境井「何を申す」
概要
ゲーム『Ghost_of_Tsushima』に出てくる台詞。発言者はたか。
蒙古兵を一網打尽にした境井の戦いぶりに対する感想である。
小松を救った(後述)英雄に対する台詞ではないこと、「誉れ」を捨てた境井を的確に表していたこと、闇討ち・暗具何でも有りのゲームシステムを体現していること、当該シーンにおけるたかの表情等がプレイヤーに受け、「誉れは浜で死にました!」と並ぶ本作屈指のネタ台詞として有名になった。
この台詞に至る経緯
ゲームの舞台、対馬は蒙古兵の襲来を受け、迎撃に向かった武士は地頭の志村とその甥・境井仁を残し全滅した。境井は小茂田浜を通りかかった女夜盗・ゆなによって救助され奇跡的に助かったが、志村は蒙古の捕虜となり金田城まで連れて行かれた。
紆余曲折あり、境井仁はゆなと手を結び、蒙古に囚われた志村救出のため策を練る。志村が囚われている金田城に侵入するためには特殊な道具が必要との結論に至り、鍛冶師であるゆなの弟たかであればその道具を作れるだろうと、たかに協力をせがむ。
だがどんな優秀な鍛冶師でも鍛冶場でなければ道具は作れない。そして最寄りの鍛冶場である「小松」は蒙古に占領されていた。ならば自分が蒙古を追い出すと、境井は姉弟と共に小松を奇襲、その場に居た蒙古兵を一網打尽にする。
だが闇討ち、暗具、爆弾(てつはう)等、あらゆる卑劣な手段で蒙古兵を叩き伏せる境井の姿は、たかが理想とする「民の規範としての武人」とはかけ離れたものだった。境井の活躍によって小松は解放されたものの、その恐ろしい戦いぶりを見せられたたか、そして小松の百姓達は戦慄する。
そして小松を救った英雄を前に、恐れ戦いた表情でたかはこう呟く。
「お侍様の戦い方じゃない...」
その後の顛末については ⇒ 冥人
どんな戦い方なのか
- 名乗りを上げるのは時代遅れ、敵陣には隠密で潜入する
- 背後から忍び寄って一突き
- 物陰から弓矢で背中、頭部を射貫く
- 爆竹を鳴らし蒙古兵が一か所に集まってきたところに、てつはうをぶち込む
- 正面から斬りかかると見せかけて、くないで不意打ち
- 思わぬ一撃に怯んだところへトドメの一撃
- 煙幕で目くらまし、こちらを見失ったところへ不意の一撃
- 恐怖で腰を抜かし戦えなくなった蒙古兵も殺す
- 武器を捨てて逃げる蒙古兵も殺す
お侍様の戦い方じゃない...
余談
ちなみに固定台詞であり、正面からの打ち合いで正々堂々、蒙古兵を撃破しても同じことを言われる。そのためプレイヤーによってはやや理不尽な台詞にも聞こえたとか。