=> 申谷カイ
「五塵」とは仏教用語で、人の心を汚す塵のようなものとされる「色、声、香、味、触」を指す。人間の欲望と併せて「五塵六欲」とも称される。
七囚人として先んじて登場している「災厄の狐」や「慈愛の怪盗」がそれぞれの目的のために身一つで実力行使に及ぶのに対して、無辜の他者さえ躊躇なく手駒として使いながら密輸を指揮する策略家である彼女にとっての「五塵」が何に当たるのかは、今のところ明らかになっていない。
また、七囚人が何らかの獣をモチーフとしているという考察は、一見すると動物要素の見当たらないカイが「獼猴」=猿の二つ名を伴って現れたことで一段と強まっている。