概要
ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズにおけるやりたい放題のゼルダ姫(ゼルダ)を表す、プレイヤーオリジナルの呼称。
主に彼女自身が主人公を務める『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』におけるゼルダ姫を指すことが多い。
肩書の由来は、かつて『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』(または『ティアーズオブザキングダム』)発売以降ハイラルの地を「暴力・悪知恵・蛮勇のトライフォース」で屈服させ、一躍ムーブメントとなった''厄災リンク''から。
その種類および生態
「ハイラル各地で自由奔放に活動しており、何をしても基本お咎めナシの高い自由度に順応しているが故、その行動パターンは第三者にはまず予測不能」という生態を共通して持つ。
厄災ゼルダ・プロトタイプ(厄災の黙示録)
厄災リンクが猛威を振るう『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』では、プレイヤーがゼルダ自身を操作することは出来ないが、100年前から彼…厄災リンクの行動を常に見守っていた彼女は、特にそのおぞましい厄災概念が感染(うつ)る可能性が限りなく高かった。
そして、本作の世界から過去のパラレルワールドにあたる『ゼルダ無双 厄災の黙示録』では操作可能キャラの中にゼルダも含まれている。
本作では、リンクだけでなく彼女(と英傑)もシーカーストーンや武器を扱うことが出来る上に、『ゼルダ無双』シリーズでありながらも『ブレスオブザワイルド』の自由なゲーム性を可能な限り上手く落とし込んでしまったことも追い風となり、
…という''厄災ゼルダ''がやはり爆誕してしまった。
更にDLCをインストール済みゼルダの場合、上記に加えて「マスターバイクによる轢き逃げ」という蛮行も加わりやすい。
厄災ゼルダ(知恵のかりもの)
一般的に「厄災ゼルダ」というと、ゼルダ姫自身が主役を務めつつ「厄災」として大暴れしやすい『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』のゼルダ姫を指す場合が多い。
ゼルダの伝説シリーズの一つである『知恵のかりもの』は、箱やテーブルなど様々なモノを「カリモノ」としてお借りすることで、自由な発想でダンジョンを攻略していく内容となっている。
そのPVで「ゼルダが剣を振り回すのはいかがなものかと思い…」などと語られる後ろで大岩を叩きつけて敵を倒す場面や、敵を複製して内乱を引き起こす場面、「シンク」というアクションで自分や物体、敵を動かす場面などのいかにも悪用出来そうな要素が盛りだくさんであった。
そのため、上記のPV発表時点から発売前にもかかわらず''「他社の無双アクションゲーム」という枷をつけられた厄災ゼルダ・プロトタイプを上回る厄災を振りまくのではないだろうか''と、既に(ネタ的な意味で)期待と危惧の両方の感情を抱かれていた。
そして本作の発売後、ふたを開けてみると、
- 「石」(サイズは岩ぐらい)をお借りしてぶつける。
- 「水」をお借りして魔物を水没させる。
- 「火を纏った魔物」で畑、草むらや敵を火あぶりにする。
- 「複数の魔物」を呼び出し、姫が敵をシンクで拘束している間にリンチさせる。
- 「鳥の魔物」とシンクし、目の前の「肉」を食べようと動く力で空中を移動する。
- 「剣士モード」による(日頃は自らで攻撃できないという)鬱憤を晴らすような無差別討伐。
- 町の中で魔物のカリモノを出しまくる
- クルクル回っているかと思えば彼女の通った道は雑草一つ残らない
- 民家に入って壺を割って無言で退出
- 看板を燃やして偽物の看板を設置
- 敵を見かけたらとりあえずピーハットをぶつけておく
- ↑の行為はやがて出てくる魔物が凶悪な物になっていき、最終的にライネルになる
- 強敵相手の際は相手がスタンして動けなくなった時だけ剣を持って前に出てくる
- 敵とシンクして谷底・水底・マグマに落とす
- スムージーで微妙な物が出来ればその場で飲み干す
- 食べ物を集めているのになぜか食べずに飲み物にしている
- でかい蜘蛛を出して絶壁を登っていく姿がハイラル各地で確認される
- 横に動く床を出したと思ったら上方向に移動
- カッター付きの動く魔物の上に乗って高速移動
- 肉を持ちながら鳥に押してもらって永久浮遊する姿はまさに厄災王国の姫
- どんな所でも寝る姿が目撃される。砂漠・火山・敵の巣窟・騎士団が出撃するような強敵の目の前でも寝ているとか
- 彼女が見る夢の中ではコッコを大量に出してハイラルを制圧する噂があるとかないとか
- 人を叩く魔物の上に乗って空高くどこまでも上昇していく
- ゴロゴロと転がる魔物にシンクして高速移動し、馬は置き去りにしていく
- 指名手配されているが本性は間違いなく悪
- 突然独り言で誰かと会話する為精神的に異常があると捜索隊は考察している
- 誰かが名付けたその力はまさに悪知恵のカリモノ
…など、三度やってきた''ゼルダ本編シリーズでの自由過ぎるプレイ''によって案の定、「権力・狡知・蛮勇のトライフォース」が提唱され、予想通り(上記のプロトタイプを含めると二人目となる)「厄災ゼルダ」は誕生してしまった。
注意点
この「厄災ゼルダ」という呼称は、上記の経緯から悪い意味でのネタ要素が強いことと、そもそもガノン以外のキャラクターを「厄災○○」と呼ぶことを好まないプレイヤーも多いため、使う場面には注意すること。
関連イラスト
「厄災の黙示録」版
「知恵のかりもの」版