルだらけ。無事に施設を復旧させても新たなトラブルがやってくるのであった。
続くイベント「出張!百夜堂 海の家FC計画」ではリゾート地そのものがカイザーコーポレーションに勝手に悪用された連邦生徒会所有の土地であることが判明し、アビドスのリゾート計画は夢と消えるのであった。
施設・企業等
- 柴関ラーメン
- アビドス領内で営業しているラーメン屋で、セリカの主なバイト先。店主は情に厚い柴大将。対策委員会のメンバーもよく食べに来る名店。とあるアクシデントで営業スタイルが大きく変わることに……。
- セイント・ネフティス
- アビドスの土着企業。鉄道開発を行っているようだが、ノノミの装備品(弾倉やカード)にも企業名が記されている事から関連して衣類、銃火器なども取り扱っていると推測される。
- ウトナピシュティムの本船(もとふね)
- カイザーグループがアビドス砂漠で掘り出そうとしていた物の正体。最終編で発見され、カイザーグループがクーデターに踏み切ったきっかけとなった、超古代文明が残した宇宙船。ゲマトリアの黒服もその存在を把握しており、先生がその存在を知ったのは黒服の情報提供(黒服はこれにはそれほど関心がなかったようである)。
- その実態は言ってしまえば非武装の空飛ぶ量子コンピュータだったのだが構造には謎が多く、エンジニア部をして「構造がわからない」と言わしめた。結局カイザーには動かせなかったのか放置状態だったが、先生達がシッテムの箱を用いて起動し、アトラ・ハシースの箱舟への突入に利用。その後、箱舟と共に自爆したことで失われた。
余談
モチーフ
- ナイル川西岸にはアビドスという名の砂漠地帯があり、古代エジプトの時代にはオシリス伸信仰における中心地・聖地として機能していた。ここにちなんで、校章もピラミッドと太陽がモチーフとなっていると思われる。
- 生徒のモチーフや地元の企業にも、エジプト神話関連のものと見受けられる特徴がある。
- アビドスの遺跡(セティ1世の葬祭殿)には「近代兵器の形に見えるヒエログリフ」が刻まれており、発見時には議論の的となった。特に有名なヘリコプターっぽく見えるヒエログリフは「Helicopter Hieroglyphs」または「Abydos Helicopter」と呼ばれており、オーパーツの一つとして知られる。直接的なモチーフとされているかは不明だが、知っているとニヤリとできるだろう。
関連タグ
ブルーアーカイブ
トリニティ総合学園 ゲヘナ学園 ミレニアムサイエンススクール
百鬼夜行連合学院 山海経高級中学校 レッドウィンター連邦学園
ヴァルキューレ警察学校 SRT特殊学園 アリウス分校 連邦生徒会
ポストアポカリプス…区域だけで見れば当てはまると言える。
保有兵器・車両等
MH-60R:水着アヤネが搭乗する他、実装前でも2nd PVで公開された市街地戦・ビナーのキービジュアルやイベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」のキービジュアルで飛行している姿が見られた。